フランスワインのお勉強 第二回 7大産地 (その2)

ワイン音痴の私は、ラフビーW杯フランス大会までにワイン(特にフランスワイン)の知識を得ようと思い立ちました。しかし、普段ビールやウイスキーのみで、ワイン飲まない習慣の私には、実際一向に知識は増えません。少しずつ勉強の成果を綴っていきたいと思います。(ワイン通の方には当たり前のことなのでしょうけれども)

ワインは農産物であり、産地によって各付けがされている(AOC=アペラシオン・ドリジーヌ・コントレ=原産地統制呼称制度)と言うことで、まずは、フランスワインの生産地を調べてみました。

7大産地は
2大産地のボルドー、ブルゴーニュと、
ロワール、アルザス、コートデュオール、シャンパーニュ、ランドック&ルーションとなります。

4)ロワール

フランスの中部を西から東に流れるロワール川沿いに広がる地域です。
この地域は歴史上重要な都市がたくさんあります。美しいお城も点在して観光名所になっています。「フランスの庭」と呼ばれる美しい風景が楽しめます。

ここでのワインの産地は4つの地区がありますが、それぞれ特徴のある土壌から特徴のあるワインが作られています。

4世紀に聖マルタンが最初にぶどうを植えたと言うのが、ロワール川沿いのトゥレーヌ地区です。
お城では、シノン城、ワンポワーズ城、シュノンソー城など、いずれも歴史の中で重要な場所です。

gillag / Pixabay

ソミュール城のあるアンジュー&ソミュール地区もワインの産地です。ここでは石灰岩の産地でもあり、石灰岩を採掘したトンネルがワインの貯蔵庫になっています。
アンジューといえば、12世紀に強大な領地を有しアンジュー帝国を作り上げた、アンジュー伯=ヘンリー2世でしょう。

ロワール川の一番上流はサントルニヴェルネ地区です。
ジャンヌダルクで有名なオレルアンの近くになります。

 

5)アルザス

アルザスはドイツとの国境近くにある地域です。
文化的にも料理などもドイツ風です。
ワインもドイツと同じような気候なので辛口のドイツ白ワインと同じような特徴です。
アルザスワインといえば、「アルザスグランクリュ」です。アルザスワインの中の特級品としての位置付けになります。グランクリュとして認められるには様々な厳し条件のクリアが必要です。中でもリューディーと言う小規模の畑だけでとられたぶどうを使います。

アルザス地区はいつも戦争に巻き込まれていました。
しかし、小さな美しい村がたくさん残っています。ジブリ映画のハウルの動く城のモデルの村コルマールなど、絵本の中の世界のようです。

6)コート・ディ・ローヌ

南東部のローヌ川の両岸の地域です。
ローヌ川はスイスのレマン湖を水源にして、リオンでソーヌ川と合流し、アルル付近で何本にも別れて地中海に流れています。ワインの生産が行われているのは、リオンから下流の領域になります。南北でいうと200Kmにも及びます。

ワインはローマ時代にマルセイユに伝わり、フランスで最初にこのローヌ川沿いでぶどうの生産が始まりました。ここローヌから、ブルゴーニュ、ボルドーへ広がったとされています。

Nel_Botha-NZ / Pixabay

ローヌのワインは北部の白、南部は多様ですがロゼが有名です。味わいはしっかりしていますが、価格も千円前後からとリーズナブルです。

7)南フランス

その他南フランスでは、温暖な気候を活かして、多くの地域でワイン製造がなされています。
南フランスといえばバカンス、バカンスといえばロゼでしょう、プロバンスのロゼは陽光の下、海辺のテラスで飲むイメージにぴったりです。

プロバンスの西、ラングドック&ルーシヨン地域のワインは、アルコール度が高めで味は多種多様、価格も手頃です。ラングドックとはここの方言のオック語を話す人ののことです。

2023ワールドカップでは南仏のマルセイユとニースが会場になっています。
ちょっと西の方にも足を伸ばして南フランスのワインを楽しみたいと思います。

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