フランスワインのお勉強 第五回 AOC

ワイン音痴の私は、ラフビーW杯フランス大会までにワイン(特にフランスワイン)の知識を得ようと思い立ちました。しかし、普段ビールやウイスキーのみで、ワインを飲まない習慣の私には、実際一向に知識は増えません。少しずつ勉強の成果を綴っていきたいと思います。(ワイン通の方には当たり前のことなのでしょうけれども)

 

AOC AOP

ワインは農産物であり、産地によって各付け(等級)がされいます。AOC=アペラシオン・ドリジーヌ・コントレ=原産地統制呼称制度)。これはワインだけでなくチーズなどの農産物にも採用されています。

今期は、この格付けについてお勉強です。

EUの統制によって、この制度はEU全体に適合され、AOP=アペラシン・ドリジン・プロテジェで統一されました。しかしフランスだけ古くからのこの制度があるため、AOCの表記も使って良いことになっています。

フランスのAOCのワインのラベルには「Appellation d’Origine(生産地)Contrôlée」の表示があります。

例えばボルドーのワインならば、「Appellation d’ Bordeaux Contrôlée」。さらに細かく、村の名前のメドックなどが入り、「Appellation d’ Médoc Contrôlée」などとなります。

ブルゴーニュの場合はもう少し細かく、畑の名前まで入ります。最高級のロマネコンティの場合は「Appellation d’ Romanée Conti Contrôlée」となります。ロマネコンティは畑の名前です。

AOCは格地域でその認定の仕方が違います。例えば、ジャンパーニュの場合は、シャンバーニュという地域のAOCしかありません。どの畑で作ったぶどうを使ってもよいことになっています。

しかし、大体は、地域のAOCがあって、村名のAOCがあって、その中からブルゴーニュなどはさらに畑の名前のAOCがあるといった形です。それぞれのAOCの認定に、赤か白か、ぶどうの品種、アルコール度数、栽培方法など細かな規定があります。

 

ボルドーワインの各付

ボルドーでは畑でなく、シャトーの名前で格が決まります。

ここですごいのは、第1級のプルミエクリュはナポレオン3世の時に決められて、それからほとんど見直しがなされていないということです。(1973年にシャトームートンロートシルトが加わっただけ)

この第1級とされるのは、ラフィット・ロートシールト、マルゴー、ラトゥーユ、と1973年に追加のムートン・ロートシルト。それにメドック以外からオーブリオンの5つです。

同じボルドーでも、ドルトーニュ川右岸のサンテミリオンでは10年に一回格付けの見直しがされます。

ボルドーについては次回でもう少し詳しくお勉強したいと思います

Second Vin(スゴン・ヴァン)とは

上記のAOPが最上級のファーストラベルとするとその下のセカンドラベルのことです。

セカンドラベルでは、ファーストラベルで使用されない下記のブドウを使って作ったものです。

・ファーストラベルよりも樹齢の若いブドウ。
・醸造初期の熟成段階で選別する。
・特定の区画のブドウ。

ファーストラベルと同じ作り手が、同じ思想を持って作るものなのでその個性は同じです。ただ単にブドウがちょっと違っただけなので、それほど変わらずにコストフパフォーマンスが良いという代物になります。

ボルドーの5大シャトーのセカンドラベル品などは、非常に人気です。ただそれでもお値段は数千円以上はします。

セカンドラベルも非常に人気なので、その下にサードラベルというラインナップが出来てきました。こちらはなんの規定もないので、自由な発想のワインとなります。

シャトーマルゴーで見てみましょう。全部シャトーマルゴーで作られています。

これが一級品のシャトーマルゴーです

(間違えて「いますぐ購入」を押してもすぐに請求せれませんのでご安心を)

セカンドラベルのバヴィヨンルージュ


サードラインのブリエール

 

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