高校ラグビー 準々決勝4試合と準決勝見通し

花園は超満員だった。
北側スタンドの両サイドが椅子席から立ち見になった分、そして大型ビジョン一機が取り除かれは分、W杯の時よりもさらに多くの観客が入っていることは間違いない。

そして準々決勝の4試合はどれも期待にたがわずの熱戦であった。

第一試合は、2mのロック、ワーナー君など巨漢FWを要する流経柏に東福岡が素早く叩き込むアタックの連続であっという間に大量得点を挙げた。このような展開になるとヒガシの勢いは止まらない。これまで花園で何度も見る光景が繰り広がれらられる。それでも流経柏は、必死で最後まで抵抗する。ワーナー君は2年生なので来年も必ずこの場所に戻ってきてほしい。

第二試合は、こちらも御所がFWの連携もうまくいき、暁星を集団で圧倒する。点差は14−0とロースコアだが、ディフェンスが機能し結局最後まで暁星には思った通りにはさせなかった。
お互いをよく知った関西勢同士の維持の一戦であった。

第3試合は、東西桐蔭対決という、昨年の決勝戦の再現となった。ここでこんなカードが実現できるのも抽選制をとっている花園ならでは醍醐味。どちらのチームにも花園での名の通ったメンバーが出揃う。大阪桐蔭の2番8番はすでに大スター。さらに体が大きくなって戻ってきた。東の桐蔭も特にバックスにスター選手を配している。そして期待通りに彼らは活躍する。そして見る者を惹きつける、玄人を唸らせる。観客を沸かせる。神奈川の桐蔭学園がバックスのカウンターなどで、前半の中盤に3本の連続トライをとって主導権をとって進め、最後は試合を制した。昨年の決勝のリベンジを果たした。

第4試合は、京都成章と常翔学園というこちらも花園常連チーム同士の戦い。馴染みのジャージがグランドに散らばる。常翔は校名が変わってからも久しいが、ジャージを見ただけで、過去の名勝負場面の、スター選手の顔の数々が思い浮かんで感慨深い。対する今年の京都成章には長身のロックが揃っている。FWの平均体重は100kを超えている。そして今季の戦績とすれば申し分ない結果を残している。ゲームは高校ラグビーならではのハラハラドキドキの展開の数々。最後は絵に書いたような目の覚める逆転劇で幕となった。

 

その後の抽選会で5日の準決勝の組み合わせが決まった。
第一試合は 常翔と御所という関西対決
第二試合は ヒガシに桐蔭という曲者対決

両ゲームともどちらが勝ってもおかしくない。ワールドカップよりも予測は難しい。先制したチームが非常に有利になることは間違いがない。また連戦のダメージがどう影響するかもわからない。けが人の具合も気になる。

昨年決勝で涙を飲んだ桐蔭が初の単独優勝を目出して臨んだ本大会。FWもバックスも万全で穴がない。どこにもスキは感じない。創造的で大胆な攻めも持っている。果たしてこのまま決勝へ進出できるのか?対するヒガシは毎年のことだが一度波に乗ってしまえば怒涛のアタックは手が付けられない。その流れは誰にも止められない。そい言った流れをつかむことができるのか、はたまたその流れを阻止することができるのか。

常翔と御所の対決も興味深い。常翔は優勝候補の筆頭だった成章を下して波に乗っている。7年ぶりの4強だそうだ。黒と赤のジャージが花園のグランドに立っている姿だけでも絵になる。大工大時代からのオールドファンもスタンドにたくさん詰めかけると思われる。対する御所は大型FWが炸裂する。今年の実績とすれば、御所が僅差で上回る。10ヶ月前、選抜大会の出場を決めるゲームでは7−0で御所が出場権を得た。そしてその大会、御所は勝ち進み準優勝を果たしている。

 

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