ミニラグビー研修会と 春と修羅

ミニラグビー研修会

23日から24日はラグビー関東協会が主催している。ミニラグビー指導者研修会に参加してきました。

StartupStockPhotos / Pixabay

関東各県からミニラグビーのコーチが40名ほど集まって1泊2日の研修会です。

私は4年ぶりくらいの参加ですが、毎回新しい発見や刺激や出会いがあって初心に帰ることができます。

コーチングや安全講習や実技指導、ディベーティングでの意見交換など盛りだくさんです。

最後は「理想の指導者像」をチームで発表して終了です。

 

研修の成果物

これが第一の成果物

我が班の理想の指導者像は「阿修羅像」。悲しみも怒りも優しさも理解した多様な人間性を持って、ボランティアだけど三面六臂の活躍で、力を出し惜しみしない。

「コーチにもいろいろな形があって良いのでは」と思いました。唯一のものなんてない。コーチだって、本当に一人の修羅でしかないのだ。

もう一つの成果物はこれ

素晴らしい出会いが沢山あり、夜遅くまで飲んで語り合い、親交を深めることができました。皆さんのラグビー愛と情熱を感じました。飲み干したのはバレンタイン、なんと40もの原種が入っており、味わいに多面性と奥深さがあります。

関東協会スタッフの方々、また一緒に参加した皆さんありがとうございました。

 

帰りの電車の中で思いつきましたが、阿修羅にはこんな当てはめも可能です。

阿 接頭語接頭子 英語のA  (THEでないところが深い)
親しみを込めて使う接頭語 阿修羅は修羅のことです
修 修める(知識、知性、技量、技術を身に付ける)
羅 もちろんラグビーの羅です

 

宮沢賢治「春と修羅」

実はこのプログのタイトル「ラグビー現象」は宮沢賢治の「春と修羅」の序文から勝手に頂いています。

「雨にもマケズ」や「銀河鉄道の夜」で有名な宮沢賢治です。死後に有名になったものばかりですが。生前に唯一出された詩集(賢治は「心象スケッチ」と呼んでいます)が「春と修羅」です。映画「シン・ゴジラ」にも冒頭登場します。

心の内の「悲しみ」や「些細なことの楽しみ」、「美しさ」、「儚さ」などをそのまま綴ったものです。

ここ青空文庫でぜひ原文を確認ください
難解な部分もありますが、「序」と「春と修羅」の部分だけでも読んでみてください。

「序」  私といふ現象は で始まります

(これを私が「ラグビーといふ現象は」に勝手に変えてしまいました、全国の賢治ファンの方すみません)

「春と修羅」 心象のはいいろはがね で始まります

コーチとして賢治の「雨にもマケズ」にあるように「自分のことは勘定に入れず」に、指導をしたいと思います。

賢治が生まれ育って活躍した花巻はラグビーの北の聖地「釜石」の玄関口になります。ラグビーW杯で釜石へ行く際にはぜひとも花巻で賢治の世界にも触れてみてください。

宮沢賢治は崇高でちょっと難解な思想や哲学を持っていますが、それを童話という形で子供達に簡単に伝わるようにして世に残しています。子供への指導の先駆者です。大人になってから、再度、賢治の様々な童話を読み返してみるとさらに奥深いです。自己犠牲が大きなテーマであることがわかります。自己犠牲はラグビーに通じます。また機会があれば記事にしたいと思います。

One Reply to “ミニラグビー研修会と 春と修羅”

  1. お世話になります。

    記事拝見して。

    この表題の記事書かれている貴方様に出会い、
    そしてくしくもの奇跡で、阿修羅ネタに、
    あの千葉で、至ったのは、まさに運命・宿命のようなものを感じます。

    ご縁をありがとうございます。
    またどこかで。

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