南半球では1月31日に開幕します。サンウルブス は2月1日に福岡市のレベル5スタジアムにオーストラリアのメルボルンからのレベルズを迎えて開幕となります
W杯からラグビーのファンになったいわゆるにわかファンにとっては、スーパーラグビーも初体験ということになるかと思います。
聞きなれない海外のチームやサンウルブス の位置付けなどがわかりにくいと思われますので、わかりやすく説明したいと思います。
目次
1、スーパーラグビーは南半球のプロのクラブチームのリーグ戦
南半球とは、そもそそニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの3国でした。五年前からこれに日本と、アルゼンチンが加わり5カ国の国境を超えたルーグ戦です。世界最高峰のリーグ戦といって良いと思います。
ラグビーには十三人制のプロのリーグラグビーというものが他に存在し、普通のラグビーの人気がなかった時代に、観客目線で面白いラグビーをしようという狙いで発足していますので、スピーディーでエキサイティングなアタッキングラグビーが展開されます。
ですから野球に例えれば、メジャーリーグに侍ジャパンが参加したようなものだと考えて差し支えないでしょう。
2、15チームが3つのカンファレンスに分かれている
ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの3つです。サンウルブス はオーストラリアカンファレンスに所属しています。ハグアレス(ジャガーズ)は南アフリカカンファレンスに所属してます。
オーストラリアカンファレンス
ブランビーズ (キャンベラ)
レベルズ(メルボルン)
レッズ(ブリスベン)
ワラターズ(シドニー)
サンウルブス (東京)
ニュージーランドカンファレンス
クルセイダーズ(クライストチャーチ)
ハイランダーズ(ダニーデン)
ブルーズ(オークランド)
チーフス(ハミルトン)
ハリケーンズ(ウェリントン)
南アフリカカンファレンス
ストーマーズ (ケープタウン)
シャークス (ダーバン)
ブルズ(プレトリア)
ライオンズ(ヨハネスブルグ)
ハグアレス (ブエノスアイレス、アルゼンチン)
大陸横断のリーグ戦ですので、ラグビーでの戦い以外に、移動距離との戦いもあります。
3、同一のカンファレンスとはホームアンドアウェイの8試合、他のカンファレンスとは4試合ずつ、計16試合で上位を争う。
ですから、各チームとも対戦しないチームが2つづつあります。サンウルブス は、今シーズンオーストラリアカンファレンスに所属していますので、オーストラリアのチームとは8試合当たりますが、NZのブルースと南アのシャークス との対戦はありません。
野球に例えれば、メジャーでは、インターリーグ、プロ野球ではセパ交流戦があると思えば良いでしょう
4、勝ち点制のポイント争いでカンファレンスごとの順位を決めます
勝利4P、引き分け2P、負け0P、相手より3トライ以上取ればBP1、7点差以内の負けでもBP1。これは今年のトップリーグと同じ方式です。
勝ち負けもありますが、ボーナスポイント争いが上位進出のキーになります。ですから、フルタイムのホーンの後でもポイント狙いで、ノーサイドの笛まで激しい戦いが振り広げられます。
W杯とは違います。W杯のBPは負けても勝っても4トライ以上すればBP1もらえました。W杯では4トライ以上してしまえばBPが必ずもらえますが、スーパーラグビーでは頑張れば相手のBPを消すことが可能です。
5、レギュラーシーズンの上位8チームで、プレーオフの決勝トーナメントが行われ優勝を決めます。
出場枠は、各カンファレンスのトップチームは無条件で進出 3チーム。
その3チームを除いた12チームのうち勝ち点の多い上位5チームが進出。
ですから、勝ち点が少なくてもカンファレンスで優勝すれば出場できます。
このところNZ勢が強いので、NZカンファレンスの5チーム中4チームがポイントで上位にランクしプレーオフに進んできます。
6、プレーオフのアドバンテージはホームゲーム
例えば、プロ野球のプレーオフでは1勝のアドバンテージがありますが、スーパーラグビーではありません。その代わり、上位のチームはホームでのゲームが約束されます。ラグビーでこのホームアドバンテージはすごい力になります。また、レギュラーシーズンが終わった翌週にはプレーオフが始まるという過密スケジュールです。ギリギリまでどこでどこが会場で、どこが相手になるかわかりません。
また大陸間の長距離移動を強いられるので、上位は大きなアドバンテージになります。1週間で、NZから南アフリカへいってとんぼ返りでシドニーなんてことも起こります
7、これまでの優勝チームは、そしてサンウルブス は
NZクライトチャージを本拠地にしているクルセイダーズがダントツの優勝回数を数えます。ダンカーター、リッチーマコウなどの所属したチームです。昨年度も優勝し、三年連続優勝で今年で四年連続を狙っています。
サンウルブス は五年前に参入しましたが、プレーオフはおろか、最下位の位置を脱したことがありません。初年度は1勝、次年度は2勝、一昨年が3勝と徐々に力をつけたのですが、昨年度はW杯との兼ね合いで大幅にメンバーを入れ替えながらだったので2勝止まりでした。しかし、徐々に力をつけてきたのは間違いありません。