6ネイション第三節レビュー

ウェールズ アイルランド
18−27

ウェールズはガットランドがついにさじ(木の匙か)を投げ、母国のNZに帰国してしまった。かわっての臨時HCのマットシェラットはアンスコムなどかつての教え子を緊急徴集。3番には古株のウイルグリフジョンを起用。これが功を奏し、序盤からスクラムでアイルランドを圧倒する。前半はなんとYCのでたアイルランドに対し13−10とリードしての折返し。
しかし、後半アイルランドの10番ブレンダーガストの絶妙の50−22による左ゴール前ののラインアウトから左オープンへの展開。ジェームスローはかつてはバレーボールの選手だったのか、内がえしのタップからトライがうまれる

ウェールズも一度は初キャップの22歳WTBEミーの左隅フライングトライで逆転かとおもわれたが、TMOの結果ショートの判定で涙をのんだ。

結局双方2トライずつだが、PGで得点を重ねたアイルランドが勝利となり、トリプルクラウン達成。

アイルランドは強い。

たとえレッドが出たとしての20分たてば、控えにしておいたバンディアキがでてくる。そのアキやギブソンパーク、JロウというNZ出身の選手がいきいきしている。

ランキング12位のウェールズはこれで15連敗となったが、2位のアイルランドとは順位差が大きく、実はポイントの移動はない。緊急招集組の奮起により、復活の兆しが伺われる。しかし、残りは2試合。好調のイングランドとスコットランドという強敵がまっている。

イングランド スコットランド
16−15

前節フランスに薄氷の勝利をあげたイングランド。こうなればトゥイッケナム改めアリアンツスタジアムはヒートアップしたロンドン市民で超満員だ。

前半はスコットランドがボール支配や地域などゲームの主導権を握る。しかし、トライは2本だけでしかもフィンラッセルのゴールがきまらない。前半おわってみれば7−10とわずか3点差。
イングランドは後半になるとマーカススミスがPGを決めて13−10とあっさり逆転してしまう。その後もSOのフィンスミスが50m以上のロングPGをきめて16−10と突き放す。6点差のままスコットランドにとってノーサイドの時間だけがひたひたと迫ってくる。78分すぎにファンデルメルバのトライがうまれ1点差。決まれば逆転というフィンラッセルのゴールがまたしてそれてしまう。

結局トライ3本のスコットランドは1本だけのイングランドに5年ぶりにカルカッタカップを持っていかれてしまった。

毎回、強敵とのスリリングなイングランドだがのこりはイタリアとウェールズとなったとなった。

イタリア フランス
24−73

フランスは前節イングランドに惜敗した悔しさの鬱憤をローマで爆発させた。なんと73点の記録的大量得点。前半30分で4トライをあげはやばやとBPを取ってしまう。デュポンが大車輪の活躍。トライアシストだけでなく、自らもトライを取りまくる。そして絶え間なく沸き起こるフォローは、正しくシャンペンの泡のように美しく魅力的。これぞだれもが思い描くおしゃれなシャンパンラグビーの体現である。

得点差はついたが、おしゃれさで言えばイタリアもまけてられない。ノールックのオフロードも連発し、カプオッツオの左足の甲でのアウトサイドキックも絶妙のタイミングだ。

ボールが動くってことはなんて面白いんだというゲームだった。

 

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