今回も72年のヒット曲からです
I’d Love You To Want Me/Lobo
1、概要
この曲は大ヒットした「君と僕のブー」の次のシングルでした。日本のタイトルは「片思いと僕」です。1972年発売でヒットしたのは「アルバートハモンドのカリフォルニアの青い空」と同時期でした。
こちらで聴くことができます。
2、歌詞と解釈
When I saw you standing there
I about fell off my chair
When you moved your mouth to speak
I felt the blood go to my feet
君がそこに立っているのをみた時
椅子から転げ落ちそうになったよ
そして君が僕に話しかけた時に
血の気が引くのを感じたよ
Now it took time for me to know
What you tried so not to show
Something in my soul just cried
I see the want in your blue eyes
今になって判ったよ
君のすげないそぶりを
心の中で何かか響いたんだ
君のその目が求めていることを
(コーラス)
Baby, I’d love you to want me
The way that I want you
The way that it should be
Baby, you’d love me to want you
The way that I want to
If you’d only let it be
僕が君を求めるように
君も僕を求めて欲しいな
そうすべきように
僕が求める仕方で
君も求めてほしいな
ありのままに
You told yourself years ago
You’d never let your feelings show
The obligation that you made
For the title that they gave
君は何年もの間
気持ちを出さないようにしてきたんだ
世間の貼ったレッテルに
縛られていたんだ
この曲の日本語タイトルは「片思いと僕」です。何気なく椅子に座っている僕に向かって、彼女から告白を受けた時の純粋な心の驚きが瑞々しいです、初々しいです、切ないです。中学生時代にこの曲をオンタイムで聞いていた頃の蒼い思い出を思い出します。
それでは、片思いをしていたのは「僕」の方ででしょうか、それとも「君」の方でしょうでしょうか?
答えは「どっちとも」と言えるのではないでしょうか?
だから、椅子から落っこちそうになったり、血の気が引いてしまったりしたのでしょう。(ところで日本ではこのような時な「のぼせる」とかになり、血の気が引くのは「ゾッとする時」なので逆のような感覚ですが)
ところで、疑問も出ます。
蒼い目の彼女はひょっとして彼氏では?
となると「ボーイズラブ」の曲という勝手な解釈も成り立ちます。
「僕の求める方法」とか、「世間の貼ったレッテル」とか、彼が隠し通していたのはその感情でだったのでしょう。世間の貼ったレッテルはそのことに対しての偏見と捉えられます。
僕はもともとカミングアウトしていたゲイであり、彼氏が今この場でカミングアウトしたものと考えてみてください。
そういう解釈をして曲を聞いてみるとまた一段と深くなります。
3、サウンド面
KEYはB ♭ 。でもカポ3にしてGで引くと簡単です。G、Am C D Gだけです。
この繰り返しだけで簡単です。ダウンストロークできっかり1小節に四回づつです。
編成はアコースティックギターとベースとドラム、途中からギターとピアノのフィルインと、女性コーラスが入ります。ギターソロもシンプルで簡単まフレーズ。