RWC2023フランスへの準備 プールBの見どころ (あと81日)

 

本日は6月19日、開幕まであと81日である。
今週は各プールの見どころを紹介したい。初回はプールB。

プールBはランキング1位のアイルランドと南アフリカが激突し、それにスコットランドも絡むと言った死のプールとなったが、日本のファンにとっては馴染み深いチームが勢ぞろいしたのでどれも見逃せない。

1,南アフリカは第二の日本代表だ

 

 

 

南アフリカは日本大会で優勝し、ほとんどの代表メンバーは日本で活動してるので馴染み深い。いずれも個性的なメンバーだが、全員が真面目で紳士的でもくもくと練習をする。ゲームでも体を張って汚れ仕事も惜しまずにこなすので、多くのファンが増えた。デクラークはもう日本では大スターである。さらに来年にはコルビがサントリーに加入することまでが発表された。

南アフリカはほぼ日本のチームといって良いほどに馴染みが深い
とりあえず数えてみよう

今回の合宿に招集された、37名の代表のうち、今季のリーグワンおよびかつての所属選手は以下の16名。このうち最終的な33名に何名選ばれるかも注目である。

フッカー
マルコム・マークス(クボタスピアーズ)
ロック
ルード・デヤハー(パナソニックワイルドナイツ)
エベン・エツベス(元NTTドコモ)
RGスナイマン(元ホンダヒート)
第三列
ピーターステフ・デュトイ(トヨタヴェルブリッツ)
クワッガ・スミス(静岡ブルーレヴズ)
ドゥエイン・フェルミューレン(元クボタ)
ロック・三列
フランコ・モスタート(ホンダヒート)
SH
ファフ・デクラーク(キヤノンイーグルス)
エルトンヤンチーズ(元NNTTドコモー元浦安Dロックス)
CTB
ダミアン・デアレンデ(パナソニックワイルドナイツ)
ジェシー・クリエル(キヤノンイーグルス)
ルカニョ・アム(元神戸スティーラーズ)
WTB
マカゾエ・マピンピ(元NTTドコモ)
WTB/FB
ウィリー・ルルー(トヨタヴェルブリッツ)
ジャスティンコルビ(来年からサントリーサンゴリアス)

注)フランソワステイン(元東芝)、ハンドレポラード(元NTTドコモ)は今回代表から外れています。

 

2,呪縛に苦しむアイルランド

対するアイルランドは、この4年間の絶好調をきわめ、常に主役を貼ってきた。ランク1位の座を譲らない。セクストンも健在でまだまだ絶好調である。

 

 

 

 

アイルランドの強さは一つ一つのプレーが確実でスキが無いことに尽きる。理にかなっていて、わかっていてもどうすることも出来ない。そこにセクストンの絶妙な判断のキックとパスの使い分けが加わる。セクストンはキャプテンとしての精神的支柱でもある。まだまだセクストンの肩にかかる面は大きい。

しかし、アイルランドには「ワールドカップの呪縛」がある。これまでも最強といわれ優勝候補に挙げらながら、ワールドカップでの決勝戦の出場どころかベスト4進出すら無いという呪縛である。

敗戦の歴史を列挙しておく1999年を除いて全て準々決勝敗退
1987年 15−33 オーストラリア
1991年 18−19 オーストラリア
1995年 12−35 フランス
1999年 24−28 アルゼンチン(プレーオフ)
2003年 21−43 フランス
2007年 プール戦敗退
2011年 12−19 フランス
2015年 10−43 アルゼンチン
2019年 16−40 イングランド

アイルランドのチームは真面目すぎるのが弱点なのではないだろうか?基本に忠実なプレーを黙々とこなしているのは、短期間で集中するのはよいが、ワールドカップの様に1ヶ月を超える長期遠征でゲームが続くとなるとどこかに破綻が出る。けが人もでる。今回のRWCで引退するセクストンは、最後までピッチに立っていることができるだろうか?そんなときにチームの雰囲気を一新するプレーや言動が必要になる。私はニュージーランド出身のWTBジェイムスローはそんな役目を果たせるのではないかと思う。

南アフリカとアイルランドは9月23日サンドニで対戦する。
この夜はパリのアイリッシュパプのビールは全て飲みつくされてしまうに違いない。

このゲームでプールBの1位2位がほぼ決定し、準々決勝の相手はA組のフランスニュージーランドの1位2位の組み合わせとなるだろう、準々決勝の相手が、フランスだろうがオールブラックスになろうが、今回も「WCの呪縛」は逃れようもない。

この夜準々決勝の夜はパリのアイリッシュパブは9月23日よりも大量のビールを仕入れて待ち構えているに違いない。それでも全部なくなるはずだ。

3,日本人には馴染み深いほかの国

このプールではこの2カ国にスコットランドが絡む形になる。

 

 

 

 

スコットランドも日本にとっては馴染み深いチームである。2019年の横浜、台風のあとの日本との一戦の興奮が蘇る。追い上げられた後半、時間が進まないあの感覚はいまでも体が覚えている。2015年のグロスター以來とても憎たらしかったキャプテンのレイドローはすっかり日本ラグビーの人気者になり日本で引退を表明した。しかし、フィンラッセル、スチュワートホグは健在だ。スリリングで魅力的なラグビーは傍から見ているのは楽しい。

他のプールであれば、ベスト4も狙えるチームであろうが、今回のプールはまったく分が悪い。
このスコットランドとアイルランド戦の一戦は見逃せない。ことしは10月7日サンドニこれはプール戦終盤をかざる大一番となる。(2019は序盤で横浜で序盤の大一番であった)

また、トンガも日本との関わりが強いチームである。現在は各大学が南半球からおおkの留学生をいてているがそのルーツは、1980年代そろばん留学で大東大に来たノフォムリ・タウモエフォラウ氏とホポイ・タイネオネに始まる。昨年はトンガで火山が噴火してその復興支援のチャリティーマッチが開かれた。ぜひともその時のTシャツを着て応援したい。

 

 

 

 

 

 

 

現在日本でおなじみの、ピウタウ、イスラエルフォラウ、オーガスティンブルも代表になっている。

また、もう一つはルーマニアである。ルーマニアは国歌が素晴らしい。どこかで聞いたような哀愁のマイナー調で泣ける。日本だれもの琴線をくすぐります。
ぜひとも覚えてスタジアムで歌いたいものである。(下記で聞いてみてください)

ルーマニア 国歌「目覚めよ ルーマニア人!」

カテゴリー2023

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です