名曲紹介 ジョンレノン 「ジェラスガイ」

名曲中の名曲です
いろいろな人がいろいろな解釈で歌っているので聴き比べてみました。

 

1、ジョンレノンのオリジナルバージョン

こちらで視聴ください

 

 

I was dreaming of the past.
And my heart was beating fast,
I began to lose control,
I began to lose control,

僕は昔の夢を見ていた
そして心臓はバクバクし
どうにかしかけ始めたんだ

I didn’t mean to hurt you,
I’m sorry that I mad you cry,
I didn’t want to hurt you,
I’m just a jealous guy,

傷つける気はなかったんだ
泣かせてしまってごめん
傷つけたくなかった
僕ってただ嫉妬深い男なんだ

 

 

 

I was feeling insecure,
You night not love me any more,

I was shivering inside,
I was shivering inside,

 

 

I was trying to catch your eyes,
Thought that you were trying to hide,
I was swallowing my pain,
I was swallowing my pain.

君の目を引こうとしていたんだ
君が隠れて何かしてるんじゃないかかと

僕は痛みを飲み込んでいた

 

ジョンレノンのオリジナルバージョンです。寂しがりやで感受性豊かなジョンが歌うとこうなります。ニッキーホプキンスのピアノでシンプルなアレンジです。

勢いに任せて、口喧嘩になり彼女の喧嘩別れをしてしまい、「俺ってなんて嫉妬深い男なんだ、ダメな男なんだ」と反省している曲です。
まだ、彼女に面と向かって話しかけているわけでは無いと思います。
喧嘩した後その帰り道にとぼとぼと歩きながら自分に語りかけています。そんな情景が浮かびます。

彼女とは仲直りできたのでしょうか。
ほぼそれっきりになったのではないか

途中の口笛を聞くと、寂しさで半分諦めている様に思えます。

2、ダニーアザウェイバージョン

 

早速取り上げたのは、ソウル界の大御所ダニーハザウェイです。

こちらで聞くことができます。

スタッカートを効かせたバックでエモーショナルに歌います。
この部分は、スタッカートの演奏によって、過去の回想シーンのように聞こえます。
「昔あんなことがあったよな」といった感じです。

また、最後の「I’m just a jealous guy」の歌い方は、突き放したように、言い放ちます。

これによって

「オレってどうせ嫉妬ぶかき男にすぎないのさ」
というように悟り切ったように聞こえます。

 

3、ロキシーミュージックバージョン

こちらで視聴ください

これをロキシーミュージックのブライアンフェリーが歌いました。
ロキシーミュージックは美しくありたい男がよく聞くバンドで、特にゲイのその道の人たちに人気があります。

つまりこういうことになります。
男同士が男の美しさを競うあまりに、その美しさに嫉みを抱いている曲になります。喧嘩の際には、実際にナイフかなんかをちらつかせたかもしれません。
私は歳と共に昔は良かったその美も衰えを自覚し始めたのでしょう
クールにダンディに歌います。

オレは昔の夢を見ていた
心臓の鼓動が激しくなり
制御不能になり始めたぜ

ケガをさせるつもりは無いのさ
ごめんな 悲鳴を上げさせちまって
オレは嫉(ねた)み屋なのさ

内心はびくついていた
もうオレの方を向いてくれないかもと

苦虫を噛んで
もううんざりだぜ

(気をつけろ
オレって嫉み屋なんだ)

(口笛)

実際にはオリジナルにあるカッコ内の最後の歌詞は歌われません
こちらの口笛は肩に風を切って歩きながら吹いているように聞こえます。

 

4、ボニーシェリダンバージョン

 

今度は女性が歌います。
ボニーシェリダンです。デラニー&ボニーのボニーブラムレットです、1987年からボニーシェリダンという名前で活動しています、
ジョンのトリビュートアルバムの1枚目に修められています。

Iをheに替えて歌っています。これで全く違った解釈の歌になります。ハチロクのリズムでブルースにしました。

彼は昔の夢を見ていただけなのよ
心臓の鼓動が乱れ
我慢できなくなり始めたのよ

傷つけるつもりはなかったわよ
泣かせられたなんて残念ね
傷つけたくななかったはずよ

彼って単なる焼き餅焼きなのよ

嫉妬する男
彼は嫉妬する男

He was dreaming of the past.
And His heart was beating fast,
He began to lose control,
He began to lose control,

というようにIをheに全て替えて歌っています。
ところが

コーラス2行目だけは
I’m sorry that he made you cry,
となっています

また3番の歌詞は歌われていません。ややこしくなりすぎるからかと思えます

こうすると
彼と喧嘩して飛び込んできた親友の女友達から相談を聞きいて聞いて、その彼女を慰めている歌になります。
ところが、優しく慰めているようですが、半分は「もう諦めちゃえば」と聞こえます。
もしかしたら、歌っている私自身も彼に密かな恋心があったかもしれません。
彼の焼き餅焼きは「本当の恋心」の裏返しで、その気持ちを暗に悟ったかもしれません。
最後のシャウトを聞くと、相手に「諦めちゃえば」と言いながらも、自分にも「諦めましょう」「このまま身をひきましょう」と言い聞かせているようにしか聞こえません。

 

やっぱり名曲は素晴らしい、シンプルなのでいろいろな解釈が成り立ちます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です