1月2日 大学選手権プレビュー(31日メンバー発表を受けて)

第1試合12:25KO 東海大ー明治

明治はフランカー1年生木戸に代わって4年小澤が青山戦以来の先発です。
リザーブでもやはり1年生秋濵の代わりに3年斉藤が入ってます。
明治は早稲田戦という試練を乗り越えたことで、どこかにスキができないか心配です。乗り越えたと言っても早稲田のミスに助けられただけともいえるからです。

東海大は、ナンバー8にトビオ戻り、HOに4年の土一も戻っています。バックスでは、センターに昨年度SOで活躍した丸山凛太郎が、今季満を持しての登場です。

東海大は破壊力、機動力とも戦力が揃ったいうところでしょう。初めての新国立ということでラインアウトのスローイングやゴールキックの精度も問われます。強風の熊谷の慶応戦では、圧倒しながらハンドリングミスが多く、後半もノートライと攻めあぐねました。ミスを少なくできるかが勝負の分かれ道になるのではないかと予想されます。

これは同様に明治にも言えます。明治は試合運びがまだぎくしゃくした面をのこしています。ロースコアの接戦となれば、プレーの精度とプレー選択の精度が問われるでしょう。

逆に、ともにイケイケになりトライラッシュで得点を取り合うゲームに転がる可能性も多分にあります(40%ほどの確率でそうなるのではないかと予測します)。こうなると細かいハンドリングミスはあまり影響がでません。こんどはそうなるとゴールキックの精度が勝敗に影響してくると思われます。

 

第二試合 2:40 KO 帝京大ー京産大

帝京大は頼もしいことにはキャプテン細木がやっと復帰できて、リザーブに名前を連ねました。本橋や二村はまだ怪我の回復が十分ではないようで、青木が5番に入り、フルバックには大活躍の新生、谷中という、山添以外は同志社戦と同じメンバーできました。谷中選手の独特のラン、ステップ、スピードはとても魅力的です。今季急造のFBとはとても思えません。

一方の京産大はリザーブも含めて競り勝った日大戦と全く同じ布陣です。

このゲーム一番の注目点はスクラムになります。帝京大は対抗戦で明治、早稲田のスクラムを粉砕しました。細木キャプテンが欠場してからの慶応、同志社戦もその威力は全く変わりませんでした。

しかし対する京産大のスクラムこそ、お家芸伝統のスクラムです。元日本代表田倉コーチ直伝のスクラムは驚異です。日大戦は後半途中までスクラムの回数がまったくすくないという異例の展開となりましたが、今回はスクラム勝負になることは間違いありません。少なくとも帝京の圧勝というわけにはいかないと思われます。

僅差になれば、京産大FG竹下のキックの精度がものをいうでしょう。なんと言っても日本代表のスーパーブーツであった廣瀬が監督に就任し、はじめて直接育てました。その結果竹下のキックの精度は他の追随を許しません。トライを多く取れなくてもPGでじわじわ追いつき追い越す京産のラグビーは実にクレバーです。

どちらがスクラムでPGを取るのか、それをどう得点に結びつけるのか、両キャプテンの冷静な判断も見どころのひとつになるでしょう。

 

オールドファンの個人的希望としては、明治対明治OB元木GM率いる京産大の決勝戦を見てみたいものだと思ってしまいます。

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