PNC2025 5位決定&準決勝結果

1.サモア USA 13−29

昨年は秩父宮での3位決定戦だったこのカード、今回はUSAがサモアをやぶり、5位となり、W杯への切符を手にした。2023フランス大会では予選でチリにまけて出場を逃しているだけに選手、関係者は嬉しいだろう。

ゲームは双方ともハンドリングミスやイージーな反則でチャンスを活かせず一進一退の攻防が続く、USAは開始15分で、攻撃の要SOドイツ人ヘイセンベルグがHIAで交代、しかし交代したカーティがキックを多用してゲームを造った。しかし双方ともPGやコンバージョンをはずし前半は6−8で終了。
USAはゴール前までいくと日本戦同様フィジカルがものをいう。70分すぎから3トライを叩き込み13−29と点差を広げて終了となった。

サモアは結局3連敗で大会を終え、チリとの大陸間横断プレーオフに進むことになる。20日(日本時間21日)がユタで、27日がチリでと2試合で決着がつく。
サモアは昨年の秋のテストシリーズは予算がなく欧州遠征が取り止めになった。またサラリーの関係で、現状充分に選手が集まらない現状がある。これで少なくともあと2週間遠征が続くが、財政が破綻しないかも心配になる。もしもこの2試合で出場権を獲得できなかれば、今度は11月にはドバイまで遠征に行かなければならなくなる。

それはそうと、USAのラグビー文化のプアさは気になる。スタジアムも大雑把な単純な構造であり、空席が目立つし、そもそのラグビージャージを着ているサポーターも全く見られない。ボールボーイ(ボールガール)も慣れていなく、PGなどの際にボールが届くのに時間がかかる。中継の画面も適切でなく、スーパーの得点表示にも時間がかかるし、フェイズカウンターやキックカウンターも表示されないことがある。これでは31年の米国W杯大会のほうも心配になる。

2.トンガ ジャパン 24−62

ジャージが良くないとなぜかパフォーマンスに影響するものだ。その点ジャパンの新しいセカンドジャージ(通称夜桜ジャージ)は疑問だ。昨日からNZが大差で破れたり、筑波が明治を破ったり、USAもサモアに快勝とアップセットが続いていたり、原田の離脱、の直前の交代など嫌な予感のままキックオフを迎えた。

ジャパンはやはりゴール前まで攻め込まれるとフィジカルの問題という弱点あることが、世界中に知れ渡ってしまっている。中盤からの反則から22mいないに入られるのは改善できているが、トンガは中盤から粘り強く攻め続け、ジャパンは確実にダブルタックルで止めて入るものの徐々に前にでられ、結局22mに入られてしまっている。裏へのキックも絶妙だ。
ジャパンは、トンガのディフェンスの微妙な穴をついて3トライを取ったが、38分にもタメイフn失トライも3本で1つのコンバージョンのさの19−21で前半終了。

後半はトンガのキックオフにも関わらず、開始2分でトライGをあげ19−28と点差を広げる。その後もトライを重ね最後はライリーの個人プレーからペナルティトライをもらって、都合8トライと快勝だった。

ジャパンは、相手の隙を見ての超速トライなどに加え、反則をしないこと、キックを上手くつかったゲームコントロールなど、チームとしての改善が都度着実に行われている。コーチングや練習の質の高さの成果だろう。強いラグビーというより、プレーの選択や判断など上手いラグビーをするチームとして成長している。この大会に入って獲得したディアンズのキャプレンシーと無双ぶりに加え、この日は竹内のゲイン、江良のフォローという新たな武器も手にいれた。ただし、キック処理や、ゴール前のフィジカルの弱みという課題は残ったままだ。

来週のソルトレイクは銃撃事件が起こった場所だが大丈夫だろうか?

 

 

3,フィジー カナダ 63−10

開始20分で24−3。フィジーは3トライ+1PG、この時点のランメーターは177m対わずか3m。これではレフリーもたまらない。セブンスをHT無しでやっているようなもので、レフリーマイクからはレフリーの耳ざわ襟な荒々しい息遣いが聞こえてくる。その後もフィジーはトライを重ねる。前半最後フィジーはレッドカード1枚を出してしまうが前半だけで43−3と一方的に大量リード。ランメーターもつ見重なって383m。(ちなみにこの日のジャパンのトンガ戦のランメーターは80分で304m)
後半になるとイエローも1枚出てしまう。さすがに13人だと勢いは中だるみになる。最終スコアは63−10となった。

この3試合の結果、USAはランクを19位から3つ上げて16位、サモアは14位から1つ下がって15位、ジャパンは13位のままだが、14位のスペインとの差は4.64と開き12位のウェールズとの差はわずか0.21と迫った。フィジーはカナダに大勝してもからの差がありすぎでポイントの移動はおこらない。
来週ジャパンはフィジーに勝ちさえすれば、すぐ上のジョージアとウェールズを抜いて単独11位に上がることができる。

次の記事ではジャパンがフィジーにどうすれば勝てるの考えてみたい

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