毎週末はジャパンのテストマッチのために寝る時間が有りません。ジャパン戦観戦には集中力を要しますし、ゲーム終了後はさまざまな思いが交錯し、モヤモヤもあって立ち直ることも難しい状況です。そこに問答無用で佳境にはいる大学ラグビーの注目カードも見逃せません。
そんな中、海外のテストマッチもチェックするとなると体力的に持ちません。WOWOWで全て生観戦をしていると寝落ちしているということもしばしばです。そこでWOWOWオンデマンドも活用し、週末から月曜にかけて1日4試合ほどはフルマッチをチェックしている状況です。ティア2に関してはネットを探せば動画も見つかるはずですが、海外のサイトで結果をチェックする程度しか出来ません。
そんなわけで、メモ程度でしか書けませんが、海外各チームの状況をまとめます。
NZ
NZは快進撃を続けている。
チャンピオンシップでは3敗と波に乗れなかったABは、10月末に、一軍半の布陣で日本を一蹴し、先発組は欧州に備えた。
トゥイッケナムでイングランドを22−24と接戦で勝利し、アイルランドにも13−23と連勝。このゲーム、ロイガードをはじめ、控えメンバーはすべて日本戦で活躍したメンバーで、このメンバーの活躍でアイルランドを後半に引き離した。このゲーム直前で、ボーデンバレットの負傷というアクシデントもあるがマッケンジーが急遽先発した。
同時期に若手の育生のために招集されたABXVもジョージアを退けた。
今週末やはり日本を一蹴した好調のフランスとW杯開幕戦依頼の因縁の対決(日本時間17日午前5時)が待っている。
南アフリカ
南アフリカは二節から登場し、マレーフィールドで好調のスコットランドと対戦した。このゲーム、南アはW戦杯で見せた控えにFWを7人並べる布陣を再現。45分にはマルコムマークスはじめウィゼ、コリシら一挙にFW6枚替え。それが功を奏し、スコットランドを引き離した。これでランキング1位の座を奪還。
今週末はいよいよイングランド戦(日本時間17日午前2時半)が待っている。その後はウェールズ戦となる。
アルゼンチン
チャンピオンシップで南ア、NZ、AUから勝利し、好調のアルゼンチンはイタリアを全く寄せつけず18−50で快勝した。このゲームイタリアはエースのカプオッツオが前半6分で脳震盪で退場したのが大きかった。
今週末はアイルランド戦(日本時間16日午前5時)。そのあとはフランス戦。この二戦で真価が問われる。
オーストラリア
チャンピオンシップ最終戦でもNZに33−10と大敗し、調子のでないオーストラリアだが、エースのコロインベテはツアーに参加していない。緒戦のイングランド戦には13人制から転向した21歳のジョセフ=アウクソ・スアーリを13番で初先発させた。終盤までもつれる点を取り合うエキサイティングな展開で、80分すぎにジョーゲンセンのトライで劇的逆転勝利。ツイッケナムでは2015年のW杯以来の9年ぶりの勝利となった。
今週末はウェールズ(中継はなし)、そして、スコットランド、アイルランド戦と英国勢との連戦が続く。
イングランド
ABとは終盤まで激戦を繰り広げたが、フォードのPGがポールに当たり、伝家の宝刀のDGも右にそれ勝利を逃した。夏からこの同カード3連敗となった。そのあとも、不調が伝えられたオーストラリアにも激戦の末、終盤競り負け連敗となった。これでランキングは遂に7位に交代。7位だとW杯で2順目のドロー枠に甘んじてしまう。今週末はさらに強敵の南アフリカ戦(日本時間17日午前2時半)が控えている。最終戦は夏以来の日本との再戦になる。
フィジー
緒戦のスコットランド戦は序盤に2枚のカードを受けてしまういつもの癖がでて、57−17と大敗してしまった。
続くウェールズ戦にも序盤にイエローとレッドを出してしまう同じような立ち上がり。両チームともミスをいとわず積極的にボールを動かすが、バタバタしたラグビーで攻撃はターンオーバーや反則に終わり、なかなか得点には至らない。そのなかで一人冷静なSO、ムンツの活躍などで得点を重ねたフィジーが19−24と勝利した。20分レッドカードの適用で一時13人だったのが15人にもどれたのも大きい。
フィジーはカーディフではじめてウェールズに勝利となった。
フィジーは今週末はスペイン戦(17日午後10時半ジャパンウルグアイ戦とほぼ同時中継はなし)をおこない、最終のアイルランド戦に備える。
ウェールズ
ウェールズはチャンスを活かせない。そして、肝心なところで反則や失点をしてしまう。上記のようにフィジーにも負けてしまった。これで6ネイションからテストマッチはついに10連敗。なんと400日の間テストマッチの勝利はない。今世紀にはいってからの連敗記録を作ってしまった。ランキングは11位のままである。
このあとイングランドを破り勢いのついたオーストラリア(日本時間18日午前1時)。そして横綱のアイルランドと苦戦は続くことが予測される。連敗を脱出できるのかガットランドの苦悩は続く。
スコットランド
緒戦のフィジー戦は57−17と圧勝だった。フィジーの規律や士気の乱れにも助けられた。
しかし、南ア戦はそういうわけには行かなかった。フィンラッセルが久々の登場だったが後半にFWで圧倒されてしまった。このゲームのスコットランドのジャージのデザインは薄い水色と白であまり格好よくはなかった。敗戦はジャージのせいかもしれない。
次戦はポルトガル戦(17日午後11時日本ウルグアイ戦とかぶる、中継なし)。そのあとは調子を上げてきたオーストラリア戦になる。
イタリア
夏の札幌ではジャパンを全く寄せ付けなかったイタリアだが、アルゼンチン相手に大敗を期する事になってしまった(18−50)。このゲームはローマのスタジオオリンピコではなく、東の端ウディネで行われた。ゲーム開始からトラブルやハプニングが続いた。エースのカプオッッツオが脳震盪で離脱。インゴールでボールが暴れトライになる。TMOでトライが何度も取りけされるなど。英語の実況も「ソーマッチハプニング」と絶叫していた。
17日にはアウェイでのジョージア戦、そのあとはトリノにオールブラックスを迎える。カプオツオが回復するか心配である。
フランス
サンドニでのジャパン戦は、W杯以来でキャプテンのデュポンが先発、ジャパンも斉藤が先発でトゥールーズのSH対決になった。デュポンはいきなりディアンズのチャージの洗礼を浴びるがその後は冷静、得意技のノールックバックパスも連発。FWを含め力の差は歴然であった。結果は8トライで52−12。
今週末は因縁のオールブラックス戦(17日午前5時)となる。そのあとはアルゼンチン戦