RWC 開催都市紹介 その7 トゥールーズ

2月26日に 開催のスケジュールとカードが発表されると報道がありました。
今からワクワクです。

その前に全ての開催都市の紹介を済ませておきたいと思います。
予習が終わった時点でワクワク感をより盛り上げて26日の発表を待ちたいと思います。

サンドニ(パリ)         Stade de France 80688人
デシーヌ=シャルピュー(リオン) Parc Olympique Lyonnais 59186人
マルセイユ            Stade Vélodrome 67394人
ニース              Allianz Riviera 35624人
ボルドー             Matmut Atlantique 42115人
トゥールーズ           Stadium Municipala 33150人
ナント              Stade de la Beaujoire 35322人
ヴィルヌーブダスク(リール)   Stade Pierre-Mauroy 50157人
サンテティエンヌ        Stade Geoffroy-Guicharda41965人

注)収容人数は1月現在のもの、実際のチケット販売数は当然違います。

スタジアム名は現在ネームライツが使われていますが、W杯ではネームライツは使えないので名称も変更になります。
3月には開催のスケジュールが発表されます。

 

その7
トゥールーズです。

オクタシニー地域圏の首都、
オクタシニアとはオック語を話す地域とのことです。以前は全ての人がオック語でした。南フランスのプロバンスからボルドーにかけての南フランスはオック語を話していました。ラングロックと言うのもオック語を話す地域という意味です。現在でもトゥールーズ中心にオック語が第一言語の人は40万人ほどいるということです。(ちなみにオックはYESの意味、現在のフランス語の元は北フランスで話されていたオイル語、オイルもYESの意味)

la ville rose(らビレローズ) 薔薇色の町と呼ばれます。(ちなみに、エディットピアフの名曲、ばら色の人生はLa Vie en roseです。似ていますが違います。)建築用の白い石がないので赤レンガを積み重ねて街を作ったので町全体が薔薇色になったということです。

 

1、トゥールーズの場所とスタジアム

ボルドーからガロンヌ川を登ったピレネー山脈の麓に街があります。

Stadium Municipala

中心を流れるガロンヌ川も中洲にスタジアムがあります。

2007年のW杯の時は、日本とフィジーの一戦もありました。1998年のサッカーW杯では日本アルゼンチン戦が行われました。
TOP14のスタッドトゥルーザンの本拠地です。スタットトゥルーザンは4回の優勝を図る名門です。

 

2、トゥールーズの歴史と事件

1)アルビジョア十字軍とモンセギュールについて

聖地エルサエムを奪還するという聖戦の十字軍は歴史上キリスト教が起こしたひどい愚行の一つですが。もっとひといものがありました。アルビジョア十字軍です。この一体で信仰されていたカタリ派を異端として、十字軍が編成され、およそ20万人が異端の容疑で殺害されたのです。
カタリ派はゾロアスター教の流れをくむマニ教の一派で、トゥールズとその近くの街アルビが中心だったので、アルビジョアと呼ばれます。カタリとは清らかという意味で、当時堕落したカソリックに反して清貧を尽くして信仰を貫きました。表面はカソリックを装っていますので、誰がカタリ派かわかりません。アルビジョア十字軍は、村ごと全員を処刑するというようなこと次々に行いました「カタリ派ならば地獄へ行き、カソリックならば天に召されるのだ」というとんでもない理屈がまかり通っていたのです。

トゥールーズ伯の 親子はこれに市民と共に、対抗して闘いますが、破れて、トゥーウズ伯領はフランス国に編入されます。

最後まで抵抗したのが、トゥールーズの南にあるモンセギュール城です。断崖絶壁岩山の上にある難攻不落の山城です。ここに立て篭もったカタリ派は最後まで抵抗を続けました。

(堀田善衛の小説 「路上の人」参照)堀田善衛の作品はスタジオジブリの宮崎駿、鈴木に影響を与えました。

 

 

2)カラス事件

カラス事件は18世紀にトゥールーズでおきた冤罪事件です。その後、啓蒙思想家のヴォルテールが「寛容論」を書き、再審運動を展開しました。この運動が元で啓蒙思想がフランス中で起こり、フランス革命への幕を開けたのです。

事件の経緯はプロテスタントのカラス一家の長男は一家の中で一人カソリックに改宗するつもりでした。この長男がある朝、首をっっているのが発見され、一家が全員が逮捕され、拷問等の年調べも行われ、死刑に処せられた事件です。

 

3)航空産業と星の王子様

世界最大級の航空機会社エアバス社があります。エールフランスの前身となったエアロポスタル社は1918年に創業しています。
今やフランスの航空宇宙産業の中心です。トゥールーズの人口の4分の1は航空宇宙産業に関連しているということです。

エアロポスタル社でパイロットとして勤務していたのが、サンテグジュベリです。ここでのパイロットとしての経験から、「夜間飛行」「人間の土地」「星の王子様」など名作が生まれました。

 

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