桜は英語でチェリー。
海外では桜は花よりも実の方のサクランボが重要なのです。
ただし、実の「チェリー」のイメージは欧米であまりよくありません
チェリーはスラングで女性でも男性でも「バージン」の意味で使われ、チェリーボーイといえば童貞、また一人前の男になっていない未熟者。小心者の意味合いです。
ここで一曲 70年代の女性ロックバンド、ランナウェイズのCherry BOMB
(良い子のみんなには刺激が強すぎたかもしれません。)
ちなみにこのランナウェイズのギターは、のちに80年代にアイラブロックンロールで全米1位、グラミー賞も獲得した、ジョーンジェット&ブラックハーツのジョーンジェットです。こちらの方をご存知の方も多いでしょう。
だいぶ話がそれたので話を戻しますと、ラグビー日本代表は長年海外では「チェリーブロッサムズ」と呼ばれていましたが、そこには、常に「弱い男たち」というようなネガティブなイメージがつきまとっていました。
そして、さらに追い討ちをかけるように95年のW杯南アフリカ大会では17−145という記録も作ってしまいます。
それを払拭した男たちがいます
2003年W杯オースラリア大会のジャパンの戦士たちです。
この時、オーストラリアのタウンズビルで3ゲームを行いました。
最初のスコットランド戦、フランス戦で敗退はしましたが、勇気ある体を張ったプレーがオーストラリア人の感動を呼びます。
そして最終戦の次のフィジー戦、伊藤剛臣を筆頭に、さらにタックルに次ぐタックル、タックルです。
「彼らはもうチェリーではない、ブレイムブロッサムだ」
ここに「勇気ある桜の戦士」はすでに伝説になりました。
そして彼らをもうチェリーと呼ぶものはいなくなりました。
しかしそれからも低迷が続きます。
ブレイブブロッサムの伝説もだんだんと薄れかけて行きます、
ブレイブブロッサムが南アフリカに勝利するのはそれからまた12年後のことになります。