ラグビーにもヘディングと胸トラップがあるなんて& 手を使っていいラグビーでもハンドの反則があるってほんと
サッカーは手を使ってはいけない。ラグビーはボールを前に落としてはいけない。
常識ですね。これは誰も知っている基本的ルールです。ルールというかそれが各々のスポーツを他のスポーツと違うものとして特徴付けるシンボルと言って良いと思います。
サッカーでは手を使ってはいけないだけで、頭、胸、お腹、などその他すべての体の部位を使って良いことになっています。もちろん手以外で前に落としてもオッケーです。故意でないにしても偶発的に手に触れても大抵はペナルティーになります。(神の手はありましたが)
ラグビーはボールを手でもって走ったりパスをしても良いのですが、前に投げたり、前に落とすと「スローフォワード」「ノックオン」という軽い反則(反則というよりミス)で相手ボールのスクラムで再開されます。
手に触れてボールが地面に落ちてもノックオンにならないケースが3つあります。
ドロップゴールを狙う場合
ドロップキックでの再開の場合
相手のキックしたボールを素早くブロックして手で弾き落とした場合
あまり見ませんが、頭や顔、胸に当たって、前に落ちたらどうなるでしょう。ラグビーのルールでは手からボールが落ちた時にノックオンとされるので、これは明確にノックオンではありません。ラグビーではヘディングや胸トラップはキックと同じとみなされます。このことはラグビー経験者でも知らない人が多いです。このページを読んでくれるサッカー通の君、知っておけば今度自慢できますよ。
実際あまりそのようなプレーは見たことがありませんが、一度だけヘディングがトライに繋がったプレーがありました。それは数年前のスーパーラグビーの準決勝のことだったと思います。パスしたボールが味方の頭にあたりインゴールに転がって、そのボールを後ろから追いかけた選手がインゴールで抑えてトライになりました。会場全体からブーイングの声も上がりましたが、レフリーはしっかりしてトライを認めました
サッカー関係者の方、もっと戦術的にヘディングや胸トラップを使えば良いのにと思っていませんか?
やっても良いけれどあまり効果的なものになるでしょうか?胸でトラップするならば確実に手でキャッチできると思うし、ヘディングするより手を伸ばしたほうが高い位置でボールに触れることが可能です。ただし最近大きく蹴り返されボールをキャッチするのが難しい体勢の時などサッカーと同じように足でトラップしてボールの勢いを止めてから手で拾ってプレーをするケースが多く見られます。
ラグビーにも手を使ってはいけないケースがあります。
タックルされて倒れた(膝をついた)プレーヤーは素早くボールを離さなければなりません。ボールを抱えたままでいては重い反則になります。
ボールが地面にある状態での密集(ラックと言います)の中のボールは密集に加わっているプレーヤーはボールに触ることができません。スクラムでも同様です。このような密集の中で手を使うことをハンドと言って重い反則になります。
ボールが密集から出ていれば手で扱使うことが可能なのですが、ボールが出ているかどうかは微妙です。レフリーの判断も微妙な場面は多く見られます。
密集最後尾のプレーヤーが足下にあるボールを拾い上げることはオッケーです。