スクラム scrum 名詞 (ル)(一般)
スクラムはもともとラグビー 用語だが、もはや一般名詞として普通に使われている。日本で一般名詞化したラグビー用語としては最初のものである。一般名詞の使い方としては、ビジネスや何かのイベントを行う時など、
「スクラム組んで頑張ろう(=一緒に力を合わせて頑張ろう)」
という場合が多い。
ラグビー 用語としてのスクラムは、スクラムはノックオンなどの軽い反則があった時のゲームの再開方法である。
こう書くと軽いプレーの様だが、ラグビーではゲームの行方を左右する最も重要なプレーである。スクラムが強いと前進出来ボールを確保できることはもちろんである。さらに前進した状態で生きたボールが出れば攻撃側のバックスは前に出ながら(=助走をつけながら)ボールを受けることが可能、逆に相手は後退しながら前に出るディフェンスをしなければならない。攻撃の勢いが全く違ってくる。これがスクラムの1mの前進はバックスの10mに相当すると言われる所以。さらにスクラムが強ければ、簡単なミスをしてもボールを取り返す可能性が高くなるので、バックスにとっては大胆なプレーを自信を持って選択できる。また、チーム全体の意志高揚にも繋がる。これが一番大きいかもしれない。
この様に重要なスクラムであるので、各チームはスクラムの時に特別な応援方法をとる。例えば、天理大学は第一列目の名前を順に繋いて応援する(2018年度は「コウシ、シマネ、コッカッジ」)。サンウルブス はアウーの遠吠など。地味に見えるスクラムが日本でこれほど注目される様になったのは、ラグビーを見る文化が成熟してきた証拠と言える。
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