高校ラグビー決勝 タレントの才能を開花させるチーム文化

連覇を目指す桐蔭と初優勝を目指す京都成章の一戦

前半からお互いの注目選手が期待にたがわぬ活躍を見せた。

桐蔭のキャプテン佐藤くんがアタックにディフェンスに体を張る。青木くんも低いタックルやでピンチを凌いだかと思えば、豪快で軽快な走りをみせ、さらには力尽くでタックルを飛び越えさらに三人を引きずってのトライ。1年生の矢崎君は自陣からタックルを掻い潜りヒラリヒラリと七人を抜いて相手人ゴール前に迫る。

成章もハーフの宮尾君が早い玉さばきを見せトライも奪い、中山くんも強引に前に出る。

勝敗を決めたのはやはり後半の入りで、ここ1番に桐蔭は集中して連続トライ、連続得点を一気にあがてしまう。特にブレークダウンへの集中的な圧力のメリハリはすごいの一言。普段はそうファイトはしないで前で止めるだけだが、故朴の時の一緒に人数と強度をかけてターンオーバーしてしまう。ボールを取りに行くのかもともとサインがあるのか、エリアで決めているのか、二人目の入るタイミングで決めているのか何か決め事があるに違いない。さらにはちっとしたボールの運び方に対応してすぐに絡んだり、奪い取ってしまうしまえる嗅覚を全員がチームの文化として持っている。中でも佐藤くんは3年間積み上げたのものがあるからわかる。しかし1年生の矢崎くんはまだチームに入って練習を始めて半年も経っていないはずである。それなのにすでに、チャンスの判断、裏へのキックの指示、インターセプトへのチャレンジなどすでに桐蔭のラグビー嗅覚の文化をすでに消化して同化している。末恐ろしい。

成章のディフェンスの素晴らしさは93校の中では群を抜いていたことは確かであるが、それをこじ開けるだけの桐蔭が1枚上手だった。スーパーなタレントの力をチームの力にしてしまう。仲間を信じるプレーが染み通っている。青木くんの才能は、豪快な走りだけでなく、タックラーを引き付けてのパスなど基本が

佐藤くんと成章の宮尾くんは揃って早稲田での進学が決まっている。青木くん、本橋くんの進路はまだ発表されいないが、帝京との噂が聞こえてくる。

いずれにしても、この才能は日本の宝である。どの進路にしても才能をさらに開花させていくような指導やそういったチーム文化のなかで、大事に育ててもらいと願う次第である

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