ジョージアを知る 短期集中講座 その4 ギリシャ神話に登場する国 ジョージア

ジョージアのあるコーカサス地方は、旧石器時代から人類の住んでおり、
紀元前のギリシャ神話にも登場します。ギリシャ神話に出てくるのは次の通りです。

1、ジョージアはプロメテウスが磔の刑にされた場所

ゼウスは人間と神を分け合う事を考え、プロメテウスがその仕事を嘆願し獲得します。しかし、結果的にゼウスを騙すことになってしまいます。

怒ったゼウスが、人間から火を取り上げ、死後の肉体を取り上げます。しかし、プロメテウスは人を憐れみ、火の作り方を発見し人間に教えます。(人間は火を元に結果的に文明を得ますが、同時に戦争をするようになってしまいます。)

さらに怒ったゼウスはプロメテウスに3万年の磔の刑を与えますが、その磔の場所が、今のジョージア、険しいコーカサス山脈です。プロメテウスはもちろん不死ですが、磔にされたまま鳥に肝臓を突かれるという辛い罰です。

鳥に肝臓を突かれるプロメテウス像は、有名な彫刻になっています。

     (ルーブル美術館)

2、ジョージアは秘宝「金羊毛」のあったところ

ギリシャ神話の秘宝の一つに、悲しい逸話のある「金羊毛」があります。

アマタス王の子である仲良しの双子の兄妹プリクソスとヘレは、継母のイリから疎まれ、いじわるされ、生贄とされ殺されそうになります。

そこを間一髪で救ったのが、どこからともなく現れた「翼のある金の毛の羊」でした。この羊は二人の本当の母の願いでゼウスが遣わしたものでした「金の毛の羊」は二人を背中に乗せて空高く飛び、遠い国、コーカサス地方(ジョージア)に逃げます。

ところが、途中の海の上で、妹のヘレが金の羊の背中から落ちで死んでしまいます。

兄のプリクソスはコーカサス地方にやっとたどり着き。「金の羊毛」をコーカサスのジョージアのアイエテス王にお礼として渡すます。そして「金の羊」はゼウスに帰しました。ジョージア国では「金の羊毛」を宝とし、山奥でドラゴンによって大事に守らせました。こうして「金羊毛」はギリシャでは伝説の秘宝となったのです。

この話には続きがあります。

イオルコス国のイアソンは、奪われた王位を叔父のアイソーンから取り戻そうとします。しかしアイソーンは、到底できそうにない条件を出します。それは「秘宝の金羊毛を持ち帰ったら王位を返す」というものでした。

イアソンは、巨大な探検船、有名なアルゴ船を建造させ、公募で集まった50名もの勇士(この勇士の一団をアルゴウナタイと言います)を乗せて、コーカサス地方(今のジョージア)に向かいます。
しかし、航海は困難を極め、途中、様々な危険に遭遇します。


やっとジョージアにたどり着いたのですが、ジョージアの王アイエテスからまたとんでもない難題を条件として突きつけられます。

それは「火を吐く牡牛で土地を耕し、そこに竜の歯をまく」というものでした。

イアソンは、イアソンに一目惚れしたジョージア王の娘メーディアの力を借りて、火を吐く牡牛を手なずけ、竜の歯を巻き、「金羊毛」を奪い取って一緒に逃げ帰ります。娘と金羊毛を同時に取られたジョージア王アイエテスは、怒って追っ手を差し向けますが、返り討ちに遭ってしまいます。

イオルコス国に帰ったイアソンですが、そこでは、さらなる不幸が待ってい流のでした。

アルゴウナタイの冒険は特撮で有名なハリーハウゼンの映画にもなっています。

イランの人質開放作成を題材にした映画「アルゴ」も題名はこのギリシャ神話からもらっています

 

ちなみに、ARGOというラグビースクールが埼玉県杉戸町にあります。
キズーチグランドは河川敷ですが芝のグランドで、クラブハウスもあり素晴らしいです。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です