プールDは予測が非常に難しい。また一癖も二癖もある魅力あるチームが多く、どのゲーム見逃せないものばかり。
有識者の中では、プールマッチでアップセットが起きるとすれば、初戦の札幌でのフィジーとオーストラリアのゲームではないかとする者が多い。(ちなみにもう一つはジャパンーアイルランド)。スティーブ小林氏は、この試合でアップセットがあり、フィジーがノックアウトステージへ進出すると明確に予想している。
9月21日 札幌 オーストラリアーフィジー
9月23日 豊田 ウェールズージョージア
9月25日 釜石 フィジー ウルグアイ
9月29日 熊谷 ジョージア ウルグアイ
9月29日 東京 オーストラリア ウェールズ
10月2日 花園 ジョージア フィジー
10月5日 大分 オーストラリア ウルグアイ
10月9日 大分 ウェールズ フィジー
10月11日 オーストラリア ジョージア
10月13日 ウェールズ ウルグアイ
小林氏の予想の様に、札幌でフィジーがオーストラリアを破ることになると、結構大変なことになる。釜石ではジャパンに敗れたフィジーだが、そのゲームも入りでフィジーが先に得点していれば流れが変わっていたはず。またジャパン戦にはエースのトゥイソバがラインぎわを駆け抜けるに違いない。そうなるとノリに乗ったフィジーは手がつけられなくなる。
一般的に言えば、ハイライトは9月29日のオーストラリアーウェールズ戦であろう。初戦でフィジーに敗れたとしてもここでオーストラリアがウェールズを破ることも十分考えられる。ウェールズはSOが相次いで怪我をするなど万全でなく、ウォームアップマッチではアイルランドに敗れ、世界ランク1位の座を7日天下でアイルランドに開け渡してしまった。
この日同日に熊谷で行われる、ジョージア、ウルグアイ戦も魅力的である。ウルグアイは03年のオーストラリア大会でジョージアを破っている。15年大会ではジョージアはトンガを破るなど躍進したが、一方ウルグアイはいいところなく全敗で終わってしまった。ウルグアイは必勝体制で臨んでくるはずであり、骨の軋む様な肉弾戦が見られるはずである。対する、ジョージアになんと大ベテランのゴルゴジラことゴルゴゼが戻ってきた。精神的支柱で心強い。現在国技館でカド番大関の栃ノ心が、22日の千秋楽時に大関の地位を守っているならば、ジョージアの士気はさらに盛り上がる。
となると、2位3位争いに今度はジョージアが絡んでくる。
10月2日の花園でのジョージア、フィジー戦はとても見応えがある、スクラム重視のフィジカルのジョージアと、変幻自在のフィジアンマジックという好対照な対戦でわかりやすい。ジョージアにも2位3位の目が出てくるとねば、その力は爆発し、異常なほどになると思われる。