更新をさぼっていましたが、ラグビーウォッチはサボっていたわけではありません。
この夏のテストマッチシリーズでは、様々な激震が起こりました。その中でも私なりのトピックのベスト10を書き出してみました。
1,アイルランドが敵地でABに初勝利&初の2連勝の快挙でランキング1位に
2,フランス10連勝で一時ランキング1位に(北半球が1位2位)
3,南半球勢が総崩れ 初の同日全チーム全敗を記録
4,日本、テストマッチ最高の観客数57011名を記録
5,ジャパン同組のサモアがフィジーを破りPN全勝優勝
6,チリがUSAを破りW盃初出場、ジャパンの初戦はチリに決定
7,南アのディアハー、ディアレンデ揃ってワイルドナイツ入リ決定
8,各国でニューフェイスが大活躍
9.W盃アフリカ代表はナミビアに決定
10、イスラエルフォラウ、トンガ代表で再デビュー
毎回W杯前年のテストマッチは波乱がおきますが、今年は特別です。南半球勢の神通力が弱ってきたようです。この関連のニュースが1位から3位を占めました。
なかでもアイルランドは数年まえのシカゴで初勝利を上げたあとは、苦手意識もなくなり、都合3勝をあげ、抜群の勝率を残したことになります。しかしこれまで、アイルランドはなぜかW杯になると、いいところで敗退してしまうということで成績を残せませていません。
ニュージーランドとアイルランドの対戦をみると、アイルランドのFW陣の充実ぶりが目立ち、また、ギブソンパーク、ロウ、などニュージーランド出身者のいつも以上の活躍がみごとでした。さらに2プラトン体制でマオリAB戦も行い、1勝1負でで若手の育成にも余念がありません。そして、セクストンの存在の大きさを改めて認めざるをえません。
南アフリカだけは、南半球勢でウェールルズに2勝1負けと勝ち越しましたが、さよなら負けの2戦目も戦力を落として望んだゲームであり、一戦目の大逆転、3戦目の大勝と充実ぶりは変わりないようです。
南アフリカはポラード、ヤンチーズ、マルコムマークス、クワッガスミス、エツベス、モスタード、ルルーなど日本での活躍で馴染みの選手が大半をしめています。それに来年度はデクラーク、ディアレンデ、ディアハーも日本への移籍が決まりました。
イングランドは、昨年の6ネイションで満足な成績をあげられず、遠征まえのバーバリアンズ戦でも大敗し、エディさんの進退も噂される中でのオーストラリアに遠征でしたが、結果は2勝1負と勝ち越しました。ただし、この対戦は退場者とけが人だらけで非常に荒いものになってしまったことは残念です。エディさんの作戦なのかもしれませんが、相手を苛立たせるようなイングランドのプレーには好感がもてません。
オーストラリアは日本で活躍のフーパー、ケレビ、コロインベテがチームの中心で期待通りの充実ぶりです。さらに、近鉄のクレイドクーパーは初戦の先発予定だったのに直前の怪我で残念です。しかし変わりのロレシオの目処がたったことは成果だったようです。
スコットランドは、フィンラッセル、ホグの大駒2人を休ませてのアイルランド遠征で2勝1敗と勝ち越しました。
もとオーストラリア監督のチェイカ新体制となったアルゼンチンはベテランも再度呼び戻して、着々とチーム作りを試しているようです。これからのラグビーチャンピオンシップでもどれだけやれるのか注目です。
そしてその他では、チリがUSAを破り、これで南北アメリカ代表が、アルゼンチン、ウルグアイとチリとなりました。初めて出場をのがしたカナダに続きUSAも出場できなかったことになります。北米は2031年のW杯の誘致も決めたのになんとも情けないけっかです。
気になるジャパンですが、トップリーグからリーグワンの充実が成果をあげつつあるようです。コロインベテ、サムケレビ、マークスなど日本で活躍の選手たちが、あたりまえですが、同じように世界でプレーしていることを目にすると、もう世界が手に届くところにあるのだと思います。日本もフランス戦をみてもガンターやライリー、タタフ、フィフィタなど全く引けをとっていません。
(ちなみにコロインベテとイングランドのとのマッチアップはイングランド、オーストラリア戦シリーズのハイライトのひとつだったですが、熊谷でのコロインベテとフィフィタの対戦のほうが数段強度が高かったように思えます)
フランスのガルティエにとっては、若手育成を兼ねての遠征構想だったとおもいますが、ジャパンはフランスチームを結構ビビらせたことには間違いありません。これでフランスの開催国優勝にむけていい経験になったと思います。