6ネイション 最終節展望

ワールドカップ後の6ネイションは波乱続きです。
アイルランドは安定していますが、先週はイングランドにまさかのサヨナラ負けを記しました。フランスは粋の良い若手が次々にデビューし、イタリアもフランスに引き分けてスコットランドに勝つなど絶好調です。イングランドは相変わらずの手堅いラグビーですが、ウェールズだけは主役格がそろって居なくなり、若手もまだ育っていません。

 

1)ウェールズ イタリア  カーディフ 日本時間 11時15分KO

ウェールズ 0勝4敗 勝ち点3
イタリア  1勝2敗1分 勝ち点4

イタリア

イタリアにとっては、毎回の最下位(ウッドゥンスプーン)争いですが、今年はわけが違います。勝ち点5を上げれば、イングランドとならんで同率2位の可能性だってあります。余裕のアイルランドだけには完敗しましたが、イタリアは初戦でイングランドに肉薄(24−27)、フランスに13−13の引き分け、そして先週はスコットランドを退けました。ランキングもオーストラリアを抜いて9位に上がっています。監督が元アルゼンチンのSOのケサダになっているのも勢いを付けていると思われます。ワールドカップでNZに96点、フランスに60点取られて負けたチームとは思えません。

若手のWTBライナー(あのオーストラリアの名選手ライナーの息子)が衝撃のデビューをはたし、今回もWTBで先発します。しかし、先週復帰して、スコットランド戦勝利の立役者だった、エースのカプオッツオが手の骨折で今回はメンバーから外れています。

7月に来日し札幌でのテストマッチがあるので、イタリアは注目です。

ウェールズ

ウェールズは、まだ勝ち星が有りません。(スコットランド戦26−27、イングランド戦16−14、アイルラン31−7、フランス24−41)

ダンビガー、アンスコム、リースザミット、リアムウィイアム、ハーフベニーなど大駒が次々にぬけたことが大きいのは誰の目にも明らかです。ガットランドは新人を投入し、長い目でチーム作りに励んでいるところです。キャプテンはギョロ目が印象的なジェンキンス、SOはコステロー、FBはウィネットが勉強中です。
先日、CTBのジョージノースもこの試合を最後に代表からの引退を表明しました。

気になるのは、徐々に失点が増えているところです。いいところまでいくのですが最後の踏ん張りが聞きません。疲れが溜まってきているようにも思えます。

2)アイルランド スコットランド ダブリン 1:30KO

アイルランド 3勝1敗 勝ち点16
スコットランド 2勝2敗 勝ち点11

アイルランド

アイルランドはセクストンが抜けましたが、主力がそのままのこり、安定したラグビーを続けています。ワールドカップ時点のときかからすでに、セクストンに頼っていたチームから脱却していたように思えます。

先週こそは、トゥイッケナムで、マーカススミスのDGでサヨナラ負け(23−21)を記しましたが、それまでが安定しています。マルセイユで初戦のフランスを一蹴(17−38)すると、イタリアを完封(35−0)ウェールズも大差(31−7)で退けました。ジェイムスローが元気いっぱいで、コーンウェイも近場のパスさばきにセクストンの影響を感じさせます。何といってもFW陣の厚みがものを言っています。
負けても勝ち点1をとれば優勝が決まり、セントパトリックデーを祝うことが出来ます。つまり、試合途中でも4トライを取った時点で優勝が決定します。

スコットランド

スコットランドは、フィンラッセルの天才肌のスキルを存分に発揮して観ていて楽しいラグビーをしますが、楽勝とおもわれても後半の連続失点など波に乗れません。初戦は0−27から後半だげでウェールズに4トライを奪われ、26−27でヒヤヒヤでした。フランス戦も16−10とリードしていましたが、70分すぎにトライとPGで10点をとられ、16−20で敗戦。イタリア戦も後半はなかなな点が取れずやっとトライがとれたのが78分で、その時はすでに時間ぎれれでした。

スコットランドは、アイルランドに勝ち点を与えず、勝ち点5をとればまだ優勝のチャンスはあります。

3)フランスーイングランド リヨン 3:30KO

フランス2勝1敗1分 勝ち点11
イングランド3勝 1敗 勝ち点12

フランス

フランスでは、オリンピック準備のため、サンドニが使えません。マルセイユ、リールに続き、リヨンのスタジアムで行われます。ワールドカップではリヨンでフランスのゲームは行われなかったので、このゲーム盛り上がるはずです。
しかし、デュポンはそのオリンピックのため7人制に一時転向してチームには同行していません。ヌタマックも怪我、復帰したジェリベールも怪我で、FBのトマラモスがSOを努めています。
ここぞとばかりに、策士であるガルティエは若手を次々にデビューさせています。なかでも21歳のSHガラックが絶好調です。またツイランギ一家の末っ子ポソロも19歳でキャップを得ました。2月28日で二十歳です。ウェールズ戦デビューのリオバリーも21歳、センターのデポーデレも21歳、
ウェールズ戦でデビューのコロンベはアトニオに匹敵する体重145Kgです。4番のエマニュエル・ラトゥー、メーホウは203cmあります。

フランスもアイルランドが勝ち点を挙げられす、勝ち点5を取れば優勝の可能性があります。

イングランド

イングランドはやはり調子が出ません。マーカススミスが戻ったアイルランド戦こそは元気いっぱいで最後にDGで逆転勝ちですが、その他のゲームは得点が取れません。イタリア、ウェールズにこそ僅差で勝利しますが、スコットランドには完敗(30−21)です。
ラグビー手堅いです。ただし、Gフォードのキック主体で観ていて楽しく有りません。キックに強いFスチワートは、離脱していますので理にかなっていません。早めにマーカススミスの投入を期待します。

なんだかんだいっても現在勝ち点12で第二位です。

6月の来日はどんなメンバーになるのでしょう。

 

 

 

 

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