日本代表候補52名に思う

1年以上の空白がありましたが、新しい日本代表の候補が発表になりました。
23年のフランス大会へ向けてのスタートがやっと切れました。
課題は明確で新旧交代がどう図れるかです。この命題にはライバルとなる各国とも既に先行していて日本だけが乗り遅れた状態です。フランスなどは21歳前後の若手が既にチームの大黒柱に育っています。とは言え、第一歩は始まるということは喜ばしい限りです。

日本の新旧交代の大きな課題は2点です。ロックのトンプソンと、福岡賢樹の抜けた穴をどう埋めるかです。そのほかにもハーフの層を厚くすべきなど、残されている課題が多くあります。

今回の52名を見ると、まず目に着くのが19年の栄光の戦士の中から今回選出されなかった、堀江、流、田中、トゥポウなどです。
堀江、流はトップリーグでも活躍しておりますが、体調の関係だという説明がなされました。田中はキャノンでも出場機会が減って、代りにキャノンからは27歳の荒井が選ばれています。トゥポウの状況はトップチャレンジのコーラ所属なので確認できていません(本日のダナボアーズ戦で確認したいと思います)。

問題のロックの穴埋めですが、ラインアウトを考えると2m級のロックが必要なことは明らかです。今回の初選出は、マークアボット(197cm)長谷川俊太(188cm)、リアキモリ(197cm)です。前回大会で選出かと期待のボスアヤコ(188cmサニックス)はトップリーグでの出場機会が少なく、さらに3年居住の条件の一部に瑕疵があったようでオーストラリアに戻るようです。

三列目では、トップリーグ大活躍のパナの二人、ベンガンター(195cm)、ジャックコーネルセン(195cm)も初めて呼ばれています。神戸のナエアタ(193cm)も活躍が認めらたようです。さらにキャノンに移籍しまだ一度しか出ていないアマナキも選ばれています。もちろん、リーチ、姫野、ラピーも名を連ね充実しています。

ハーフ陣の育成に関しては、SHとしては前出のキャノンの荒井のほかに、小山と間違いなくファーストチョイスとなるだろう斎藤直人が新たに呼ばれました。キャップホルダーは茂野だけです。
田村におんぶにだっっこだったスタンドオフに関しては、新たにNコムから前田土芽が呼ばれました。土芽は本職がセンターで、筑波大生だった時にエディさんに見出されアジア大会なので既にキャップを4持っています。スタンドオフとしての実践は今シーズン途中からです。パナで大活躍して入る山沢は今回も呼ばれませんでした。何をしでかすかわからない山沢は、ジョセフにはまだ気に入られてないようです。

課題のポスト福岡の位置には、江見翔太、フィフィタ、中野将吾、ナイアカブラの4名が新たに呼ばれています。いずれも大活躍しているので誰が残るのか楽しみです。しかし抜けた福岡の穴は大きすぎます。スピードではなくスタイルの違ったウィングになりそうです。

センター陣にもトップリーグ で活躍してる、シェーンゲイツ、ディランライリーが選ばれ、前回W杯出場を逃した梶村も再チャレンジの権利を得ました。

さらにジャパンにとって最も心強いのは、姫野選手、松島選手が海外でいずれも大活躍していることです。

6月26日にエジンバラマレーフィールドで、アイリシシュ&ブリティッシュライオンズ戦が控えています。ライオンズと戦えるなんてとても名誉なことです。

まずはそこに向けて、ポジションの競争が行われるのです。トップリーグの名オクアウトステージでは日本代表に名が上がっている選手のプレーぶりが注目されます。

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