2023 W杯 開催都市 紹介 その1 サンドニ

 

ラグビーフランス大会の開催都市と会場を予習していくシリーズです。

開催都市とスタジアムは下記の9つが決まっています。

 

サンドニ(パリ)         Stade de France 80688人
デシーヌ=シャルピュー(リオン) Parc Olympique Lyonnais 59186人
マルセイユ            Stade Vélodrome 67394人
ニース              Allianz Riviera 35624人
ボルドー             Matmut Atlantique 42115人
トゥールーズ           Stadium Municipala 33150人
ナント              Stade de la Beaujoire 35322人
ヴィルヌーブダスク(リール)   Stade Pierre-Mauroy 50157人
サンテテディエンヌ        Stade Geoffroy-Guicharda41965人

注)収容人数は1月現在のもの、コロナの影響もあり、実際のチケット販売数は違います。

スタジアム名は現在ネームライツが使われていますが、W杯ではネームライツは使えないので名称は変更になります。
2021年3月には開催のスケジュールが発表されます。
JAPANのとイングランドの対戦はどのスタジアムになるのでしょうか?

 

1、スタッドドフランス

まずは9月8日と開幕戦と10月21日の決勝戦が行われることが決まっているスタジアム、スタッドドフランスとスタッドドフランスのあるサンドニです。

開幕戦はフランスとオールブラックスの組み合わせになるのではと噂があります。さらに既に「決勝戦もフランスとオールブラックスになるのでは」と気の早い予想も飛び出しています。

スタッドドフランスは、2007年ラグビーW杯、2006年のサッカーW杯の会場ともなりました。サッカーもラグビーもフランス代表のホームです。毎年6ネイションズが行われています。。TOP14のスタッドフランセのホームグランドでもあり、同じパリのラシンメトロ92とのダービーマッチも行われます。

スタッドドフランスは、バリの中心部から地下鉄や電車で北に10分ほどのサンドニ市にあります。パリの北駅からですとすぐです。

アクセス方法はこちらを参考にしてください。

シートの位置などはこちらから確認できます

スタッドドフランスの周りは高速道路の高架が走り、倉庫などが多い地域で。近くに川(蛇行しているセーヌ川)などがあります。東京でいうと川口市、もしくは北千住あたりという感覚でしょうか。シャルルドゴール空港からパリ市内にバスで向かう際に近くを通ります。

スタッドドフランスは、2015年11月、パリ襲撃連続テロ事件の舞台にもなりました。スタジアムでは、フランス対ドイツのサッカーの試合が行われていました。チケット売り場付近で爆発が起き、ほぼ同時にパリ市内でも襲撃がされ、トルコ料理店での銃撃、ロックコンサートの会場での人質事件など、世界中を震撼させました。こんなことが2度とない様に願いたいものです。

 

2、サンドニ大聖堂

サンドニといえば、大聖堂が有名です。なぜかというと、フランス国王の菩提寺だからです。代々のフランス王の墓のほとんどがここにあります。カール大帝からルイ14世、ルイ16世とマリーアントワネットなどほぼ全てです。

サンドニの大聖堂のある街の中心部は、スタッドフランセの最寄駅からさらに2駅ほど電車で北に行ったところにあります。

フランスには、パリのノートルダム、アミアンの大聖堂などゴシック形式の大聖堂が多くありますが、ゴシック建築で最も古いのがこのサンドニです。12世期にここの司教となったシュジュ神父が派手好みで当時最も高い塔を建てると目論み、国王のルイ7世とお妃のアリエノール(別れる前の話です)を招いて大々的なお披露目式典を行いました。国王の威信の向上に役立たせ、自身の威光も高めようとした狙いでした。その後同じ様に北フランスからイングランドまで西ヨーロッパ中にゴシック建築が広まりました。各都市は競ってどこよりも高い聖堂を建築すべく競いました。

(考えてみると、中世の頃は大聖堂と城壁が市の象徴でありましたが、今や大聖堂と同じ意味を持つものが巨大スタジアムの様に思われます。欧州の各都市は競って大スタジアムを建てています。)・

ゴシック建築のゴシックの意味は「ゲルマン系のゴート人の」という意味で、民衆の信仰にもなっていた聖なる森をイメージしてグロテクスな感覚じがする建築様式です。特徴はどこまでも高くそびえる塔と、尖塔アーチ、交差ボールドなど、屋根を柱という点で支える事で壁を薄くでき、ステンドグラスなどのいわゆる薔薇窓なども可能になりました。

現在でもメタル系のロックファッションに「ゴシック」は生きています。サンドニはゴシック発祥の地と言っても良いかと思います。

RondellMelling / Pixabay

サンドニの大聖堂は、形は特徴的で、正面のファザードは鐘楼が対称でなく右側だけです。

パリのノートルダムと比べると違いがわかります。


(LEGOの自作です)

ケンフォレトの人気小説、「大聖堂」では、訳あってイングランド南部のキングスブリッジからスペインに渡ったジャックと、乳飲み子を抱えてジャックをスペインからフランス中を探し回ったアリエナが1年半ぶりに感動的な再会をする舞台が、このサンドニの大聖堂です。

3、サンドニ起源の奇談

サンドニの起源となる奇談があります。
フランスがまだガリアと呼ばれており、住民はドイルドという土着の自然崇拝が主流でした。ローマの教皇の命令を受けた宣教師のドニ(パリのディオニオソス)はガリアの地で布教にあたりますが、捕らえられて、斬首されます。斬首された場所は、モンマルトルの丘の上です。今モンマルトルはサクレクール寺院などパリ観光の名所ですが、当時はドイルドの聖地でした。ところが、そのドニ首を斬られてもすぐには死なず、そのまま自分の首を抱えて、北に向かって歩き出し、道道の民にキリスト教を説教し続けたという話です。

流石にドニは10kほど歩いたところで倒れて絶命したしました。人々はドニの奇跡を称え、聖ドニと称えます。その命を絶った場所に最初は小さなほこらを立てました。その後そのほこらに参拝する人たえず、フランス王の菩提寺となり、さらに今の大聖堂になったという話です。

 

3、食事、観光、ショッピングなど

スタッドドフランスでのゲームを見るにはもちろんパリに宿泊する事になります。というか2023W杯にフランスを訪れる人は必ず1泊はパリに宿泊するのではないでしょうか?パリ市内にファンゾーンが数カ所設けられるはずです(もうすぐ発表になると思います)。パリの観光、食事、ショッピングも見逃せません。ラグビー通としてのパリの見所案内については別に記事で紹介する予定です。

とは言っても、少しだけここで紹介すると、セーヌ左岸のサンジェルマン付近、地下鉄で言えばMABILON(マベロン)駅近くにラグビーPUBが密集している路地があります。

ここにある、EDENPARK やLITTLETEMPLE BAR完全にアイルランドのPUBです。

http://www.edenparkpub.com
https://www.littletemplebar.fr

 

4、その他

参考になるサイト

スタッドフランス
https://www.stadefrance.com/fr
https://ja-jp.facebook.com/notes/1428743337173348/

サンドニ大聖堂

ゴシックに関しての参考書

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