ラグビー現代用語 さ行 (6月20日完成版)

ル=ルール 戦=戦術戦法 ポ=ポジション ト=練習トレーニング方法 文=文化歴史 人=人物名 組=チーム名、組織名 場=場所 物=物や作品名 大=大会名 他=その他

目次

サードロー Third Row  名詞 (ポ)
(=バックロー 関連フロントロー、セカンドロー)

FW第三列のこと、両フランカーとナンバーエイト

サバディカル Sabbatical  一般名詞 (文)
(=サバティカル休暇)

これは特にラグビー用語ではない。
欧米で実行されている、長期休暇制度のこと。一定の期間就労したものに1ヶ月から1年の休暇が与えられる。有給休暇でなく無給であるが、職場復帰した際に、休暇に入る前と同じ職場で同じ処遇が受けられる。日本の企業で採用される例はまだ少ない。

NZやオーストラリアのプロのラグビー選手は、ほとんどの選手がこの休暇制度を利用する。

NZは海外のクラブに移籍プレーしているプレーヤーはオールブラックスに選ばれない制度になっているが、このサパティカルを利用しての海外でのプレーすることは可能で、オールブラックスへの復帰が認められる。

海外移籍、人材流失を防止するNZ協会の苦心の策である。

オールブラックスのスーパースター、レタリックやボーデンバリットはこの制度を利用してW杯後日本でプレーしようと画策している。

 

ザ・パック The PACK   名詞 (組)

2015年W杯イングランド大会でのボランティアの組織名。6000名が活躍した。ちなみにパックはひとかたまりスクラムのひとかたまりのこと、かたく協力しあって大会を成功させようとの願いから命名された。

ちなみにW杯日本大会のボランティア組織名は、 チームノーサイドTeam NOSIDEである。

サンウルブス Sunwulves   名詞(組)

2016年に結成、スーパーラグビーに参戦している、日本のプロラグビーチーム。本拠地は東京青山秩父宮、セカンドのホーム競技場はシンガポールの国際スタジアム。チーム名の公募で決定され、サンウルブス は、日本の象徴である太陽と、狼のウルフとを合わせたもの。日本がホームのクラブチームだが、選手スタップは全くの多国籍人員。2020年でスーパーラグビーからの除外が決まったが,その後の継続不明。

サンザ SANZAAR  名詞 (組)

南半球のラグビー4カ国、南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンの協会が資金を出し合って作った組織。スーパーラグビーとラグビーチャンピオンシップを主催。放映権やスポンサーなど権利関連も管理。
日本のサンウルブス は2020年スーパーラグビーから除外が決まったが、そもそもSANZAARには日本協会は出資していないので、発言権も薄いので当然の結果。
お金を多く出していればSANZJAARになって、その問題も解決するはずであった。

シークエンス Sequence 名詞 (戦)

一般名詞では手順順序の事。

ラグビーでは、予め決めた方法で全員が動き、攻撃する戦法。
コンタクト がどこでいつ起こるかなども想定し、判断する前にその通りに動く。オーストラリアで開発された戦法。ただし、これはフェイズが重なると限界がある。 シェイプ や POD なども一旦シークエンスがあるが、判断によりどの攻撃でいくかを想定している。だたし、シークエンスだけの攻撃は限界がある。

ちなみに、音楽用語でDTMやシンセのシーケンサーも、音を順番に出す道具である。

シャローディフェンス Shallow Defense 名詞 (戦)

シャローとは浅いという意味である。
ディフェンスラインに並んだプレーヤー全員が一斉に素早く前に出て、相手との間合いを詰めるディフェンス手法。素早く前に出ることで、間合いを詰めることになるが、実際にはスペースを与えないのではなく、考える余裕、行動する余裕を奪うディフェンス手法。1970年代初頭のジャパンのディフェンスがコレだった。現在のジャパンも基本的にこのディフェンス手法を採用している。余裕のなくなった攻撃側は判断や ハンドリングやキックのミスをしやすく、こぼれ球を拾って   アンストラクチャー な局面から攻撃が可能となる。

このディフェンスは全員一斉出ないと成り立たない。一人でも出遅れたり、逆に飛び出してしまうと、ギャップを作ることになり、返って相手に突破を許してしまう。また1対1で止めきれないと大きな ゲインを許してしまう結果にも繋がる。これを防ぐには一斉に前に出ることはもちろんであるが、2次ディフェンスを確実に行うことであり、FWの走力も必要になる。素早くディフェンスが上がることで、2次ディフェンスが間に合いやすくなる。

またこのディフェンスの弱点は背後へのキックであり、 バック3のキック処理の連携、戻りの速さ、 フィールディング の良さも必要である。

ジェイスポーツ J–SPORTS  名詞 (文 組)

株式会社ジェイスポーツ4チャンネルを有する国内最大のスポーツ専門チャンネル。
日本ラグビー協会から国内ラグビーの放映権を買い取っている。
さらにスーパーラグビー、ラグビーチャンピオンシップを独占放映。さらにW杯は1999年から放映し続けている。

ラグビー好きな者は大抵が加入済み。通常のケーブルTVではJSPORT4は追加料金必要なので、入っていない者も多く、ラグビー中継が1−3までで行われるかどうかは毎週大問題となる。

現在ではJSPORS オンデマンドの加入も多く、放映できていないゲームもオンデマンドでいつでもどこでも見直すことができる。

シェイプ Shape 名詞 (戦)

(関連語 ポッド POD)

シェイプとは形のことである。
アタッキングラグビー の一つの形であらかじめ数名が組んで形を作っておきそこにボールを送り込み相手ディフェンスを突破する攻撃方法。

9番からボールを供給する9番シェイプと10番からボールを供給する10番シェイプがある。

複数の選択肢のどこにボールが運ばれるかわからないのでディフェンスはやりにくい。また局地での短いパスをつなぐため、ミスも防げ、連続攻撃もしやすい。連続攻撃には素早く立ち上がりシェイプを作り続けなければならないので相当な運動量を要する。

シャイプは2015年の エディ ジャパンが取り入れた攻撃方法。

一方、PODはサヤエンドウの殻、イルカの群れの様意味。その様に数名が群れをなしている状態のことをいう。アップルの携帯型デジタル音楽再生装置iPODも音楽の群をイメージした命名である。

ラグビーではグランドを縦に割って(3分割が多い)、その地域ごとに数名がPOD(群れ)を作り配置しておく、SHやSOが相手の防御の陣形を見て瞬時に判断し、どのPODを使うかを決めそこに素早いパスを放る。これを連続で行うことで、防御側は左右に振られることになり、防御に穴を作りやすくなる。人の動きよりパスの速さが早いことを利用した攻撃手法。シェイプと違うのは攻撃側の人は動かないで連続攻撃を仕掛けることになるので選手の負担は少ない。

 

ジーピーエス GPS   Global Positioning System  名詞 (ト 物)

全地球位置測定システムのこと。トップチームの練習やゲームではほぼ採用されている。選手の背中に取り付け、走った距離、その奇跡から、走り出す加速度や   コンタクト時の衝撃まで、記録できる。このデータの分析により、プレーヤーのパフォーマンスが客観的に取得分析できるようになった。さらに全員の動きを画面上の描きだす事によって、戦略的なポジショニング位置やアタック、ディフェンスの戦略を作り出すことに活用している。

ジャイアントキリング GIANT Killing 名詞 (文)

直訳は巨人殺し、大物食い、大番狂わせのこと。

BBCの選んだW杯の番狂わせベスト3は
1位 2015年 南アージャパン戦
2位 2011年 トンガ  ーフランス戦
3位 1991年 サモアーウェールズ戦

南アジャパン戦が歴代でも1位でした。南アはジャイアントです。日本大会でJAPANがアイルランドを倒せば、それ同等のジャイントキリングになることは間違いないです

今や野球では、読売巨人を倒してもジャイアントキリングでもなんでもない。

同じ様な言葉に「アップセット」という表現もありますが、こちらの意味は「下克上」の意味合いで、上位を倒すことであり、微妙に違ったニュアンスである。

 

ジャッカル Jackal 名詞 (戦 人)

タックル後の局面( ブレイクダウン )で、タックルの直後に相手ボールに絡みボールを奪い取るプレーの名称。 タックル されたプレーヤーはボールを離さねばならないので、ジャッカルされボールに絡まれればノットリリースザボールのペナルテイとなってしまう。このプレーを得意とするジョージスミスの愛称がそのままプレーの名称になった。

しかし、このプレーには特別の技術を要する。
ラックが成立してしまうと手を使えないので、タックル成立後、ボールを地面におく寸前、または相手のサポートプレーヤーが到達する寸前にボールに絡むことが必要。さらにタックルしたプレーヤーは一旦相手を離し立ち上がってからでないとプレーに参加できないようになったので一層難しくなった。さらに、一度立ったとしてもジャッカル中に膝をついてしまったり自立できない状態ではプレーできない。非常に特別な才能、技術を要するプレーである。

したがって、本家のジョージスミスはもとより、このプレーを得意とするワラビーズのポーコックやウェールズのウォーバートンは職人と呼ばれる。世界では「フィッチャー」と呼ばれる。

ラグビーのFWの花形プレーの一つ。

 

ジャパンウェイ Japanway   名詞 (戦)

2015年W杯に向けて エディ ジャパンが掲げたコンセプト
日本人らではの特性の強みとして「信頼」「忠誠心」「努力」を抽出。それを活かすことをコンセプトとした

具体的には

1、マインドセット 負けの言い訳の払拭
2、ハードワーク 猛練習
3、アタック シェイプ 俊敏性、持久力活かす戦法

 

ショートラインナウト short line-out 名詞 (戦) 

ラインアウトの人数は二人以上であれば投げ入れる側が決めることができる、防御側は人数を合わさなけらばならない。ショートラインアウトは6名以下の人数でラインアアウトを構成する戦法である。

少数でラインアウトをすることのメリットは、5mラインから15mラインの間に少ない人数しかいないため、位置を自在に移動することが可能で、高さよりはタイミングなどの技術で獲得率が上げられる点にある。さらに、アタックラインにFWの選手を入れられるためにアタックのオプションを増やせるなどのメリットもある。

70年代に日本が編み出したラインアウトの戦法であるが、今では世界中のどのラグビーチームもこの手法を取り入れている。

ショット shot 名詞  (戦)

トライ後の コンバージョンキック や、ペナルティーキックで、ゴールキックを狙うこと。もしくはそのキックのこと。

特にペナルティを得た後のキックはタップキックやタッチキックなども選べるため、レフリーにゴールを狙うことを告げる必要があり、以前は「狙います」などと日本語で告げる選手がほとんどであったが、最近は「ショット」と告げる選手が多くなった。ファンも、ここぞの場面では「狙らえ」と叫ぶより「ショット」と叫ぶ方がちょっとだけ玄人っぽい。

サッカーやバスケットボールではシュートとショットが両方使われるようであるが、ラグビーではシュートとは呼ばない。

シンビン Sin-bin 名詞 (罪+置き場=留置場)(ル)
(関連語 イエローカード)

イエローカード が出された選手は一時的にゲームから退場し、10分間以上は、決められた場所(ほとんどの場合センターラインの延長上のメインスタンドの下)に座っていなければならない。もともとこの場所のことをSINBINというが、イエローカードにより退場することもシンビンといいこの制度を言葉として一般的に使われている。。

2019年5月3日のサンコーブスタジアムのレッズーサンウルブス 戦では反則が多く、サンウルブス には5枚のイエローカードが出て(そのうち2枚もらったので一人は退場)シンビンは常に満員であった。

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スイープ  Sweep  名詞 (戦)

 

お掃除の事
ラックで相手の選手を押し下げて( オーバー )し、綺麗にしてボールを確保する事。この時のラックは掃除により綺麗になったラックなので、 クリーンラックと言う。

 

スタインラガー  Steinlager 名詞 (文、物)

ニュージランドのNO1ビール。
以前はオールブラックスのスポンサーを務めていたこともある。
最近は東京ドラフトが人気。

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ストレッチャー Stretcher 名詞 物

怪我をした選手を運ぶ道具。

strechには「伸ばす」という意味もあるが、固定するという意味もあり、ストレッチャーは、怪我人や病人を動かない様にベルト等で固定して運ぶ救急道具である。

特に脳震盪や首の損傷の場合は、患部を動かないように固定することが重要である。日本のラグビー場では、長く担架が最近まで使用されていたが、担架では患部の固定は難しい。最近はどこでもストレッチャーである。もっとも簡易的なストレッチャーは規定で常に6名で持ちは運ぶことになるが、秩父宮などのゲームの際ストレッチャーを担当するのはどうも年配の係の方が多く、巨大化したラグビー選手を運ぶのにはいかにもなんとも心もとない。

海外では、運転手付きの自動式のストレッチャーを備え付けたスタジアム多いが、まだ日本では見かねない。

スクラム scrum 名詞  (ル)(一般)

スクラムはもともとラグビー 用語だが、もはや一般名詞として普通に使われている。日本で一般名詞化したラグビー用語としては最初のものである。一般名詞の使い方としては、ビジネスや何かのイベントを行う時など、

「スクラム組んで頑張ろう(=一緒に力を合わせて頑張ろう)」

という場合が多い。

ラグビー 用語としてのスクラムは、スクラムはノックオンなどの軽い反則があった時のゲームの再開方法である。
こう書くと軽いプレーの様だが、ラグビーではゲームの行方を左右する最も重要なプレーである。スクラムが強いと前進出来ボールを確保できることはもちろんである。さらに前進した状態で生きたボールが出れば攻撃側のバックスは前に出ながら(=助走をつけながら)ボールを受けることが可能、逆に相手は後退しながら前に出るディフェンスをしなければならない。攻撃の勢いが全く違ってくる。これがスクラムの1mの前進はバックスの10mに相当すると言われる所以。さらにスクラムが強ければ、簡単なミスをしてもボールを取り返す可能性が高くなるので、バックスにとっては大胆なプレーを自信を持って選択できる。また、チーム全体の意志高揚にも繋がる。これが一番大きいかもしれない。

この様に重要なスクラムであるので、各チームはスクラムの時に特別な応援方法をとる。例えば、天理大学は第一列目の名前を順に繋いて応援する(2018年度は「コウシ、シマネ、コッカッジ」)。サンウルブス はアウーの遠吠など。地味に見えるスクラムが日本でこれほど注目される様になったのは、ラグビーを見る文化が成熟してきた証拠と言える。

「スクラム組もうぜ」(SUKURAMUKUMOUZE)(文 物 その他慣用語)

2015年W杯南ア対ジャパン戦で、最終局面でリーチマイケルが スクラム を選択した時に、JスポーツMCの矢野武が叫んだ言葉。

正しくは、

「スクラムだ、日本が南アフリカ相手に スクラム組もうぜ 宣戦布告」

その後様々な場面で引用され、Tシャツになったり、番組のタイトルになったりもしている。ここ10年間でもラグビー中継上最大の名言と言える。

 

スタッツ Stats 名詞 (文)

統計の意味statisticsの短縮形。スポーツでの選手やチームのパフォーマンスを統計的に数字にしたもの。

野球やアメフトでは当たり前だが、ラグビーはチームが優先され個人の記録は重視されてはいなかったが、プロ化によって、様々な数字が示されるようになってきている

個人ではトライ数、得点数などはもとより、ボールタッチの回数、ボールを持って走った距離( ランメーター )、防御を突破した数( ラインブレイク )、防御を綺麗に突破した数( クリーンブレイク )、からタックルの回数、タックルの成功率、 オフロードパス の回数などあらゆるパフォーマンスが数字化される。

チームでは、ボール保持の時間( ポゼッション )、割合、戦っているエリアの時間割合などから もちろん個人の個々のスタッツをチームで集計したものものも集計公表されている。

ただし、現在の日本ラグビー界では、まだラグビーを数値で捉えようとする文化は定着しているとは言えず、集計者によって数値がまちまちであるのが実態である。

スポボラ(SUPOBORA) 名詞 (組)
=SPORTS  volunteer
(関連 ThePACK  チームノーサイド)

スポーツに関してのボランティア活動および組織をスポーツボランティア、略してスポボラという。
ロンドンオリンピックの時から、その活動や意義が日本では知られるようになっており、今ではどのスポーツ大会もボランティアの活動が支えるものになっている。

2015年W杯イングランド大会では6000人のスポボラが、The PACK(項目参照)として活動。日本大会では3万人が応募し、1万人のボランティアが登録済みである。1万人規模のスポーツボランティアの組織は日本では初めてのことである。

日本財団系列の日本スポーツボランティアネットワークでは、全国のマラソン大会をはじめ様々なスポーツボランティア( スポボラ )をサポートしている。

スリークウォーターバックス Three-quarter Backs 名詞(ポ)

ラグビーでセンターのポジションの呼び名。ラグビーではバックスのポジションもSH、SOは半分なのでハーフバックス、最後の15番はフルのバックスなのでハーフバックス、センターは3/4の位置なのでスリークウォーターバックスとなる

スリー チアーズ フォ 〜 Three cheers for 〜 (文)


ラグビーでノーサイド後に行うエールの交換の言葉。日本の学生ラグビー以上ではよく見かける光景。現在は海外でラグビーでは一般的になされてはいない。
ただし、ラグビー以外であっても、女王陛下など特定の誰かを称える時にはこの言葉が用いられる、用法は下記のとおり

キャプテン 「スリーチアーズ フォー○○チーム(相手チームの名)、Hip Hip」
メンバー 「Hooray」
キャプテン 「Hip Hip  」メンバー 「Hooray」
キャプテン「Hip Hip」  メンバー 「Hooray」

キャプテンのHoorayでは親指を下げていて、Hoorayで親指を立てる。
いわゆる万歳三唱と同じ意味合い。エールの交換で、双方が3度づつ唱える。
エールの交換といってもエールビールを交換するのではない。ビールも交換するがそれは  アフターマッチファンクション の時である。

スローイン Throw-in  名詞 (ル)

ラインアウトの際にボールを投げ入れること。 ボールがラインを割った地点から垂直に引いた線(ラインオブタッチ)にまっすぐに入れなければならない。現代ラグビーでは2番のフッカーがこの役目をすることが多いが、ルールで決まっているわけではない。また両手でスクリューをかけて投げ入れるようになったのも最近であり。平成初期まではフランカーが片手で投げ入れる場合が多かった。

なお、南アフリカの巨漢フッカー、エイドリアンストラウスは、投げ入れる前に必ず両手でボールを縦に回すルーティーンを行うことで知られている。

 

スローフォワード 名詞 Throw forward (ル)
(同意語 フォワードパス)

決して体重の重いフォワードを投げ飛ばす意味ではない。真横よりも前にボールを投げてしまう軽い反則。

ノックオンと並んで、ラグビー初心者が初めて覚えるラグビー用語の一つ。
フォワードパスもほぼ同意語。スローフォワードがあった時に、「フォワードパス」だったね。などというと通っぽい。

ラグビーでは走りならパスをすることが多く、その場合本人は真横もしくは後ろに投げたつもりでも惰性で結果的にボールは手を離した位置より前に飛ぶことが多い。この場合はスローフォワードにはならない。

 

 

ストラクチャー  Structure (戦)
(反意語 アンストラクチャー )

構造のことである。
アンストラクチャー の項を参照)

スピアータックル Spear Tackle 名詞 (槍、串刺し+タックル)(ル)

相手を担ぎ上げ上半身から地面に落とす非常に危険なタックル。一発レッドカードの対象になる場合が多い。

昔は日本ではナイスタックルと言われた部類にう入っていたが、今ではNGである。安全面を重視するようになり、世界的に厳しい措置が取られる傾向にある。

2011年のW杯NZ大会で優勝候補と見られていたウェールズの主将ウォーバートンは準決勝のフランス戦、前半10分で相手選手に スピアータックルをしてしまい、一発 レッドカード で退場その後ウェールズは14名で戦うことになり、決勝進出を逃した。

 

スワーブ Swerve   名詞(戦)

主に足の速いウィングのプレーヤーが、アタックで相手を交わす時に使うテクニック。
外側にスペースがある場合で、 ミスマッチ な トイメンと一対一になった場合に有効。
まずまっすぐに相手に向かって走り、相手との距離がある時点で、切れ込むと見せて、急にコースを変え外に大きく回り込んでスピードで相手のマークを外す。
この時ボールを相手と逆側に持ち替えて、 ハンドオフを併用するとさらに有効。

スワンダイブ Swan Dive  名詞 文

トライをするときに、必要以上に体を反らせて空中高くジャンプして飛び込み  グラウンディング するパフォーマンス。独走トライの時に行われることが多い。イングランドのアシュトン、アルゼンチンのイモフのプレーで有名。
得点には全く必要のないパフォーマンスではある。誰とは言わないが、これをかっこよく決めようとして、失敗してインゴールノックオンとなってしまった、日本の セブンス 代表選手がいる。

セイフティーアシスタント Safety Assistant 名詞 (ル)

競技規則6条のA4で認められたゲーム中にフィールドに入ることのゆるさえる医務従事者=ドクターの助手。
以前はメディカルサポーターという制度があり、医務担当知識者として同じような役割をになっていたが、世界標準に合わせて制度を見直した。日本協会ではメディカルサポーターの資格を有する者が1名以上いないチームの登録はできないことになっている。

セイムピクチャー(を見る) Same picture  名詞(動詞)

ピッチにいる全員が同じ絵を見ること。(状況や戦い方を共有していること)

同じ絵とはピンチならばピンチでその局面をどの様に打開するかという意思統一だったり。不測の状況が起きてもその先にどの様にカバーをしていくかなどと言う事である。ゲーム終盤で、勝ちに行くのか、最後まで攻めるのか、時間を潰すのか、PGを狙うのか、タッチを狙うのか、スクラムを選択するのかとかも、全員がセイムピクチャーを持っていれば、迷うこともなく、チーム全員の力を発揮、結束できる。

セカンドマンレース Second Man Race 名詞 (戦)

ラグビーでコンタクトがあった場合その地点に少しでも早く二人目として到達しプレーに参加した方がその後のボール獲得に有利である。二人目のブレイクダウンへの到達の競争がセカンドマンレースである。

コンタクトが起こった際、攻撃側はコンタクトした選手にバインドし、ドライブし一歩でも前に進める(= ハンマー )。そして先にバインドできばモールの成立となり、ディフェンス側は後方のゲートの位置からしか密集に参加できない。

逆にディフェンス側はオフェンス側のセカンドマンよりも早く(=モール成立前に)到達すれば、まだオフサイドラインはないので向こう側から、すなわちボール保持者を両側からサンドイッチすることが可能であり。ボールダウンも遅くさせ、そのままモールが停止した場合は モールアンプレアブル でマイボールを確保できる。

 

セカンドロー Second Row 名詞 (ル)

ラグビーのフォワード第二列、ロックの2人のことである。第一列がフロントロー front row  第三列は  サードロー (もしくはバックロー)である。

 

セカンドハーフ Second  Half  名詞 (ル、文)

ゲームの後半の事。控えのスクラムハーフのことではない。
英語圏では 前半をファーストハーフ後半をセカンドハーフという。
後半のことをセカンドハーフと言うと、最近のラグビー通みたいで、ちょっとかっこいい。

 

セブンオウズ 7OATHES  名詞 (文 場)

正式になラグビーダイナー セブンオウズ
横浜にあるラグビーPUB、様々なラグビーイベントも開かれる。美味しいクラフトビールはもとより、軽食と言いながらラーメンなどかなりボリュームいっぱいの食事が供与される。最近定休日が変わり日曜が営業日になった。

 

セブンズ 7S     Seventh 名詞 (大)

 

7人制ラグビーの事。セブンスではなくセブンズである。強豪国はフィジー、ニュージーランド。スコットランド発祥のスポーツであるのに、スコットランドはなかなか上位に食い込めない。
リオ5輪からオリンピックの正式種目。リオでは男子日本代表がNZを破ったことは記憶に新しい。2020東京五輪では味の素スタジアムで行われる。

 

セントジョージ St GRORGE 名詞  (組)

シドニーにある地方金融機関。
シドニーに本拠を持つスーパーラグビーレッズのスポンサーを長年務めている。セントジョージの火を吐く緑の可愛いドラゴンのマークは、レッズのジャージには欠かせない。

ソリダリティー SOLIDARITY  名詞 (ル 文)

=結束

ラグビー憲章の3番目に出てくる言葉。
ラグビー憲章の5つ重要な概念の中で一番覚えてもらいにくい残念な言葉。他の4つは パッション 、 ディシプリン、 リスペクト、と インテグリティ であり、インテグリティが最近メジャーに昇格した為に結果的に、ソリダリティーだけが目立たなくなってしまった。

ソリダリティーは、ラグビーを通じ、友情や絆、チームワークを高め、文化、地理、政治、宗教などの違いを超えてわかりあい一つになること。一番ラグビーの文化的な特徴である。このサイト「ラグビー現象」の目指す姿と同一である。

 

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