in a GURAUND イングランド 第一回 ハンプトンコートの幽霊

イングランドはラグビーのホームグラウンドであります。現在、元日本代表HCのエディさんがHCをつとめ、11月17日にはJAPANとの一戦もあります。
ロンドンは単に観光やファッションという華やかな面だけでなく、過去のさまざまな悲惨で残酷な歴史の上に成り立っています。そういうわけで怪奇現象が多く目撃されるスポットも多い訳です。このシリーズでは数回に分けてロンドンやイングランドでのミステリアスな現象を紹介します。

 

初回はラグビーの聖地、トゥイッケナム競技場に近い、ハンプトンコート宮殿にでる幽霊の話です。

ハンプトンコート

写真Andreas Tille

トイッケナム競技場から車で15分、直線距離なら5−6キロ、ここハンプトンコートはヘンリー8世ゆかりの地です。ヘンリー8世は6人の妻を次々に取り換え、ローマ法王とも決別、国の形を揺るがす大問題を発生させます。2人の妻やトマスモアを含む反対する者数十名を死刑にしました。この宮殿も当時枢機卿であったウルジー卿を失脚させて横取りしてしまっています。

リック・ウェイクマン「ヘンリー8世と6人の妻」

元イエスのリック・ウェイクマンの「ヘンリー8世と6人の妻」を聞いてみてください

リックウェイクマンは現在英国ではTVの司会者コンテ―テーターとして活躍していますが、2009年にここハンプトンコート宮殿でコンサートを開いて、全曲を再現しています。DVDにもなっています。

 

139904 / Pixabay

 

 

 

 

 

 

6人の妻とは次の6人です。

6人の妻たちと幽霊を紹介

第一の妻 キャサリンオブアラゴン

スペインからヘンリー8世の兄の元に嫁いだが、兄が急死したために、王子時代にヘンリー8世の妻となる、姉さん女房として長年付き添ったが子宝に恵まれず、ヘンリーからの一方的な離婚騒動(無効結婚)から、ローマ法王との決別を招く

 

 

 

第二の妻 アン・ブーリン

姉(妹の説もあり)は、ヘンリー8世の側室。ヘンリーは妹(姉の説もあり)を見初めたが、アンは強気な気性であくまでも正妻を要求(ブーリン一家の戦略?)したことから国中が大混乱。教会を揺るがす騒動の末、正妻となるも死産が多く、男子が出来ない。ロンドン塔に幽閉され反逆罪で処刑。長女はのちのエリザベス1世。
アンブーリンの幽霊とはロンドン塔で会えますが、ここハンプトンコートでも何度か目撃されています。

第三の妻ジーン・シーモア

アンブーリンの次女だったが、ヘンリーが例によって手を出す。アンブーリンが死産をしたのもシーモアとの確執あったとも。アン・ブーリン死刑の1週間後(早すぎだろ)に結婚。ハンプトンコートで待望の男子(エドワード)を出産も12日後に死亡。ハンプトンコートで現在一番よく見かける幽霊です

 

 

第四の妻 アンオブグレーブス

ヘンリーはジーン・シーモアの死後数年間はやもめ生活だったが、政略結婚で大陸(現ドイツ)から迎える。肖像画がとても美しかったが、実物との乖離が激しく、ヘンリーは激怒。6か月で離婚して大陸へ戻る(ある意味一番不幸かも、でもその為に命だけは助かっています)

 

 

第五の妻 キャサリン・ハワード

アン・ブーリンの従妹、寵愛されたが、姦通罪、反逆罪で処刑。かかわった者も数名が同時に死罪に

ハンプトンコートの長い廊下に助けを求める幽霊となって出現している。非常に激しく動き回るらしい。この廊下は「幽霊の廊下」とされている。

 

第六の妻 キャサリン・パー。

結婚後3年半でヘンリーが死去したことから未亡人となり、エドワードやエリザベスを養育。まっとうな人生なため、幽霊にはなっていません

 

 

 

このほか ここハンプトンコートでは、エリザベス1世の養育係だったレディのの幽霊が目撃、写真に撮られています。ヘンリー8世自身の幽霊も目撃されています。また、ヘンリーによって死罪になったトマス・モアと目される幽霊の話も。

アンブーリンやヘンリー8世、トマス・モア、ウルジー卿のことなどは小説や映画、ドラマの題材としては欠かせません。




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