6ネイションズ 第2節レビュー

スコットランドーアイルランド 13−22

今回の6ネイションの中でも注目の一戦でしたが、残念な結果になってしまいました。

両チームのエースであった、セクストン、スチュワートホグが前半早々に共に怪我で交代し、その後はミスの多い普通の凡戦となってしまったのです。

気合いを入れて、正座して観戦しようを構えていたのに調子抜けです。

セクストンは最初から動きがおかしかったです。足が悪そうで自陣からキックはコナーマレーからのボックスキックしかなくセクストンは蹴ってこなかった。また、スコットランドディフェンスセクストンだけを狙っているようで、前半から何度もレイト気味のタックルが入り、面白いように何度も倒されていました。そして、彼とすれば簡単なゴールキックも外してしまっていました。名目上はヘッドインジャリーアセスメント(脳震盪の治療)ということでの一時後退でしたが、そのまま交代しました。

代わりに入ったのが若手のカーベイだったが、彼の調子はいまいち、セクストンと比べてしまうとかわいそうだが、棒立ちでパスを受けて気の抜けたパスを放ったのをフィンラッセルにインターセプトされトライされてしまいます。後半ハンドリングミスから怪我の巧妙でタックラーの間をすり抜けトライに結びつけたプレーがあったが、それはおまけというもの。セクストンがいないと並のチームになってしまうことがさらけ出されました。

これからW杯に向けてセクストンの代わりを育てないと、W杯での決勝トーナメントを勝ち上がるには課題です。

同じように、スコットランドも絶好調のエーススチュワートホグが肩を怪我してしまいました。キックオフ直後から好調さを強調し、見事なステップでアイルランドディフェンスを切り裂いて見せました。ところが肩を痛めてしまいディフェンスに戻れません。アイルランドの1つ目のトライは、スコットランドのウィング陣の連携ミスでとられたようですが、ホグが戻れていたが防げたでしょう。

代わりには前節こちらも絶好調だったキングホーンが入りましたが、彼はディフェンスは課題です。FBの位置が不慣れで、代わりばなに2次ディフェンスが間に合わず、アイルランドにトライを献上してしまいました。このトライもホグがいれば防げたものです。

そのあとはあまり見るべきところはありませんでした。劣勢を予想されたスコットランドのスクラムは、ネルの代わりで先発した3番はサイモンはやはり徐々にやられていました。アイルランドはもっとスクラムで圧力をかければ、楽な試合運びもでできたでしょう。でもそれをしなかったのも不思議。

スコットランドのハンドリングエラーは後半はさらに増え10を超えてしまい、全くお粗末でした。

スコットランドにもアイルランドにも20フェイズを超えるアタックの継続のシーンがありましたが、どちらも単調で突破できる気がしないものでした。セクストンがいれば、フラッドなパスや内返しのパスなどで変化をつけられただろうし、ホグがいれば、すこいスピードで上がってきて切り裂いたり、ゴロパンをインゴールで抑えるなどのプレーができたはずでした。

イタリアーウェールズ 15−26

ウェールズは前節からFW6人を入れ替え、バックスも4名入れ替えて、ジョナサンデイビスが初のキャプテンという布陣。

序盤から、イタリアの自陣での反則が多く、ウェールズダンビガーが楽々とPGで加点。あまりにもイージーな場所だけに、ダンビガーのキック前のパフォーマンスも出てこない。

12−0となってしまう。

こうなると興味は勝敗というより、他のところへ移ってしまう。

前節に続いて久保さんのアシスタントレフリーは堅実、後半向こうサイドなどでTVによく映ります。70分のアキのトライは先週と同じようにインゴールに蹴り込んだのを抑えたもの。先週の久保さんのジャッジを見ていたなら、選手も安心してプレーできたと思います。ジョナサンデイビスのノックオンも無逃しませんでした。

モリアーティに代わって先発したナビリの髪型は興味深い。と思ったらマンオブザマッチではありませんか、髪型も評価に入っているのでしょうか、目立つことは重要です。

ウェールズ後半はアランウィンジョーンズなどベテランを投入しカツが入ると、トライを取れましたが逆にイタリアにもトライを取られました。

結果2連勝なのにイタリア相手にポーナスポイントが取れまでん。こうなると次節カーディフにイングランドを迎えますが、最後まで優勝争いに絡めるかどうか不安です。

イングランドーフランス 44−8

歴史的大差の勝利になりました。
やはりエディさんは徹底して裏へのキックを仕掛けてきました、ジョニーメイは4試合連続トライのタイ記録しかも前半だけでハットトリック達成です。

フランスは、期待のバスタローが沈黙です。なかなかボールを持つチャンスさえ作れません。

ここから2週間ありますので、ブリュネル監督はどういった形でフランスを立て直おすのでしょうか。私にはSHは途中から入ったデュポンが良いように思えるのですが。

優勝の争いはイングランドが頭一つ抜けました、次はウェールズがイングランドをカーディフに迎えますが、ここでイングランドが勝利すればほぼ決してしまいます。

本日の観戦のお供

本日の観戦のお供は日本の誇るシングルモルトの代表格、余市です。

今なかなか品薄でお目にかかれません。余市蒸留所は1934年日本のウヰスキーの父竹鶴政孝によって作られました。日本の東北北海道は英国でいうとスコットランドにあたり、北海道はまさにハイランド、そして余市は海の近くという事から、アイラやキャンベルタウンのイメージが重なります。ハイランドでもスペイサイドのように決して華やかではありません。

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