JAPAN15 対サンウルブス 課題も見えた

2019ワールドカップ以来となるジャパンのゲームが開催できた。

間違いなくこの一戦でのジャパンの収穫は多かったと思う。コロナの中、遠征までの間に実戦練習の機会が持てたことは何にも変えがたい。サンウルブスという奥の手があったのかと関係者の知恵と努力に頭が下がる想いである。

本来なら、トップリーグドリームチームととかが編成さてて、マルコムマークスがフッカーで、フーパーとが大三列、ペネナラとバレットのハーフ陣で、ウィングがマピンピなどといったチームが編成できればもっと凄かったのでしょうけど、そこは契約の大人の事情などもあるのでしょう。

しかし、今回の対戦では、何人かの新しいジャパンの力が存分に発揮された点が大きい。特にベンガンターはジャパンの完全に3列に必要と分かっただろうし、えみちゃんも離脱した後に招集された竹山、高橋はその生まれながらのスター性を十分に発揮した。なんとかこのまま定着をしてほしい、福岡堅樹の代わりとなるスターが現れないといけないのだ。さらに途中出場のフィフィタは爆発力がある。ファンデンフィーファーの安定度をとるのかとの判断もしなければならない。これに姫野選手、松島選手も加わるのだ
いずれにせよ選択肢が増えていくことは収穫に違いない。

しかし下記の様な課題が明確になった。(明確になっただけでも進歩であるのだが)

1、ブレイクダウン問題

今回の対戦ではっきりとした課題となってのはブレークダウンである。特に前半はサンウルブスのベンガンター、リアキモリ選手など、気合の入ったサポートになど完全に後手に回ってしまった。カウンターラックで完全にめくられてボールを取られるなどの問題も多かった。さらにこぼれたボールへの反応の遅れも目立った。このゲームはビデオにとられて、今回対戦するライオンズのガットランド、アイルランドでも分析されてしまう。さらにW杯で対戦するエディさんは弱点候補の一つとして完全にチェックシートに赤鉛筆でチェックしたはずである。

2、ラインアウト問題

これは、トンプソンの抜けたロック陣の問題と言っても良いと思う、すでにトンプソンが抜けた時からてラインアウトがどうなるのかの問題が指摘されていた。さらに期待のマークアボットも怪我で離脱。この日もラインアウトでスチールされたり、課題が多かった。さらにフッカーのスローイングの安定性、タイミングなどもまだまだ改善されない。頼みだった堀江はいないのも不安感を増している。
ゴール前からののモールも得点源として計算してる様だが、ラインアウトが安定しないとそれは全く計算できない。

3、山沢問題

この日一番めだった活躍をしたのは山沢拓也その人であった。そのことは誰の目にも明らかである。様々なキックを繰り出すことで、主導権を取り、トライに結びつけ、むづかしい角度のコンバージョンも決めて、ドロップゴールを狙っても見せた。後半にも再度出場し、今度は、フィフィタのラインプレークを一発のタックルで止め、追加点を阻止した。
当然ファンからは、山沢をなぜジャパンに選ばないのかという圧力が上がると思う。しかし頑なにジョセフは山沢をジャパンには呼ばないだろう。ジョセフの構想の範囲を超えてしまってるからである。松田の成長によって、田村、松田で計算でき十分だからである。計算できない山沢をその中で使うのは難しい。山沢自身がジャパンへの欲がない(様に見せているだけかも)ことも問題である。

4、サンウルブスの今後問題

もはや見れないかと思ったサンウルブスが復活しただけでも価値があった。
今回日本代表選出の選手でもれた選手や23人からもれた選手が中心であったにもかかわらず、日本代表Bチームでなく、そこにあったのは紛れもないサンウルブスであった。初めての参加の、竹山や鹿尾などはサンウルブスへの愛が迸っていた。

個人的には、サンウルヴスが、来年からの新国内リーグに秩父宮をホームとして参戦してもらいたい。運営体制も十分だし、メンバーもいるし、カークがキャプテンで良いではないか、それができない理由はどこにもないし、新リーグの新しさを象徴する意味からの非常に価値があることではないかと思う。

もしもそれが叶わないののなら、バーバリアンズやフレンチバーバリアンズの様に不定期に集まって、その都度選手を選出してツアーに出たり、海外チームの来日に対応するチームとして存続できないだだろうか

サンウルブスのチャレンジするラグビースタイルや、独自の応援の文化の火を消してしまうのはあまりにも損失である。

コロナ禍が引いた後再び「AWOO」応援がスタジアムに響きわたる日のくることを願う。

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