スコットランド ウェールズ 18−11
スコットランドは前節に引き続き、ヒュー・ジョンズ、スチュワート・ホグが欠場、フィン・ラッセルは戻りましたが、レイドローが今回は先発から外れました。
そうなると入りからスコットランドは全くチグハグ。アタックもディフェンスもミスが続きます。その上、悪いことに今回チャンスを得た、若手にまでけが人が続出します。
対するウェールズも決していいラグビーではありません。ブレークダウンで同じような反則も繰り返します。ただしゴール前のディフェンスはかなりすごく、モールディフェンスもさすがです。
後半の後半、スコットランドは、キングホーンの怪我によりレイドローが入ると状況は一変、途中出場のHワトソンも元気一杯でブレイクを連発、全体のリズムを全く変えました。ただしSHで先発のアリ・プライズが慣れないいウィングでは、最後のトライまで行きません。彼は大事なところで反則も犯してしまいます。
レイドロー、ホグ、ラッセルの揃わないスコットランドは並のチームです。スコットランドの若手はまだまだやはり線が細いです。しかし、トライをとったグラハムをはじめ、キングホーン、ヘイスティングス、マッガーン達にはいい勉強になっています。このまま経験を積みW杯までにいかに成長しているかでしょう。
対するウェールズは記録となる13連勝、最終節はグランドスラムでの優勝をかけてカーディフにアイルランドを迎えます。
イングランド イタリア 57−14
イングランドはまだキャップ数の少ない若手がのびのびプレーします。
コクナシーガが先発挨拶がわりに体を活かした突破で片手で自在にパスを放れば、1番ジョージもスクラムでまた必殺タックルで見せ場を作ります。
また、中心のスタープレーヤーも、役者ぶりを発揮します。ジョニーメイは今季5トライ目、ツイランギも跳ね飛ばしてトライ。ファレルも通算800点を突破。
対するイタリアは、パリセは戻りましたが、いいところなし。
カンパニヤーロに交代で入った23番カスティーロも何分もしないうちに怪我で交代と最悪、コーチとしては夢にまで見てしまう悪夢です。FWがバックスに回るということにまでなってしまいます。
FBのヘイワードだけは非凡なものを見せてはいます。
イタリアは6ネイション21連敗です。
イングランドはボーナスポイントも取り、ウェールズーアイルランドの結果を待ってから最後のスコットランド戦を迎えます。アイルランドが勝っていれば優勝の可能性が高くなります。
アイルランド フランス 26−14
老練なアイルランドに若手で活きのいいフランスの対戦という構図になりました。
アイルランドは6ネイションズに入ってから調子がおかしく心配だったセクトンは今日は完全復帰です、パスにランにキックに全く普通にすごいセクストン。セクストンがこうなると全くアイルランドのペースになります。前半で19−0とほぼ勝利を決めてしまいます。
ボーナスポイントもとって来週はカーディフで全勝のウェールズに挑みます。
フランスのバンバ、デュポン、ヌタマック、ラモスなど、若手が臆することなくプレーする様を見るのは気持ちが良いです。フランスは自国開催の2023年に向けて準備をしているのでしょうが、もしかしたら、日本でブレークするかもしれません。
まとめ
ウェールズが全勝を守りましたがボーナスポイントがなく勝ち点は16。イングランドが勝ち点15、アイルランドが勝ち点14と迫っいます。
来週は土曜の深夜23時45分からウェールズーアイルランド戦が先に行われ、そのあと深夜2時からイングランドスコットランド戦です。
ウェールズが勝てば勝ち点3も自動的にプラスされ、グランドスラム、トリプルクラウンで文句なしの優勝。
ただし、ウェールズの戦い方はチグハグでセスストンの復活したアイルランドに少し分があると思います。
アイルランドが勝てばイングランドも含めて勝ち点勝負になります。
アイルランドは勝利してもボーナスポイントをあげないと最終ゲームでイングランドがスコットランドに勝利すると、勝ち点で並んだにしても得失点差でイングランドの優勝になってしまいます。
さらに勝利してもウェールズが勝ち点2をあげる可能性がありそうなると勝ち点18で並びます。そうなると得失点差。得失点差ではウェールズが+31、アイルランドは+19であり、アイルランドにはボーナスをとり点差をつけれることが必要になります。
イングランドがウェールズーアイルランドの結果がわかってからのスコットランド戦、しかもホームということで、アイルランド勝利の際には優勝までの計算、目標が立ちますので非常に有利です。アイルランド の勝利を待つのみ。エディさんはでもきっとこういうはずです「自分のコントロールできないことには興味がない」と