Wカップイヤーとなった今年の6ネイション。イングランドとウェールズのヘッドコーチが交代という異様な空気感の中いよいよ始まります。
なんと言ってもこの2チームが新采配のもとでどの様なパフォーマンスを果たすかが注目されます。
またこの大会から使用されるという、「スマートボール」がどの様な効果を発揮するのかも注目です。
1、インランドの見通し
イングランドはついにエディさんを解雇しました。新しいHCは、日本でもおなじみスティーブボーズウィック氏です。エディさんの元に2014年からJAPANのFWコーチとしてJAPANが2015年のW杯で大躍進するのに貢献、エディさんがイングランドのHCに着任すると、エディさんに引っ張られて、イングランドのFWコーチをやっていました。エディさんの忠実な懐刀です。
秋のテストマッチでは、日本にだけは大勝しましたが、アルゼンチンに負け、NZと引き分け、最後には南アには完全に力負けしており、なんとも安定しません。エディさんのキャラもあったのでしょうが、高慢に見え謙虚さの足りないチームカラーが好不調の波を作っている様に思えます。謙虚で律儀なボーズウィックでチームが変われるのかが注目です。
初戦はホーム、トゥイッケナムでのスコットランド戦、
期待を込めた8万人の観客のスウィングローが響き渡りますので、完全にイングランド有利は確実です。要は選手たちがどの様なパフォーマンスを見せるかでしょう。
ボズウィックはバックスのベテラン、Jノーウェルとジョニーメイを外しました。新しいウィングはMマリンとHコリンズです。
今回デビューとなる、Hコリンズは24歳で金髪でイケメン、194cmと長身でスター性抜群です。Mマリンは26歳、キャップは14、2020年に代表入りしましたがしばらく出場ありません。フルバックが本職ですが今回は14番です。フルバックには日本戦でも大活躍のFスチワートがいます。
フッカーのLCディッキーが怪我で、Jジョージが先発。控には出れば初キャップのJワーカーが入りました。3番の控えにはなんとベテランのDコールズが久々に入っています。7番はトムカリーでなく弟のベンカリーが先発です。バイスキャプテンのCロウズは怪我で6ネイションは絶望です。
その後
第二節はイタリア、第3節がカーディフでのウェールズ戦(新監督対決で注目)、第4節がホームにフランスを迎えますここが山です。最終戦は第3戦目の最優カードとしてのダブリンでのアイルランド戦です。最後までもつれると思われますので、セントパトリックディはどうなるのか?
2、ウェールズの見通し
実績、貫禄、安定感抜群の名将、ガットランドがウェールズに戻りました。キャプテンはフッカーのKオーエンスに変わりました。
秋にはNZに大敗し、アルゼンチンには際どく勝利しましたが、なんとジョージアに星を落とす結果になりました。最終戦もW杯で同組となる、これまた調子の上がらないオーストラリアにも競り負けてしまいました。
今回、なんと通常よりも3日も早く、緒戦のアイルランド戦のメンバーを発表しています。準備万端ということのアピールでしょうか、勝手知ったる古巣なのでメンバー選定などはお茶のこサイサイなのでしょうか?
さらになんといてもSOにダンビガーが戻ってきたことが心強いです。ダンビガーは夏の南ア遠征以来の登場です。また、当初のメンバー発表ではFBはハーフベニーでしたが、ハーフベニーの練習中の怪我で、急遽リーアムウィリアムスに変わりました。リーアムウィリアムスの復帰も楽しみです。
ガットランドは新しく4名をスコッドに呼びました。
対するアイルランドは、セクストンは健在ですが、3番ファーロングが怪我のため、ビーハムが先発します。