ジャパン USA戦レビュー

ジャパンはUSA戦も快勝し、全勝でPNC優勝。ランキング10位のフィジーもサモアに競り勝ちましたが、9位のアルゼンチンは南アに完敗で、ジャパンは世界ランキング9位に浮上です。

ここではプレビューの記事に沿って検証したいと思います。

1、メンバー構成

これまで出突っ張りのトモさん、ナキ、中村を日本に残し、ロッくはムーア、ウヴェのコンビ、ツイ、田中、山中が先発です。
14番は松島が変わらずの先発。松田のSOの試しは後半の途中からのみというものです。

田中は前半のみで流に交代しましたが、連続攻撃のパスさばき(緩急タイミング判断)はさすがでさらに空いたスペースへのキックも決めて見せました。山中はハイパンのキャッチミスはありましたがそれを取り返すセービング、松島が初戦で決めたようなアングルを切り裂くトライも決めて合格点です。
さらにセンターはラファエレ、ツポウのコーラコンビでしたがこちらもコンビネーションに問題なしです。
ツイのエイトはナキに比べてしまうと破壊力では少し劣るのは仕方ないでしょう。

問題はメンバーが変わった場合、ディフェンスの連携ミスが起こってしまったことです。簡単にトライを取られてしまいます。これはウルフパックの時から出ていた課題で、まだ完全に修復できていないところです。

このミスが本番でも出るようならば、スコットランド、アイルランドには3−4トライは覚悟しなければならなくなるでしょう。

 

2、USA相手にフィジカルできっちり勝てるか

トンガ 、フィジーのフィジカルさとは違って、ロシアと同じような体を生かした攻撃でしたが、フィジカル面では問題は全く見えません。アイルランド、スコットランドも同様と考えて良いので期待が持てます。

スクラムは少し不安が残りました

3、両ウィングでのトライ量産を期待

ウイングは、福岡、松島でしたので、これが再集形と見て良いと思います。福岡はいつも通り桁違いのスピードを見せ3試合連続トライです。しかし、キックパスや連携ミスでうまく福岡にパスが回ら無いところが何回がありました。これが決まっていればさらに3トライは上乗せできて良いところでした。

本番では松島とともに爆発してもらい、複数トライを期待したいところです。

 

4、モールのディフェンスや攻撃はどうか

いきなりモールでトライを取り、溜飲をされました。USAは今回余りモールと使ってこなく、ディフェンスはまだわかりません。

 

5、その他
やはり気になるのはSOの田村の代わりがどうなのかという不安です。相当練習しているので松田力也が完璧にこなせるということでしょうが、いつまでも層の薄さは気になります。

 

これで最終の31名がどう決まるのかが楽しみになっています。しかし、自国開催のよい所は、けが人などの場合、すぐに代わりを補充できる点なので、31名にこだわることもありません。まだ出場機会のない選手や怪我の選手に準備を怠らないでいただきたいです。出番のなかった、具選手や、山下選手、布巻選手、さらに今回の合宿では一度も呼ばれていませんが、山沢選手、山田選手なども準備していていただきたいと思います。

 

このPNCでは、どちらかといえばボールキープを意識したような戦い方でした。またスペシャルなプレーを惜しげもなくふんだんに披露しています。これは意識してのことと思われます。スコットランドの首脳陣は、今日本の分析で労力を使って、盛んに時間をかけて議論していることでしょう。こういった先行して相手に迷わせることは、その時点すでに日本は優位に立っているといえます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です