新ルールその1 5022 フィフティトエニーツー

8月1日から新ルールが採用されています。

5022(フィプティトエニツー)というルールです。
攻撃側が自陣(50mラインの手前)から相手陣の22mラインの内側からキックでゴールラインの間にワンバンドさせてタッチに出すと、タッチのところからの攻撃側のラインアウトで攻撃が継続できるというルールです。

この狙いは、昨今のディフェンスシステムの開発とその浸透で、マイボールを継続してもなかなか前進できないでゲームが停滞するのを防ぐことにあります。
すなわち、攻撃側を有利にすることでボールが動いてよりスピーディーで面白いラグビーをさせるためです。

「5022」のキックに対応するためには両ウィングが下がり気味にディフェンスをしなかればならなくなり、そのためにディフェンスのギャップができ、攻撃側ゲインラインを切りやすくさせるのです。

キックを多用させるという狙いではありません。

確かにそのようになると思いますが、キッカーのキックスキルが要求されることになることは間違いありません。「50222」を狙ったキックがダイレクトならダイレクトキックだし、インゴールに入ってしまえばドロップアウトだし、タッチインゴールを切ってしまったら蹴った時点のスクラムでの再開になってしまいます。同じ5022でもゴールラインに近い方が

優秀なキッカーが様々なキックをするようになることで、これまでのようなキック合戦(自陣からのキック)の蹴り合いで、真ん中のF Wが右往左往するという間抜けな場面は空くなるなることでそう。

 

また、バック3のポジショニングや連携、特に両ウィングの前、後ろへの素早い動きが必要になり、仕事量が多くなることは必至です。今以上にウィングの走力が問われることにもなります。

例えば、自陣ハーフウェイから10mのスクラムのとき、ブラインド側のウィングの立ち位置をどうするのか、定位置より10mほど後ろで頭を抜かれないように位置取る方法するのか、オープン側のウィングフルバックでカバーしブラインドのWTBを上げて守るのかの選択も必要になります。

また攻撃側としてはスタンドオフでキックすると見せかけてCTBで蹴らすとか、ブラインドと見せかけてオープンに回して5022を成功させるとか、自陣でラインプレークした後でカバーディフェンスが上がってきたところで外にパント(ゴロかタッチ側のキック)を蹴り、アッタク側のWTBを走らせる。うまくいけばトライうまくいかなくてもマイボールラインアウトが取れます。

今でも優秀なキッカーはダイレクトタッチにならないよう、タッチラインの際に落とすコンテストキックを蹴りますが、このようなキックは多用されるかもしれません。

先々週から南半球のチャンピオンシップが開催されていますが、5022を成功させた場面はありませんでした。すでにバック3のポジショニングが対応していたように見えました。

 

それはそうと
「フィフティトエニツー」ってルール名として長すぎませんか、略称を考える必要があります。 募集したいと思います

日本での略称候補例
1、フィフトエ
2、間接タッチ
3、バウンドタッチ
4、前進タッチ
5、マイボールタッチ
6、継続タッチ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です