1月6日 公現祭とエヴァの関係

1月6日はクリスチャンにとっては特別の日、公現節です。

イエスが誕生して12日目に、東方からの遠方から三人の博士が聖なる星に導かれて、お祝いにやってきたという、Epiphanyの日です。この話は多くのルネッサンスの頃の著名な画家が教会の壁に描いていています。

 

またフランスなどでは、この日は、小さな人形(フェーブ)を入れたケーキ(ガレットデロア)を焼き、みんなで切り分けで食べて、そのフェーブが入っていた人がその日の王様になるという行事を行います。

ユゴーの名作「ノートルダムドパリ」の導入部のお祭りの場面もこの日です。広場で馬鹿騒ぎをして、変顔コンテストで変顔王に選出されたカジモドは、市民から虐待をされますが、心優しいエスメラルダに助けられます。

ところで、東方からやってきたという三人の賢者の名前をご存知でしょうか。その三人の名は、メルキオール、バルタザール、カスパーです。

これを聞いてピンときた人は相当のアニメファンだと思います。そうです、エヴァンゲリオンの赤城リツコの母、赤城ナオコ博士が開発した、「NERV」のスーパーコンピューター「MAGI」の人格移植OSの名前です。

三人の博士(はくし)の博士は、博士(はかせ)ではなくで賢者のことで、ラテン語で「MAGI」と言います。

キルスト教の伝承では、メルキオールは青年の姿でアラブ系でイエスに「金」をプレゼントします。金は王となるべき人の証とされます。エヴァのMAGIシステムのOSでは、「研究者としての人格」にあたります。

バルタザールは壮年でペルシャ系の賢者でイエスに「乳香」をプレゼントします。乳香は神の象徴です。MAGIのOSでは「母としての人格」が移植されています。

カスパーは東洋の老人で、「没薬」をプレゼントします。没薬は死体が腐らなくなる高価な薬であり、死の象徴です。MAGIのOSでは「女としての人格」が移植されてあります。

つまり、キリスト教の伝承では、イエスが世界中からまた世代を超えて認められた、「王」であり、「神」であり、またいつかは死を迎える「人」であるということが暗示されています。

一方のエヴァンゲリオンでは、そのMAGIシステムは、人間臭い矛盾のあるコンピューターで、女としての人格であるカスパールだけが要求を拒否する場面などが描かれています。(本当の女としての人格の赤城ナオコ博士は、「ババア」と言われて激昂し7歳になった最初の綾波レイを締め殺した過去があります。)

新劇場版の完結編となる「シン・エヴァンゲリオン」の公開は伸びに伸びて1月23日に公開の予定ですが、また「緊急事態宣言」が発令されそうです。どうなることでしょうか

 

 

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