フランス2023 南北アメリカ予選と英雄ガリバルディの話

1、はじめに

南北アメリカ代表を決める戦いがこの秋に大円団を迎えます。
南米の1位のウルグアイと2位のチリ、北米のUSA、カナダが、第一大表、第二大表の座を争います。
チリには申し訳ありませんが、過去の実力から見て、USA、ウルグアイ、カナダが有力であると言えます。

第一大表はプールA(フランス、NZ、イタリア、アフリカ1位)に入ります。第二大表になれば 日本と同じプールD(イングランド、アルゼンチン、JAPAN、サモア)に入ります。 3位なれば、最終予選に回ります。

ウルグアイは、釜石での感動のフィジー戦を思い浮かべます。(余談ですが、ラグビージャーナリストの藤島大はことあるごとにウルグアイのジャージを着てTV に登場します。)USAやカナダはJAPANとの長きライバル関係でした。

JAPANの対戦相手がどうなるかももちろん重要なのですが、ウルグアイがプールAになるのか、プールDになるのかに非情に興味あります。

2、2つの世界の英雄ガリバルディ

イタリア建国の英雄ガリバルディをご存知でしょうか。ガリバルディは「2つの大陸の英雄」と呼ばれます。イタリアだけでなく、ウルグアイの建国でもアルゼンチンを退け独立を守った英雄なのです。

ウルグアイがA組に入れば、イタリアとの対戦が実験します。しかもイタリアーウルグアイ戦は、ガリバルディの出身地である因縁の地ニースが舞台になるというおまけ付きです。ガリバルディ讃歌で盛り上がることになるのは間違いありません。

実現すれば、ウルグアイーイタリア戦 9月20日(水)ニース です

現在ニースはフランスの一部ですが、ナポレオン時代からその帰属は歴史に本弄されました。

イタリア統一(リソルジメント)の英雄ガリバリディは、ナポレオンの侵攻でニースがフランス領だった時に生まれました。したがって、ガリバルディはフランス人としてこの地に生誕したことになります。しかし生涯を通じ、ガリバルディはイタリア人としての自覚しかなかったと思われます。

その後ニースはナポレオン失脚後のウィーン体制で、サルディーニャ公国に再度編入されました。

ガリバリディは革命家のモッティーニの「青年イタリア」に加入し、イタリア統一戦線の一員になります。しかし、作戦に失敗し、お尋ね者の汚名を着せされ、逃走。南米、今のウルグアイに亡命します。

ウルグイアイでは愛妻となるアニータとも知り合い子供ももうけます。しかしウルグアイはブラジルから独立したばかりの弱小国でアルゼンチンからの圧力も受けており、ついに国を2分する戦争になってしまいます。ここで根っからの革命家の虫がうずきだし、活躍したのがガリバルディなのです。ガリバリディは独自のゲリラ戦法で大国アルゼンチンをきりきり舞いさせて、ウルグアイの独立を守り切りました。

アメリカ大陸予選で、ウルグアアイが2位通過して、D組になれば、アルゼンチンとのW杯では初めての対戦が実現します。ウルグアイはガリバルディの勇姿を思い起こし力になるに違いありません。

アルゼンチンーウルグアイ戦 9月30日 場所はナントです。
(ちなみに JAPANーウルグアイ戦は9月10日のトゥールーズです)

帰国後、ガリバルディ はローマの攻防をめぐってフランス軍を破るなど活躍しましたが、意見の相違から追われる身になってしまい、最愛の妻アニータも戦禍の中で命を落としてしまいます。

失意のガリバルディは、ニースに戻り、地中海の小島カブーレラ島を購入して、島の開梱や農業を営んで一時引退します。

その頃、イタリアの統一巡ってはサルディーニャ公国のヴィットリオエマニュエーレ2世と宰相カヴールに主導権が移ります。
ガリバリディは再度のイタリア統一の夢が実現するのではと期待し、機会を伺います。

サルディーニャ公国のカヴールは、オーストラリアと戦うために、フランスの後ろ建を求めてナポレオン3世に近づきます。これには絶世の美女のカスティリオーネ伯爵夫人による「ハニートラップ」戦法も使われました。こうしてナポレオン3世の懐に入ることができました。

しかし、ナポレオン3世は曲者で、温泉地プロンビエールにカヴールを呼び出し、オーストリア戦の支援の見返りに、ニースとサポイアの割譲を要求します。ナポレオン3世にうまく立ち回れらた格好になります。
これが「プロンビエールの密約」と言われるものです。
結果的にこの密約は実行され、以降現在までニースはフランスの一部になっています。

統一イタリアが実現されても、自分の生まれ故郷のニースが除外されるという、この密約の存在を知ったガリバルディは後に怒り浸透に達したと言います。

もしウルグアイがA組に入れば
フランス戦は、9月14日 場所は北部の街 リールになります。

ガリバリディは、わずか1000人ので「赤シャツ隊」を結成し、イタリア南部両シチリア王国の支配権を獲得します。そしてイタリア統一を目指し、快進撃でイタリア半島を北上します。

北部からは、ヴィットリオエマニュエーレ二世が軍を率いて南下します。

両軍は南イタリアの街ティーアーノの丘で対峙します。誰もがすわ大戦(おおいくさ)の勃発かと思われました。
ガリバルディは、武器をもたずにヴィットリオエマニュエーレ2世の陣地を訪れ、戦いを放棄し、赤シャツ隊が占領した土地を全て、王の元に献上しました。
これが有名な「ディアーノの握手」です。

こうしてイタリアの統一はなされたのです。

ガリバリディは私利私欲を持たず、単に真からの活動家なのでした。
そのようなここから、イタリア最大の英雄として、神のように祀られ、神話になっています

イタリアの大きな街にはどこにもガリバルディの名をつけた通りや施設があります。ニースにも銅像があります。

 

3、気になる予選の日程は

この予選の日程は下記のようになっています

まず、北アメリカの代表候補決定戦がフォームアンドアウェイで行われます

9月4日 カナダーUSA
9月11日 USAーカナダ

現在の力関係では、USAの勝ち越しが濃厚に思えます。

ここでの勝者が、すでに南アメリカで優勝しているウルグアイと対戦することになります。
10月2日 勝者(USA?) VS ウルグアイ
10月9日 ウルグアイ VS 勝者(USA?)

これに勝ち越せば、アメリカ第一代表として、プールA(フランス、NZ、イタリア)のグループに入ります。

10月2日9日には、南北アメリカの2位同士の戦いがあります
10月2日 敗者(カナダ?) VS  チリ
10月9日 チリVS 敗者(カナダ?)

この2戦ではカナダに勝機があると思います
ここでの勝者(たぶんカナダ)はもう一度、ウルグアイーUSAの敗者と対戦しそれに勝てば、アメリカ大陸第二代表の座になり、プールD(イングランド、アルゼンチン、JAPAN、サモア)の中に入ります。

敗者は、世界最終予選に廻ります。そこで勝ち上がれは最後にプールC(ウェールズ、オーストラリア、フィジー、欧州1位(ジョージア?))に滑り込みます。2019年大会ではこの座を得たのはカナダでした。もしもそれがウルグアイになれば、なんと2019年日本大会のD組と全く同じ5カ国の組み合わせの可能性があります。

4、まとめ

 

ウルググアイ 1位通過の場合

9月14日(木) フランス戦 リール
9月20日(水) イタリア戦 ニース
9月27日(水) アフリカ1位 リヨン
10月5日(木) ニュージーランド リヨン

 

ウルグアイ2位通過の場合

9月10日(日) JAPAN戦 トゥールーズ
9月16日(土) サモア戦 ボルドー
9月23日(土) イングランド戦 リール
9月30日(土) アルゼンチン戦 ナント

 

 

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