ジョージア戦力分析 その2

13日のメンバー発表を受けて、ジョージアラインアップの戦力を分析したい。

第一列
1,アハラゼ(荒櫨 186−128)、2,カルカゼ(軽風179−114)、3,アプツイアウリ(阿仏瓜185−126)
16、ニオラゼ(仁王181−106) 17,ゴギナバ(ゴ五木名183−115)、18、ジュバシブレ(寿話185−125)

常連のナリアシビリ(33歳)ギガシブビリ(32歳)、マムカシビリ(34歳)らはW杯後代表からは抜けた

アハラゼはW杯フィジー戦、ウェールズ戦は17で出場
カルカゼは、W杯は追加招集され、ウェールズ戦17番で後半から登場し、終了間際にトライを取っている。
アプツイアウリもW杯は追加招集され、フィジー戦、ウェールズ戦に18で登場。この3名は今年のヨーロッパ選手権の優勝に貢献し、先週のイタリア戦にも出場している。
17,ゴギナシビリと18,シュバシブレは出場すれば初キャプ。TOP14のグルノーブル、クレルモンで活躍中。欧州選手権はクラブが離さなかったのだと思われる。ほかの4名もすべてフランスのプロで活躍している。

ロック陣

4,チャチャニゼ(茶々尼200−122)、5,シャバヒア(娑婆比194−124)
19,バブナシュビリ(馬橅195−114)

ベテランで共に2mのミカウカゼ(32歳)、チェイシビリ(34歳)は抜けた。

チャチャニゼはW杯ポルトガル戦に先発、ウェールズ戦は49分から出場。グルノーブルに所属も欧州選手権はクラブ都合で出場できず、フィジー戦では控えから登場。
バブバシビリはW杯は追加招集されたが出場はなかった。

第三列
6,ツツキリゼ(筒切)、7,サギナゼ(鷺撫)、8,ゴルガゼ(悟流河)

20,イバニシビリ(茨西)、21,ヤラゴニア(屋良悟

ツツキリゼは日本大会に続き、フランスW杯3試合に20番で登場、サキナゼが先発3試合で19年に続いて出場、ゴルガゼは15年からW杯出場、フランス大会は初戦2試合で怪我で離脱したが、W杯後はCTBのシャリカゼのあとをついでW後からキャプテンに就任。日本大会活躍のスーパースターのゴルゴゼ(ゴルゴジラ)と名前が似ているが、プレースタイルも破壊的で後継者である。

ジャパン戦は控えのFW6人体制で組んできた
20番イバニシビリはW杯初戦のオーストラリア戦で先発、21のヤラゴニアはW杯では7番と8番で全て先発している。

ハーフ陣
9,アラニア(SH荒尼) 10、マトカワ(SO的川)
22,ロブシャニゼ(SH露武者)

W杯や欧州選手権、先週のフィジー戦でほとんど9番をつけていたロブシャニゼを控えにして、SHの先発にアラニアを起用した。アラニアはフランス2部の中央山間部の小都市オーリヤック所属の23歳。キャップは7とあるが欧州選手権にも出ていない。
控えのロブシャニゼは経験豊富で、2016年のトリビシ、2018年の豊田スタジアムの日本戦にも9番で出場。TJペネナラのような積極的なSH。スキあらば攻めてくる。ジャパンにとってはこちらの方が怖かったが、アラニアも未知数で不気味。

10番マトカワはw杯以前から不動の正SOでFBもいける。FBでの出場でもGキックも担当する。
23番にSOでの出場も多いアブシャンタゼが入っている。こちらもDGを狙ってくるなど抜け目ない。

センターはキャプテンだったシャリカゼがW杯後抜けてからは、不動の2人

12,クベラゼ(久米楽) 13タプラゼ(田部落)

WTB
11,トドゥア(戸堂)、14、ニニアシビリ(尼似足)。どちらも経験豊富で快速。
トドゥアは2011年W杯から4大会連続出場で123CAPのジョージアラグビー界のレジェンドである。もちろん2018年の豊田スタジアムの時も出場している。

13日の仙台の天候は曇、気温は26度、湿度は70%の予報。欧州の気候からみてこれはジャパン有利と思われたが、ジョージアの首都トリピシのこのところの気温を調べてみると、なんと35度と東京以上の猛暑でである。

FWやスクラムが強いだけのジョージアはもう過去のもので、スクラムはかなり戦力は落ちている。フィジー戦もペナルティを取られたり、モールも押しきれず、逆にフィジーにやらてしまう状態。ただし、ジョージアはどんな試合も「出し切る」ラグビーをするので、フィジカル勝負になるのは間違いがない。がそれよりもバックスが侮れない。かなりの超速ラグビーを仕掛けてくる。ジャパンとすれば暑さで集中力を欠いてのディフェンスミスからの失点が怖いところだ。

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