アタックで30点以上をとり、ディフェンスでは15点以内に抑えれば合格点と思っていましたが、やはりジャパンは期待以上です。随所に「練習をしているな」と思わせる部分がありました。戦術の仕込みは完璧だし、個人の成長も著しい。特に中村亮土の進化ぶりは素晴らしいです。見違えるほどです。パスのスピードや、状況判断もよく、走りも早くなっています。流も判断やプレーの精度が進化していました。ジョセフの練習の成果と思います。
事前の見どころの記事(こちら)に沿って、レビューをしてみたいと思います。
1、徳永やウィンビー、レメキ、流などフィジー戦に先発しなかった選手が、同様の動きができるのか、ポッドのシステムは機能するか
徳永は姫野の代わりをできましたし、レメキもだいたい合格点。流に至っては、再三裏の空いたスペースへのキックも成功させました。
レメキはスクラムではSHの位置に入って見るなども試しました。これまで福岡がSHの位置に入ることもありましたので同じようなことができるかを試してみたと思います。
2、リーチキャプテンの完全復活はどうか
フィジー戦では「このままではリザーブのキャプテン」という発言から今回の奮起を期待していました。私的には充分合格点と思いますが、ゲーム後の本人のコメントでは「まだ10点中2点」と非常に辛い点数です。100%になったら一体どうなるのでしょう。
3、フィジカルで当たり負けはしないか
これはトンガ の選手の奮起でいい練習になりました。フィジー戦よりも厳しいあたりやタックルが出て、当たり負けの心配はあリませんでした。これなら本番のサモア戦も期待できます。
4、スクラムで圧倒できるか
これは60点といったところでしょうか、スクラムで反則を取られることもあったし、マイボールもうまく出せないところもありました。早くけが人が戻ってきてほしいところです。
5、その他
1)ガルゼスさんの笛が非常に厳しくなっています。ジャパンは再三ノットリリースザボールなどの反則を取られましたが、後半になってもそれを修正できませんでした。
松島幸太郎のシンビンも厳しかったです。スクラムも反則を取られました。
(トンガ のスローインには甘かったようでしたけど)
2)控えから出た選手、特に姫野、福岡は素晴らしい。最後を締めた福岡のトライは格の違いが明らかです。
6、トンガ の好感度は上がったか
それよりも注目は、トンガ が花園のファンの心をがっしり掴んだかどうかでした。
練習を終え引き上げる際に拍手が起こるなど、応援する雰囲気はありました。ハカも充分迫力がありました。ただし、この白のセカンドジャージはいけません。寝巻きみたいなTシャツにしか見えませんし、パンツの外に出すとだらしなく垂れ下がって見えます。是非とも本番では、赤いファーストジャージで花園のピッチに立ってほしいと思います。(さずがに隣の席のおいちゃんはタメイフナの巨体にはびっくりしてはいましたが)
追記:
漢字の入ルの文字は、日本の韓国料理店、高の文字はキャンプ地の高知の支援でジャージに入っているそうです。応援の輪は日本各地に確実に広がっています。
7、その他運営面での反省など
ビールを求めての長蛇の列はいただけません。完全に運営側の想定ミスです。普段は持ち込んで良いアルコールがダメなら、またこの暑さならこうなるのはわかっていたはず。どこがれ列の最後尾なのかもわかりません。私は30分以上も並んで、国歌演奏にまで席に戻れず、楽しみにしていた国歌を聞き逃してしまいました。(やっとハカには間に合いました。)そして、ハーフタイムに2杯目を買いに行くことは諦めました。
1)売り場の数は非常に少ない。2)売り場の位置が悪い3)列の誘導が全くされない4)売り子が手際が悪すぎる
これは前回の釜石でも同じでしたが、釜石ではどのフードの売り場でもハイネケンが買えましたのでまだよかったと思います。
新装なった花園はゴール裏のスタンドが素晴らしいです。メインの上の方は見えにくくなっているのか、席が空いているのに入れていません。どんな理由でさえ、空席があるのは見苦しいので、隠してしまうなどの手段を講じるべきと思います。
東花園駅周辺の誘導は素晴らしいです。さずが大阪府警と思いました。また多くのボランティアの皆さんもお疲れ様でした。