11日 大学選手権決勝 両校先発メンバー

大学選手権決勝は23年ぶりの明治と早稲田のぶつかり合いとなる。

ニューメイジの定着は本物か

明治は23年前からすっかり変わった、ここ数年、具体的にはほぼ4年をかけて変わってきた。知的で理にかなったスマートで現代的ラグビー になっている。わかりやすい所は、闇雲にまっすぐには決してぶちかまさないという所である、ロックの箸本はどは、昔なら典型的明治タイプのロックである。フィジカルに長け、パワーもあり必ず前進できる。しかも明治特有のおおらかさと自己主張を持っている。その彼さえが、ボールを持つと、マークをずらそうとする、パスダミーをする、ハンドオフをするというようにチームとしてボールを活かすように徹底されていることだ、一人で突っ込むことは決してしない。
攻撃についても、理にかなった構成である。様々なオブションがあり、ディフェンスのマトが絞りにくい。山沢をSOにしたことで、それに磨きがかかっている。一見無謀かと思えるような、ランやキックを見せるが、それも80分を見越した見せ球となって、ここぞの時に別なオプションを活かすような布石となって活きてくる。
スクラムに関しても無理にこだわりを見せていない。天理のようにセットプレーにこだわれば、早稲田も守りやすいに、そこで互角に戦えれば完全に主導権は早稲田になってしまうのだが、そうでないところが「ニューメイジ」の強みである。
以前の明治はバックスで撹乱し、黄金時代を作ったこともあった。しかし、その時でさえ、相手が早稲田だったりすると、先祖返りのように無駄なサイド攻撃に終始したりして早稲田のディフェンス網はまることもあった。学生であるから仕方がない。冷静でいられるはずはない。しかし、クレバーに冷静に戦略を理解し実行できている。近年のニューメイジはそこが一番の強みになっている。

役者が揃った早稲田は完璧か

対する早稲田はどうか
早稲田のラグビーは昔から全く変わっていない。決まっている。それは、勝つためのラグビーである。自分の強みを相手の弱点にぶつけていく、ディフェンスラインがシャロー上がらなければ自在にボールを回し、あがっくるなら背後へのキックなど。はたまた、相手が心理的な面に弱点があろうものなら、そこをじわじわ突いてくる。例えばセットプレーに自身のあった天理に何度スクラムを押されようが、たった一度だけでも優位に立つことができた時点で、相手の戦意を混乱させることができる。
もちろん早い展開からWTBで仕留める技は磨きに磨いてある。斎藤も最上級生になり、プレーに老練さしたたかさが見えるようになった。ただ早いだけでなく、タイミングを外す球出し、キックなども織り交ぜてきている。確実に成長している。
今季の早稲田の強みはCTBの中野であろう。フィジカルを活かしたキープ力とディフェンスを持っている。アタックでは、斎藤、岸岡のハーフ陣が中野をどう使い、バック3にいかにスペースを作れるかがカギになる。

12月の対戦では明治圧倒したが、その時は、FWの鍵である相良、BKの鍵である中野の両ゴマを欠いていた。今回ベストの布陣での対戦となる

 

11日先発メンバー

明治

安、武井、笹川、片倉、箸本、石井、繁松、坂、
飯沼、山沢、山崎、的場、森、山村、雲山

早稲田

久保、森島、小林、三浦、下川、相良、幸重、丸尾
斎藤、岸岡、古賀、中野、長田、桑山、川瀬

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