地殻変動は始まったのか?収まったのか? チャンピオンシップを終えて(その1)

RUGBY CHANPIONSHIP全日程終了

8月上旬から始まった南半球4カ国の王座決定戦Rugby Chanpionshipの全日程が終了した。

結果は10月6日の最終戦をまたず、オールブラックスの優勝だった

しかしそのオールブラックスは
地元ウェリントンで南アに土をつけられた。
なんと地元で南アに負けるのは2009年以来のことである。

南アは最終戦のオールブラックス戦でも終了直前までリードを保つなど健闘した
この2つのゲームは対オールブラックスの戦い方の一つの基準になったと思われる。オールブラックスの良さを封じれば勝利もあり得ることを世界に示した。ただし最後までやり続けることの厳しさも露呈した。

そのほか、選手だけでなく、コーチスタップも全て国産という、アルゼンチンはスーパーラグビー参戦で着実に力をつけてきた成果を出し、南ア、オーストラリアから都合2勝をあげるなど健闘

オーストラリアはなかなか会心の勝利をえられず、大差の敗戦も多く、ちぐはぐさが目立った。そして、国内人気の低迷や監督交代の危機にまで直面した。
しかし、最終戦のアルゼンチン戦の後半になってやっと前にでる攻撃が連続でき上昇気運での終了。チームを一気に変えたチェイカHCのハーフタイムのコメントはどうだったのか興味津々。

オールブラックスの圧倒勝利の方程式

これまでのオールブラっクスの圧倒的勝利の方程式はこうだ。

当然相手は前半から全力でぶつかってくる。
それをがっりり受け止めて、また、キックなどつかって余力をもってしのぎ切る、
相手に疲労がでてくる前半終了間際から後半になってくと
相手のちょとしたミス(キャッチミス、パスミス、ブレークダウンの孤立)を絶対に逃さない。
そして、ターンオーバーの瞬間に一気にスイッチ全開。
アンストラクチャーな状態からから次々にギャップをつき、トライを量産。
さらにその上、そこに投入されるのが、ダミアンマッケンジー、ペネレアなどの積極的で元気いっぱいのイキのいいプレーヤー
ちょっとした隙間をみつけては積極的にそのスピードでかわしてく。
それがトライにつながるのは全員が、呼応し献身的にフォローする他のプレーヤーの存在もある。
これが2度3度続くと一挙に点差は開き、もはや相手の追いかける気力すら失わせてしまう。

モチロン、根幹にあるものは安定したスクラムやキック、ハンドリングの正確性などであることは言うまでもない。

盤石な地層/強固な岩盤の中の断層を動かす

この圧倒的な強さはいわば、オールブラクスが長年積み重ねた安定した地層で、盤石な地盤を形成しているかに思えました。

これがいつもと違うのではと感じたのは3戦目のアルゼンチン戦
最初からふわっとした入りで、ハンドリング、キックミスなど連発のちぐはぐな展開でした。(これは余震か液状化現象か?)
ただそれでも途中からはしっかり修正して最後はいつも通り圧倒して終了。

しかし、続くウェリントンでの2009年以来となる国内での南ア戦の敗戦は、盤石な地盤にも断層はあることが、目に見える断層の動きとなってそれは示された。
南アは、その圧倒的なフィジカルエネルギーでその活断層を刺激し、それを見事に動かして見せたのだ。
最終戦でもし南アが勝って2連勝してしまっていたら、断層の動きは、完全に地表面の地形そのものの変化として、最終的には国土地理院の地図をも書き換える必要のあるものになっていただろう。
しかし、そのエネルギーはわずかに分散させられ、断層の動きは最後の10分間でぴったりととどまった。
最後の10分間はオールブラックスは、その上にこれまで重ねてきた地層をさらにもう一枚重ね、あっという間に断層そのものを覆い隠したのだ。
そして、最終的には地表面の変化はわずかなものだけに終わっている。地殻変動は始まったのか収まったのかまだそれは判らない。

オールブラックス今後の予定

オールブラックスの11月遠征

10月27日 対   オーストラリア(横浜)
11月 3日  対 日本(東京)
11月10日 対 イングランド(ロンドン)
11月17日 対 アイルランド(ダブリン)
11月24日 対 イタリア (ローマ)

10月27日は光の見え始めたオーストラリアだけに楽しみな一戦
3日のJAPAN戦は速さと速さの戦いとなると大差の可能性も
でも南アの様なフィジカルは無いJAPANはその早さがどのくらい通用するかを試す戦いをするべき。(早さとは展開の速さだけではなく、キックやボールへポイントへの反応、攻守切り替えの早さなど)

キーとなるのは10日のイングランド戦、17日のアイルランド戦となる
南アに匹敵する重量級の圧力で、南ア同様にそれがオールブラックスの良さを出させない方向に有効かどうかが見定められる
イングランド、アイルランドが、南アと同じ方法で活断層を刺激し、地殻変動を起こせるかどうか、もしくは別の方法で盤石な地盤に揺らぎを与えるのか?またそれに対しオールブラックスは断層の動きを一部にとどめ、安定した地盤としてさらに地層を重ねていけるか、見極めねばならない。

2019ワールドカップでは

オールブラックスはW杯は10月27日の横浜の準決勝でイングランドと当たる可能性が強い。
もしも初戦南アフリカに苦杯を強いられれば、10月20日準々決勝がアイルランド戦となる見込み

 

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