23日カーディフでウェールズがイングランドを迎えて一戦があります。
そこで、ウェールズとイングランドに関わりのある、魔法使いマーリンとアーサー王の伝説やレッドドラゴン の話をかいつまんで紹介しましょう。
魔法使いマーリンの予言
魔法使いマーリンは、ウェールズ南部の出身です。マーリンは予言をします。赤い龍と白い龍の予言です。赤い龍と白い龍が目覚め戦いますが赤い龍が負けます。いつの日にか白い龍が退治された時に、平和をもたらすという予言です。赤い龍は今ではウェールズのシンボルにもなっています。
そしてマーリンは、魔法でアイルランドから巨石を運び、王ユーサーの為にストーンヘンジを作ります。
ユーサーはドラゴンの頭であるペンドラゴンを名乗ります。
アーサー出生の秘密
ペンドラゴンを敵のコーンウォールの王妃に横恋慕します。マーリンは魔法でペンドラゴンをコーンウォールの王に姿を変えます。ペンドラゴンはその姿で王妃の寝室へ忍びこみ首尾よく一夜を過ごすことに成功します。
そこで王妃が身ごもったのがアーサー王です。王妃はその後ペンドラゴンと正式に結婚します。
アーサー王は、マーリンの手で両親から遠ざけらて、自分の素性も知らずに育ちます。
王様の剣
そして誰もが知っている「王様の剣」の伝説となります。
ロンドンの街中で石に刺さったままの剣を抜いたものが真の王様であるという言い伝えがありました
どんな大男の力持ちでもその剣を抜くことができませんでしたが、まだ弱輩のアーサーはいとも簡単に抜いてしまいます。
これからアーサーは王であることを周りが認め、本人も自覚し始め、真の王となって育ちます。
アーサー王の伝説はこれからです
アーサーと円卓の騎士
円卓の騎士の話です。
アーサーはキャメロンに城を築きます。そこで美しい王妃グィネヴィアばをめとりましすが、実は王妃グィネヴィアは12人の円卓の騎士の一人、容姿端麗で剣豪のランスロットと禁断の恋仲になってしまいます。
信じて疑わないのはアーサー王だけ。
そのちょっと小粋なランスロット始め、少し無骨なガーベインやトリニスタン˚など魅力溢れる12名の円卓の騎士とアーサー王は、各地で困った美女を助けたり、聖杯を探したり、一騎打ちの決闘をしたり、大活躍。もちろん龍退治も行います。
マーリンはアーサーと行動を共にします。というか、困った時などに現れて助言をしたりします。湖の女神にアーサーを引き合わせ、アーサーは名刀エスカリバーを手に入れたりします。
またマーリンはアーサー王の実の子であるモードレッドが国を滅ぼすことを予言します。アーサーはそれを恐れ、悩みながらも息子と同じ日に生まれた子を惨殺したりします。
アーサーの墓と聖地アバロン
アーサー王も戦いで死を迎えます。死に際し、名刀エスカリバーを湖の女神に返します。
そして、アーサーの魂はアバロンの地へ行き、眠りにつきます。
そしてその後、グラントンベリーでアーサー王の墓が発見されます。クラントンベリーこそ聖地アバロンであるとされています。
私はクラントンベリーには15年のW杯の際に訪れました。
ただ看板が立つのみです。
そこにはトールという不思議な力を持つ丘の上の塔もあります。
実は私はここで不思議な体験をしました。
天気も悪く不慣れな田舎道をグーグルナビを頼りに初めてグラントンベリーに向け運転していました。田舎道なので電波が届きません。音楽はありましたが、道を間違えたか不安でした。ところが、曲がウェールズの「カロラン」に変わった瞬間に雲間から光の筋が現れ始め、その方向に誘われるように車を向けるとすぐに目の前に太陽の光に照らされる美しいこの丘の上の塔が見えたのでした。全身鳥肌だったのを覚えています。
またこの地は、1970年代から英国最大の野外ロックフェスティバルが開かれることでも有名です。
拡散するアーサー伝説
アーサー王の伝説は、史実としてはさておき、何百年もの間、その時代の指導者を権威づけするツール、騎士道など正義感や道徳を落とし込む題材として利用されてきました。
中世のヘンリー2世はプランタジネット朝の正当性を世に示す為、アーサーの伝説を利用しました。赤薔薇のランカスター家は赤い龍を紋章に添えて、ウェールズ軍を味方につけました。
ですから、膨大な量の物語があります。今でも映画やゲームなど様々なメディアの題材になっています。
ウェールズの赤い龍にはこの様な背景があると思うと、6ネイションズもまた一味jがった観戦ができるかと思います。