トップリーグ ノックアウトステージ 

トップリーグノックアウトステージ一回戦4ゲームが行われました。
この1回戦と今週末の2回戦の8試合の見所は、ずばり、来シーズンからの新リーグへの生き残りの争いというところでしょう。

新リーグ構想はもめにもめすったもんだしています。日本協会の責任者の相つぐ辞任、挙げ句の果てに現在のトップリーグに丸投げの様相と呈してしまっています。完全なるプロチーム化や地域密着という崇高なる初期のビジョンは完全にどこかに行ってしまっています。

フォーマットは1部12チーム、2部7チームということは決定されております。なぜ2部が7チームと半端なのか、もしや得意の密室のデキレースではないかと疑いも出るのもうなずけてしまいそうです。
確かに運営体制のプロ収益、試合運営、会場、地域選定)などの条件は非常に緩和されながらいまだに残っており、12チーム選定の考慮の条件とはなっています。一方で、今シーズンのトップリーグの結果という誰もがわかりやすい条件がどんどん前面に出てきているようです。

トップチャレンジのトップリーグチーム下位4チームへのチャレンジ結果は次の通りでした、1勝3敗です。

RED7位 ダイナボアーズ   TCL3位 レッドスパークス
24−17

RED8位 サニックスブルーズ TCL1位 近鉄ライナーズ
21−31

WH IT E7位 日野  TCL4位 清水建設
48−20

TH IT E8位 NEC TCL2位 豊田自動織機
25−24

日野と清水建設のゲームは最後は大差がつきましたが、どれも僅差でハラハラするような緊張感のある魅力的なゲームでした。このことは、新リーグの2部リーグ7チーム総当たり戦の面白さをの期待度を物語っています。ということは少なくともこの中から1チームが3部に降格になるということに他なりません。今シーズンの結果だけならTCLの中では、残念ながら1勝しかしていない清水建設がラグビーとプロ化の準備状況を考慮されて、下位に回るということになろうかと思われます。

協会的には、歴史的にも、地域的にも条件の敵豪する釜石シーウェイブス に上位に上がってもらいたいという意図も少なからずあったかと思われますが、結果がともないませんでした。

他の7チームは、それぞれ、地域密着のアピールやホームグランドとなるスタジアムの確保の努力もなされているようです。ダイナボアーズ は相模原でギオンヌスタジアム。豊田自動織機は刈谷市で、刈谷陸上競技場、コーラは北九州ですが、中国地方に数か所のコーラのネームライツ競技場があります。日野も工場跡地での自前の新スタジアム建設構想があります(最近ニュースがなく状況はつたわってきませんが)。

今度の秋末にはこの7チームのうち勝ち残った4チームが、新リーグの上位12チームに残ることがふさわしいかどうかが試される4試合が行われます。相手はトップリーグ上位の強豪ばかりです。しかし、ここで勝利もしくはいいゲームが披露できれば、12チームへの実力ありと考えられ、新リーグチーム対象の検討候補に上がってきるはずです。そういうチームが1チームでも出てくるならば、今んどは1回戦を免除された12チームのうち下位に属しているチームにも尻に火がついてきます。

24日 秩父宮では、やっと1勝を上げたNECがサントリー に挑戦し、花園で三菱重が神戸に挑戦します。勝敗だけでなく、ファンの動員などのアピールも欠かせないでしょう。
25日には、秩父宮で、日野がトヨタに挑戦します。そして、TCLから唯一勝ち残った、近鉄は地元花園でパナソニックに挑みます。古くからの名門近鉄、花園を持つ近鉄です。パナソニックは強敵に違いありませんが、好ゲームを期待したいと思います。

心配されるのが、コロナ4波が吹き荒れる、大阪の2試合です。予定通りに開催されることを願います。

 

 

 

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