9月8日に始まったフランス大会も遂にファイナルを迎える。
スプリングボックスとオールブラックス。
期待のアイルランドやフランスはもうすでに敗退し、結局この2強が残った。
頂上対決、どちらが勝っても4度目の優勝となる。
メンバーも発表になった
南アフリカスプリングボックスは、イングランド戦後半逆転勝利の立役者、SHデクラーク、SOポラードが先発。そして、控えは7人のFWにバックスはルルーだけという大胆な布陣。完全にFW勝負を挑んできている。
キッゾフ、ムモナンビ、マルハーバ、エツベス、モスタード、コリシ、デュトイ、フェムルーエン
デクラーク、ポラード、デアレンデ、クリエル、アレンゼ、ヴレムセ
フォーリー、ニチェ、ニャカネ、クレイン、スナイマン、Kスミス、ヴエムセ、ルルー
オールブラックスは23名のうち2名の変更のみで、リタリックが先発、ホワイトロックが控えに回る。控えのプロップにニューウェルに代わりラウララを投入した。
デグルート、Cテイラー、ロマックス、リタリック、Sバレット、フリゼル、Sケイン、Aサベア
Aスミス、モウンガ、テレア、Jバレット、Aイオアネ、Wジョーダン、Bバレット
タウケイアホ、Tウィリアムス、ラウララ、ホワイトロック、パパティ、クリスティー、マッケンジー、ALブラウン
実はこの2チーム8月28日にロンドンのトゥイケナムで前哨戦を行っている。
その時は南アフリカがオールブラックスを封じ込め、5T5Cで35−7で圧倒している。
オールブラックスはその時の先発と全く変わらないが、そのときはまだエンジンがかかっていなく、開幕のフランス戦の敗戦をきっかけに、エンジン全開で他を圧倒し続けている。
南アフリカの方といえば、トゥイッケナムのときはマルコムマークスが健在で、FWをリード。スクラムでも優位に立った。やはりFWの控えを7人いれており、後半に7人すべて一挙替えをおこない、後半出場のKスミスも大活躍で終始FWで圧倒した。
南アフリカは毎週の激戦続きで疲労の蓄積が無いか心配である。しかも日曜のゲームから中5日である。そのためにもFWの控えを7人にしているのだろう。
対するオールブラックスは先週は土曜のゲームは完全に省エネの楽な試合運びで肉体的精神的疲労の蓄積はそれほどでもない。
前半はキック主体のエリアの取り合いでの主導権争いになるだろう。後半勝負になるのは間違いない。その時マッケンジーを要するオールブラックスがエナジーを投入すると、快速Wジョーダンをだれが止められるのだろうか、そうなれば南アフリカは苦戦しそうである。逆に、前半からスクラムや接点で南アフリカが優位に立てれば、その勢いで最後まで押し通せるかもしれない。
泣いても笑ってもこれがファイナルである。イエローやレッドやけが人などのアクシデントがなく、最高峰のゲームを期待したい。
両チームともこれが国際マッチ最終となる選手が多い。また、両チームの半数近くが、12月開催の日本のリーグワンに参加することになっている。日本ではも馴染みのキラ星の個性豊かな選手たち、彼らがパスして当たってキックして走る様、まさに一挙手一投足が見逃せない。