ジャパン サモア戦 展望 (その3)戦術面

ジャパンの攻撃は、スクラムやラインアウトからの一発で取り切るサインプレーである。中村の縦攻撃からのファカタバへの内がえし、ライリーがダミーにはいり、松島幸太朗や長田が突破する。
そのためにもスクラムやラインアウトの精度が重要になる。

ジャパンのスクラムはイングランドに互角だった。イングランドに押されたアルゼンチンや、アルゼンチンと互角だったサモアよりは一歩上手になっていると考えられる。百歩譲っても互角になると思われる。全く問題はない。

マイボールラインアウトはサモアの2mコンビには2−3本の失敗の覚悟は必要。その時に逆襲されないようなディフェンスが必要になる。逆にコーネルセンの働きで相手ボールを3本は確保できるだろう。

李くんのキックが深すぎでカウンターを食らわないように注意さえすれば、レメキのスピードでコンテスト可能。着地の瞬間を狙いたい。相手のミスを誘いマイボール確保が可能だ。
キックオフのときも22m直前の深めに蹴ってコンテストすべきである。

サモアは反則が多いので、3点を確実に積み重ねることが必要になる。李くんのできを見て松田投入を早めるかもしれない。

実はサモアのキックの精度もいまいちで深すぎることがある。山中のキック処理とロングキックが活きる。

これまでのサモアというチームは乗って着ると手に負えないが、一度歯車が狂えばガタガタになっていた。しかし、今回のサモアチームは冷静沈着なリアリーファノの存在が、チームを落ち着かせている。

チームに活力をあたえ、グイグイ引っ張るのが、SHのタイマテイネの存在だ。目立っている脱色のボンジョビ髪型男。サモアを黙らせるには、まず、この元気の素タウマテイネを黙らせることがいちばん簡単だ。そこで一番効果覿面なのがディアンズのチャージである。これは一発でもはいれば、タウマテイネは苛つき、スタンドプレーに走りまくってしまう。間違いない。そうなると冷静なリアリーファノの投入でも収拾が収まらなくなるはずだ。

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