サッカー通のためのラグビー知ったかぶり講座 FIFAとワールドラグビー

サッカーには国際サッカー連携「FIFA」があり、ランキングを出しあたり、国際大会を主催したりしています。ラグビーでこれ当る組織は「ワールドラグビー」で2014年になってIRBから名前が変更になりました。

FIFA

 

 

国際サッカー連盟、1904年パリで設立、翌年1905年にはイギリス4協会等参加、現在は211の国地域が参加、本拠地はスイスジュネーブ、会長はジョバンニ、1930年からワールドカップを開催

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ワールドラグビー

 

 

 

2009年IRBから名称変更、本拠地はダブリン、現在115の国と地域が加盟、1991年からW杯主催(1987は主催ではない)

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IRB

ワールドラグビーの前身のIRB(インターナショナルラグビーボード)はとても閉鎖的な組織でした。そもそもアマチュアリズムにこだわり、一部の特権階級のものとしてラグビーを守ろうとしていました。ホームユニオンと主要全8協会ですべてを決めてしまっており、他の国の投票権を制限しました。そもそもラグビーは対抗戦で行うもので、チャンピオンシップを争負うものという考えはありませんでした。ヨーロッパ内のラグビー普及についても頑なで、イタリアが5か国対抗に加われたのも2000年からです。

 

IRBからワールドラグビーへ

 

そのIRBも今は考えを改め、プロ化も容認、ワールドカップも開催、世界でラグビーを普及させようということになります。名称も「ワールドラグビー」となります。1934年フランス、ドイツ中心での設立の「国際ラグビー連盟」とも和解できています。リーグラグビーのプレーヤーからユニオンへ転向する者も増えてきました。

ところで、「ワールドラグビー」という組織名は変だとは思いませんか?私は最初、実になんとも違和感がありました。なんで今更「ワールドラグビー」なんだと。また「ワールドなんとか」という組織はなんかうさんさい感じがします。たとえばメジャーリーグのワールドシリーズなど、本当にワールドシリーズなのかと言った具合。サッカーでもFIFAだし、オリンピックを「ワールドオリンピック」ってわざわざ言いいますか?

でもその前までのIRBのやってきた歴史を知れば仕方ない、納得せざるを得ない。やっと「ワールド」というレベルに向かう道についたばかりが現実。

アジアで最初のワールドカップ開催

そして、この度日本で、8カ国以外の国で初めて、アジアで初めで、ラグビーワールドカップが開催されることになったのです。大会のロゴも今回から大きく変わりました。やっと開かれた組織であることを内外に示せるのです。2019W杯は「ワールドラグビー」にとってもいかに重要な大会でありかわかります。

これから「ワールドラグビー」の活動で、より、世界普及が始まれば、数十年後、強豪国の地図は塗り変わっているかも知れません。ドイツも本気でラグビーに取り組めば、フランス以上に強豪国になるでしょうか。アメリカでもアメフト以上に人気が出るかも知れません。アジアでの普及発展は、日本が先頭を切って果たさなければならない役割です。

「ユニオンラグビー」から「ワールドラグビー」への移行は、「柔道」から「JUDO」への転換と似ています。最初はこの移行に反対したり、違和感を持っていた人も居たと思います、今でも不満に思う人もいるでしょう、でも日本発祥の「JUDO」が国際的に果たしてる役割は大きいと言えます。

閉鎖的で、自ら壁を作ってしまってIRBですが、ワールドラグビーとしてその壁を廃し、真のノーサイドへ持っていけるところまで来ています。

 

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