サッカー通のためのラグビー知ったかぶり講座
レフリーの笛の音に隠されたこまかな心遣い
サッカーもラグビーもレフリーは笛でゲームをコントロールします
ピッチの中を颯爽と走り回るレフリーもかっこいいでですものです、
サッカーのブラジルのワールドカップでは日本人の西村さんが開幕戦の笛を吹いたことも記憶に新しいところです
所で、サッカーとラグビーの笛の音色が違っていることに気づきませんか
そうです。サッカーは甲高く澄んだよく通る音色に対して、ラグビーは太く低い音になっています。
ちなみにサッカーの笛の代表ブランドは 日本のモルテンのバルキーンです
その音色は独特なので通のなかでは、バルキーンとすぐに分かるほどです。
肺活量の少ない日本人のレフリーでも良く通る音が出せる様に開発されたものです
今ではG杯で有名なレフリーもこの笛を使う人が増えているようです
ラグビーのホイッスルは、英国バーミンガムのACME社製がほとんどといってよいと思います。このホイッスルはタイタニック号の惨事の際も船員によって吹かれ暗闇の中でも音を頼りに多くの命を救ったものです。
これに対し日本の埼玉のある小さな開発した笛がラグビー関係者で注目されています、
小柴産業、もともと楽器メーカーでフルート等の管楽器を製造しているメーカーです。
ラグビーのホイッスルがなぜ低く落ち着いた音なのかというと。激しくぶつかり合う選手が熱くなりすぎないように気を落ち着かせるためということです。またラグビーの名レフリーの笛は、時に短く弱く、時には長く強く、キックオフは高らかに、ノーサイドは名残惜しそうな音で響きます。ワールドカップでは世界の第一人者のナイジェルオーエンスさんやヤコペーパーさんの笛が聞けるはずです。トップの笛の音にも注目(いや注耳)しましょう
サッカーもラグビーも同じフットボールから袂をたがえて発達したスポーツなのに
こんな些細な事さえだいぶ違っています 面白いですね。
ところで
野球はアンパイヤ、テニスはジャッジというのにサッカーやラグビー、レスリングなどはなぜレフリーなんでしょう。昔のフットボールには、レフリーはおらず、キャプテン同士が話し合って決めたことは既にお話しました。すんなり決まればよいのですが、時には話し合いが長引き暗礁に乗り上げることもあったそうです。そこで判定を決める第三者を両キャプテンが前もって依頼しました。レフリーには任された人という意味があります。土地の名士などがレフリーとして頼まれていました。
その恰好はなんと、山高帽にステッキに革靴姿でした。笛はまだなかったようです。