「今週の番場君」は、フランス代表のBAMBA君がとても素敵なので、BAMBA君以外も含めて毎週印象に残ったチャーミングな3番の選手を紹介する新シリーズです。
今回で3回目の掲載となる「今週の番場君」は再び登場の本家本元フランスのBAMBA君です。(前回はここを参照)
昨日のアイルランド戦に3番で先発、アウェイのダブリンはもちろん初めての経験。キックオフから激しい動きを見せますが、10分過ぎに出血で一旦ピッチを退きます。止血し再登場しますが35分過ぎ今度は自陣22m内でパスをもらい前進しようとしたところ、強烈なタックルに会いボールを前に弾いてしまいました。痛恨のノックオンです。フランス大ピンチ。これをに拾われターンオーバーされ、右隅へのトライを取られ19−0と前半でほとんどゲームを決定づけられてしまいました。スクラムもアイルランドの老練なヒーリー、ベスト、ファーロングにやられ思うように組めません。無常の洗礼を受けてしまいました。
後半になると、60分ごろにはついに控えのアルデゲリに換えられてしまいます。役割ごめんと言ったところだったでしょう。
アルデゲリも25歳で3キャップと若手成長株ですが、やはりアイルランドのスクラムは強烈でその勢いを止めることはできません、入って10分もしないうちに自陣深くでの3回のコラプシングの反則を取られイエローカードで退場になってしまいます。フランス14人で戦わねばなりません。大ピンチ。しかもアイルランドはまたもやスクラムを選択。
3番のいないフランスはプロップを出さねばなりません。そこで三度、BAMBA君の出番が回ってきました。本人も内に気するものがあったと思います。ピッチに勢いよく飛び出していきます。
ナンバー8ピカモールを下げて、スクラムは7人で組むことになりますが、8人でも安定せずコラプシングを取られたスクラムを、BAMBA君を中心としたフランスは7人で見事に安定させて見せました。自陣からなんとか脱出。するとバスタローなどベテランも活躍。その後のスクラムも安定。フランスは勢いを取り戻し、終了間際に2トライを返すことに成功します。
プロップは一旦ベンチに下がってもいつ出場するかわかりません。ベンチでゲームを見ていたBAMBA君の心境いかばかりだったかと察します。奮起したハチマキ姿のBAMBA君かっこよかったです。
毎回新しい経験を積みかさね、見るたびに成長するBAMBA君(まだ二十歳)をこれからも追い続けたいと思います。