8日新リーグ構想の骨子が発表されました。
様々な条件が出され、3月末までに参加チームを募り、その条件にどこまで沿ったチームが出揃うかで、10チーム前後の2部から3部制となります。2021年のシーズンからホームアンドアウェイ総当たりで開始されるということです。
懸念事項の面もありますが、さまざなな緩和策がありながらの船出となるようです。
気になる参入条件
1、自己の本拠地を持つこと(=自分のスタジアムを確保すること)
スタジアムの規模は毎回15000人以上の集客を望む
2、チーム名に地域名を入れること(企業名も入れて良い)
3、運営のプロ化(事業の採算を図ること)
1と2でどこを本拠地にしてチーム名に地域名をどう絡ませるのかの問題が発生します。ただし、企業名を排除するのは多くの反対があるので、企業名を残すのも可という緩和策が取られることになりました。
1、に対する緩和策は、
自前でなく優先的に使えるスタジアムなら可能
15000人に満たないスタジアムの確保ではまずは2部からスタートできる
さらに日本協会が、優先的に使えるスタジアムの確保に協力する。
現在TOPリーグで、スタジアムが確保でていると思われるチームは限られます。
問題のないチーム
パナソニック=熊谷ラグビー場で可能(すでに本拠地を移動済み)
トヨタ=トヨタスタジアムで可能
瑞穂ラグビー場では足りない。11,900人
ヤマハ=ヤマハスタジアムでギリギリ可能 15,165人
東芝、サントリー=両方とも味の素スタジアムを本拠地にすれば可能
神戸製鋼 ノエビアスタジアムで可能
近鉄 花園で可能
この辺は問題なしだと思われます
微妙なチーム
NEC、柏の葉 20,000人(座席13,000席)であれば可能
キャノンは町田陸上競技場だと席は7,990席、収容人員は10,622人で足りません。リコーは世田谷なので、駒沢が使えれば、20,010人確保できます
ドコモはヤンマーフィールドでしょうか15,516人なのでギリギリです。
三菱事項相模原もギオンスタジアムは15,300人でギリ可能です。
ただし問題はこれらは、すべて陸上トラックがある競技場であることです。ラグビー観戦としては困った環境です。
問題の出るチーム
クボタは千葉県船橋市ですが、近くに大きなスタジアムはありません。市原まで足を伸ばし、ゼットエーオリプリスタジアムを本拠地にしても、14000人収容しかありません。
ホンダ、
三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿は 椅子席が3300人芝生席と合わせても1万人程度です。
日野は困ったものです。
NTTコミュニケーションズはいかがしましょうか、本社が港区なので秩父宮を本拠地にできるのでしょうか?
釜石のスタジアムもワールドカップ仕様にしてやっと1万5千人が確保できます。常時は無理でしょう。
サニックスは宗像グローバルアリーナでは1万人の収容しかありません。専用グランドで非常に見やすいのに残念です。
このようにまずスタジアム確保の問題が発生します。スタジアムの確保が困難なチームは2部からスタートということで仕方がなさそうです。
さらなる問題と期待される緩和策
さらにこれにはラグビーファンには下記の問題が発生してきます
1、これまでのファンとしては安価な料金で2ゲームを観戦できることがなくなることが予測される。
2、収容人数を優先するがため、巨大スタジアム、陸上トラックのあるスタジアムが優先されてしまうことが予測される。
4万人収容に1万人しか入らずにガラガラよりは、満員の5千人の専用スタジアムがの方がラグビー観戦には向いているし、絶対に盛り上がります。
3、秩父の宮、花園が空いているのに、遠くの交通便の悪いスタジアムに誘導されてしまう。
これらの緩和策のためには、スタジアム確保の難しいチームはとりあえず秩父宮や花園を順ホームとして認めるというような緩和策はどうでしょうか、
秩父宮での2ゲーム観戦も可能になります。