パシフィックネイション3日の結果と10日のプレビュー

花園で日本とトンガ の熱いゲームが行われた日、フィジーのスパでは、パシフィックネイションの他の二試合が行われました。

サモア ー USA
フィジー ーカナダ

特に、W杯本番でジャパンと当たるサモアと来週ゲームのあるUSAとのゲームは注目でした。さらにこのゲームは、現在世界最高峰のレフリーの一人で、W杯開幕戦のジャアパンーロシア戦の笛を吹くナイジェルオーエンス さんです。見逃さないわけはいきません。

サモアは、先週は大雨の中、ジャパンが快勝したトンガ に逆転勝ちし、USAはこのところ元気のないカナダに順当勝ちして、共にこのゲームに望んでいます。USAの最近の成長は著しく、セブンスやアイルランドゲームが盛んに国内で行われラグビーにお金が周り、強化が順当に進んでいます。監督も元神戸製鋼の監督のギャリーゴールド氏を招聘しています。前回の対戦は11月10日に行われ30−29でUSAが勝っています。これはUSAにとっては初めてのサモアからの勝利でした。サモアUSA戦といえば、2015年のW杯を思い出します。両チームともJAPANと同組でした。

ナイジェルオーエンスさん大失態

ゲームはUSAがポゼッションもエリアも有利に数進めますが、得点が伸びません。10−7とロースコアで展開しまます。両チームともコンタクトが強く、ミス(判断ミス)が多くトライにまで結びつけらない状態。

そしてそれは前半終了間際に起こりました。

USAの攻撃で、中央付近から左展開し、ウィングにパスを通そうとします。そのパスをこの日14番に入ったサモアのジョニーバイリ選手が、ライダーキックのようなプレーで足でパスカットに行きます。高くあげた足で叩き落とされたボールは転々とし、彼はタイミングよく拾ってそのまま走り込んでラインぎわを好走します。トライと思った直前にナイジェルオーエンスさんは高らかにペナルティの笛を吹きます。手ではたき落としたなら重い反則となりシンビンもありですが、手は使っておらず、明らかに足でした。でもその足は高く上がっており、それが危険であれば、これも危険行為でペナルティーになりますが、周りには誰もいません。明らかにジャッジのミスです。ナイジェルオーエンスさんはアシスタントレフリーと少し協議しましたが、ミスジャッジを認めサモアボールのスクラムから再開となりました。しかし、前半はそのまま10−7で終了。

このトライが認められればサモアは間違いなく勝っていたと思います。後半も一進一退で両チーム決め手がなく10−10のままで引き分けかと思われましたが、最後の最後にサモアが反則を犯してUSAがPGを決めて13−10でUSA勝利です。両チームとも立派なのは何も文句も言わずゲームを最後まで続けたことです。

注目!ジョニーヴァイリ選手

この足で叩き落としたサモアの選手の名は、ジョニーヴァイリ選手。後半途中で交代となりましたがそれまで、いい意味でも悪い意味でも非常に目立っていました。最近見ないような無手勝流で規格外です。

先週もキッカーでしたが簡単なゴールキックを外しています。

今週のサモアのキックオフも、彼が任されていましたが、全くコントロールされず、そのままタッチを割ってしまいセンタースクラム。また、USAのトライも、サモアのディフェンスが余ってないのに、彼が詰めに入ってしまったためにがら空きのライン際を走られてトライ。その他ボールを持ってスペースがあっても突っ込んでしまったり、素人としか思えないプレーぶりです。しかしプレーそのものは元気一杯で、ボールにもよく絡みます。

その彼が、前半終了ライダーキックのボールパスカットブレーを見せたのですから、さすがのナイジェルオーエンス さんもビックりし、思わず笛を吹いてしまったのかと推測されます。

ガイドブックを見ると、ジョニーバイリ選手はサモア国内でブレーしている選手で24歳、大雨のトンガ 戦は初キャップ、今回のUSA戦が2キャップめです。セブンスでは活躍しているようです。

もう1ゲームはフィジーとカナダ戦です。これはフィジーが順当勝ちしました

結果まとめ

 

USA サモア 13−10
フィジー カナダ 38ー13
日本 トンガ  41−7

日本 勝ち点10
USA  勝ち点 9
フィジー サモア 勝ち点5

第3節のプレビュー

カナダートンガ
USAー日本
フィジー サモア

日本とUSAの勝った方がPNC優勝になります。

4日にフィジー遠征する日本代表が26名発表になりました。

PR 稲垣、木津、山本 アサエリ愛
HO 坂手、堀江、堀越
LO ウィンビー、ウヴェ、ムーア
三列 ツイ、徳永、リーチ、ラブスカフニ、姫野

SH  茂野、田中、流
SO  田村 松田
CTB  トゥポウ、ラファエレ
WTB 福岡 レメキ
FB  松島 山中

これまでの31名の内これまで出場のなかった、堀越、ツイ、田中、山中が入っています。31名に名前の無かった山本が呼ばれています。出づっぱりだった、トンプソン、ナキ、中村はお休みです。具、布巻、モエラキオラの3名は出場機会が最後まで得られませんでした。

見どころ

USAは、これまでで一番強敵です。JAPANの入りが悪いと、結構な接戦にならざるを得ないと思います。接戦になればなったで、松田などがプレッシャーの中できっちりゲームコントロールできるかがテストできます。逆に先制できれば、W杯想定して、色々と試せるはずです。

1、メンバー構成

メンバー編成ではもうだいたいが固まっているというところでしょう。確認しておきたいのは、ナキが怪我をした場合の代役の布陣、姫野かリーチかツイの誰かがエイトに入るかなど。まあ微調整の内でしょう。

また、SHはどの2名にするのか田中の怪我は癒えたのか、松田力也のSOは試しておかなくて良いのか、今回はツポウがセンターで山中がフルバックだと思われます。山中の出来はどうなのかも確認必要。

2、USA相手にフィジカルできっちり勝てるか

USAのフィジカルはトンガ 以上だと思われます。サモアと同等かそれ以上。さらにトンガ やフィジーのように不用意な反則もなく粘り強く愚直にやってきます。セットプレーとフィジカル面で優位に立てるか、ゴール前でのディフェンスしきれるかどうかが見どころです。

3、両ウィングでのトライ量産を期待

USAは横の動きには弱いと思われます。早いパス攻撃があれば、レメキ、福岡であればトライは量産可能です。これはすでに実証済みですから間違いないと思います。

4、モールのディフェンスや攻撃はどうか

これまでモールでのトライやディフェンスの機会があまりありませんでした。USAはゴール前でなくてもきっちりとしたモールを組んできます。モールを試す良い機会になると思われます。

 

その他

サモア、フィジー戦は見逃せません。サモアのメンバー構成はどうなのかです。これまで出場していない、トゥシピシは入ってくるのでしょうか?

 

 

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