先々週の第3節では、絶好調だったフランスとこれまた絶好調のスコットランドのゲームがコロナの影響で中止になってしまいました。
今節もイタリアやロンドンなどで変異ウィルスの広がりで開催が危ぶまれましたが、無観客でのゲームとして行われました。
イタリア ー ウェールズ
ウェールズは先週トリプルクラウンを達成し、イタリアとフランスを残すのみでしたが、今節のイタリア戦は警戒体制真っ只中のローマ、スタディオオリンピコで行われました。実力通りに大勝で終わりました。残すは来週のフランス戦だけとなります。
ただ気になる点は、選手層の薄さと世代交代の遅れです。イタリアはSH、SO、FBの縦の戦が22歳以下というフレッシュな面々に対して、ウェールズは11年のW杯に出場しているのが先発に3名、19年W杯に出場が13名、ファレタウは19年は怪我で出られなかっただけなので、新しい顔はウィングのリースザミットだけという見慣れた顔の総揃いです。心配なのはこの日も後半大差ができてしまってからのウェールズの緩みが見られることです。代わって入った若手選手がリズムを作れていません。23年のW杯に向けてどうしていくのでしょうか?
ウェールズのディフェンスはあまり前に出ずに余裕で相手に攻めさせてミスを誘ってかから一気に盛り返す方法で、イタリアもボールを保持してある程度は攻めるのですが、なかなか大きなゲインになりません。その上ディフェンスの緩慢さからイエローを2枚ももらってしまっては勝負になりません。
イタリアもその昔は強烈なスクラムもカストロジョバンニや、大スターのパリッセなど大駒がいましたが、今ではなんとか小粒です。目立っているのが3年居住を満たしたオーストラリア出身のイオアネとという状態で今後も心配です。
イングランドーフランス
調子の上がらないイングランドは、これまで反則が多すぎて何かがおかしい状態でした。特にイトジェが張り切りすぎてレフリーに目をつけられてしまっている様にさえ見えます。反則が減らせれるかどうかに注目でした。
一方のフランスは絶好調ですが、前節コロナでゲームが中止になり、試合間が飽きすぎているのが心配でした。フランスはデュポン、ジャリベールの若手ハーフ陣は絶好調でこの日も縦横無尽の大活躍です。もはや大スターになったヌタマックも顎の骨折が癒えてこの日23番で名を連ねましたが、この日も最後まで出る幕がない状態でした。結果はシーソーゲームの結果イトジェのトライで逆転勝利となりました。イングランドの反則数はトータルで12で前節までと比べればは、減ってはいますがまだまだ多いです。
来週はウェールズとフランスの大一番となりました。ウェールズ が勝てばグランドスラム達成です。フランスが勝てば、前節中止になったスコットランド戦が行われるまで優勝は持ち越しになります。
スコットランド アイルランド
2023年でも同じプールとなり、両チームともプール戦最終戦の10月7日のサンドニで対戦します。このゲーム、のっけから激しいブレークダウンが展開します。実力伯仲でまさにがっぷり四つでした。見所もたっぷりでした。雨と言うこともありボールが行ったりきたりします。ゲームの主導権も行ったり来たりします。
今回は最終的にアイルランドが勝利を手にしました。
本日のお供
アイリッシュは定番のジェイムソン、スコッチはコスパ抜群のハイランドクイーンとしました。低価格なので安心したためのか、試合に乗せられたのか、いつもよりピッチが早くなってしまいました。