コロナ禍 「創造的休暇」の勧め

1、「創造的休暇」とは

1665年のイングランドでのペストの大流行。

この時も現在と同じように、街の店は閉ざされ、学校が休みになった。
ケンブリッジに通っていた、若きアイザックニュートンは卒業を控えていたが、学校が休みになり通学することできない。

そこでニュートンはこの休暇を利用して、一旦故郷の田舎に戻ることにした。

ニュートンには、これまで学校での実験の結果や講義によって得た知識から、新しいアイデアの元は持っていた。しかし卒業が忙しく、そのアイデアは隅に追いやられてしまっていた。

そして田舎の自然の中で、そのことに
考えを巡らして、頭の中を整理してみることにした。すると、付け加えるべき新しいアイデアも浮かんできた。どんどんアイデアが追加された。

そうして生まれたのが、
「光の分光的性質」「重力の逆二乗法則」「微分積分のアイデア」であった。

これがニュートンの「創造的休暇」と呼ばれるものである。

2、待機を「創造的休暇」にするには

自宅待機が進むが、この期間TV をダラダラ観たりゲームをしたりで、ただ過ごしてしまうのはもったいない。この際この時間を「創造的休暇」にしてしまおう。

ニュートンのように田舎の自然の中に行くことはできないので、自宅で一人でできることをするしかない。

1)考えること

普段考えない様々なことを考えてみよう。
普段は忙しくて流されるだけの事を見直してみよう
何故なのか疑問を持ってみよう
様々なアイデアを出してみよう
想像力を巡らせてみよう

Clker-Free-Vector-Images / Pixabay

2)テーマはどうするか

テーマが見つからない人はどうするのか?

テーマはなんでも良い。
 ただしあまり深刻なテーマだけは避けよう

突拍子もないテーマや、生活の中のちょっとしたことの方が良い。楽しく明るくなるようなテーマならばより最高である。

もし学生ならば、授業の内容にはいっぱいそのきっかけがあるはずである。歴史や地理、宇宙や生物、文学や音楽など。

そうでなくても、普段の生活の中のことで十分。
料理のこと、おしゃれの事、美容のことでも良い。

お笑いのアイデア。小話、ギャクのアイデアでも良い。
もちろん、
政治や経済、世界平和、地球温暖化対策でも良い。

3)考えることのきっかけ

考えろと言われても、そのきっかけがつかめない人はどうするか。
その時は本を読んでみよう。自宅で映画を見てみよう。
(幸いアマゾンは自粛対象になっていない)

ただ読んだり観たりするだけでなく、その後に同じ時間以上その事について考える時間があれば良い、その時間はたっぷりある。

3)アイデア出しのきっかけ

アイデアは普段から考えている人に降ってくる。
しかし考え込んでいる時にはなかなか出てこない。
3つのBと言われるところで、良いアイデアは不意に出るものである

BED  ベットに寝ている時にひらめく
BATH  風呂やトイレにいる時にひらめく
BUS バスに乗っている時(これは今回は使えません)

とりあえず、質は問わないで数を出してみよう。まずは5分間で30個だしてみよう。アイデア出しに慣れよう。そのあとの絞り込みやアイデアの膨らましに時間をかけよう。

4)それを文章や作品にまとめてみよう

KajaGierschek / Pixabay

メモにしておこう。
文章にまとめてみよう。
図表を書いてみよう。

できるなら試してみよう

それを作品にしてしまおう

キャンバスに絵を書いてみよう。
音楽を作ってみよう(アプリのガレージバンドおすすめ)
動画にしてみよう

発表してみよう
意見を聞いてみよう

3、ラグビーの「創造的休暇」

 

ラグビーは創造的、知的スポーツである。
グランドで仲間がいなくても自宅で創造的ラグビーはできる。

OpenClipart-Vectors / Pixabay

チームの課題を考えてみよう
新しい練習方法を考えてみよう

新しいサインプレーを考えてみよう
新しいディフェンス方法を考えてみよう

タックルを受けた際のボールの活かし方、体の使い方を考えてみよう

効果的なブレークダウンへのサポート方法を考えてみよう

一人で練習できる方法を考えて実行してみよう。

過去のスーパープレーを参考にしてみよう

世界中の知的ラグビーの創造者達は、今この時、自宅で知恵を巡らせているに違いない。そしてプレーヤー達は、頭も使うが、今こそ自宅で秘密のトレーニングを黙々と続けているはずである。

多分次のW杯では、球出しの角度とか、ディフェンスのバックアップとか、ディフェンスラインの間合いとか、観たこともないようなプレーが編み出されているに違いない。

 

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