名曲紹介 「さらばシベリア鉄道」の謎 その2 解決解釈

前回の記事で、この曲の謎の多くを提示しましたが、歌詞の意味をこうとらえると前に書いた記事とは全く違った状況になり、納得できました。というか私以外の普通の人は最初からこっちと捉えているのかもしれません。

元の生活の場所は日本
今彼の方は一人で今モスクワ(たぶん)に居る

手紙のやり取りだけはあり、彼女は彼の住所だけは知っている
日本にとり残された彼女は、哀しい気持ちで不意に彼の元に行きたくなる
なぜ彼が一人で行ってしまったのかを問い詰めたいがために

そしてウラジオストックからその先になにがあるかも分からない列車に飛び乗った。こうして彼女は12月の旅人となった。
この線路の向こうに何があるのか、どんな結末になるかもも分からず
哀しい瞳をしたトナカイがいるだけかもしれないと不安は膨らむ

そして、彼女は途中の駅でモスクワに居る彼の住所あてに手紙を送った
彼はモスクワで彼女からの手紙を先に受け取った。
その消印はロシア管轄内から送られてくる。
その意味は彼女がシベリア鉄道に乗って、不安を抱え、急いで追いかけてきているということであり。彼女の愛が本物であることを理解する
彼としては、12月の旅人である彼女に対して、急がなくてもいいから、分かったからずっと待っているからと使えたい

要点を整理すると

元の場所は日本、シベリア鉄道は西行き
二人の関係はお互いの思いは解ってはいるが告白できていない不器用なカップル彼は仕事なのか彼女を日本に置いてモスクワに居る
彼女は今彼を追ってシベリア鉄道に乗っている
したがって12月の旅人とは彼女
途中の駅でモスクワの彼の元に怒りと哀しみの手紙を送った
彼はモスクワで手紙を受け取って、不意に本当の愛を知った
いつまでも待っているよ=その愛を受け止めると伝えたい
彼女からも「いつまでも信じて待っています」と言って欲しい

歌詞の順番でさらに整理し直すと

1番
最初の1行は、彼女が自分自身の「悲しみの感情の裏側」にあるものが何なのかを自問自答している。それが彼への愛であることは自分でも解っていない
そして突然何も言わずにモスクワに行ってしまっている彼を冷たい人と完全に誤解している。その気持ちをそのままモスクワにいる彼に列車の中から手紙を書いた。

2番
手紙だけは先にモスクワにいる彼に届く。彼は手紙を受けとってびっくりした。普段は日本から送られてきてる手紙がロシア圏内から送られてきているからだ。
「僕のことを責める言葉を探して、急に思いたって、僕のことを追いかけてきているのか」
「信じて日本で待っていて欲しかったのに」

3番
彼女は一人シベリア鉄道に乗って不安だらけである。「この線路の向こうに」何が待っているのか分からないから。もしかしたら「トナカイの哀しい瞳」の様に暗い結末が待っているのかもしれない
これまでは日本で待っているだけで、彼はなかなか答えを出してもらえない。
手紙だけでは埒が明かないと、直接彼の元に行って問いただしたい。

4番

日本にいるときには、「君は近視」で眼鏡をかけているせいで、もしくは会話の際に眼を細めているせいで、僕が彼女の眼差しを読み取れなかったということでしょう。
手紙をもらった彼は、その手紙から、これまで疑いを持っていた彼女の愛を突然に理解し、確信して、(不意に愛の意味を知って)来るのをいつまでも待っているからと伝えたい。「不安を抱えて乗っているシベリア鉄道におさらばして僕のところに無事到着してくれ」と願っている。
二人が無事再会できたら、彼女の方も自分の「悲しみの裏側」にあるものが彼への本物の愛であるってことを理解できるでしょう

いやーいいですね、青春ですね。

以上の様に考えると、「さらばシベリア鉄道」のタイトルの謎も解けます。

さらに疾走する追跡劇の様な曲調もピッタリです。もっと早く早くテンポを上げてして欲しいですね。もう一段上にも転調して欲しいですね。

映画のラストシーンの様ですね。ぜひとも映像化して欲しいですね。

私が勝手に誤解して歌詞を覚えていたせいで混乱していました。調べてみたらウラジオストックの12月は港は凍っていますが、別に小さな不凍港があって、そこから車で移動すればシベリア鉄道には乗れる様です。

私にとっては
「不意に歌詞の意味をしーる」でした。

 

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