闘争の倫理

闘争の倫理 TOUSOU NO RINRI  名詞 (文)

「我々は、なんのためにラグビーをするのか?」それを突き詰めた、名将大西鐵之祐の教え。およびそれを書き留めた藤島大の名著のタイトル。

答えは「戦争をしないためにラグビーをする」のである。

戦争では合法的に非人道的行為がまかり通る。そうなっては終わりである。

法を犯さなければ良い( ジャスティス)のではなく、究極の場面で、自分で良いことと悪いことが判断でき行動できるか( フェアネス)が重要である。

ラグビーのゲームの最中は常にそこが問われる。相手のエースめがけてパントを上げて、その頭めがけて突っ込めば、合法的にボールを奪えて勝てるかもしれない。しかし、闘争の倫理を知る者は、その時に相手が怪我をするかもしれないと考え、ふと力を抜いているものである。

社会に出ても、目の前に数億円積まれたら、「これはおかしい」とすぐに思える人間でなければならない。

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